10月21－27日：「彼ら以上に幸せな民は……あり得なかった」

3ニーファイ27章－4ニーファイ

イエス・キリストの教えは，単なる深く考えるべき美しい哲学ではありません。主のような者になるよう，わたしたちの霊を鼓舞するためのものです。第四ニーファイは，救い主の福音がいかに完全に人々を変えることができるかを示しています。イエスの短い教導の業に続いて，何世紀にもわたったニーファイ人とレーマン人の間の争いは終わりを迎えました。高慢と不和で知られた二つの国民は，「一つ」となり，「キリストの子」（4ニーファイ1：17）となり，「すべてのものを共有〔する〕」（4ニーファイ1：3）ようになりました。「民の心の中に〔は〕神の愛」があり，「神の手によって造られたすべての人の中で，彼ら以上に幸せな民は……あり得〔ません〕」（4ニーファイ1：15－16）でした。このようにして，救い主の教えは，ニーファイ人とレーマン人を変えたのです。救い主の教えは，どのようにあなたを変えていますか。

家庭と教会で学ぶためのアイデア

3ニーファイ27：1－12

イエス・キリストの教会は，主の名によって呼ばれる

救い主の弟子たちが全地に主の教会を設立し始めると，一部の人々にとっては一見些細に思えるような疑問が生じました。それは，教会の名称をどうするべきかということでした（3ニーファイ27：1－3参照）。この名称の重要性について，3ニーファイ27：4－12に記された救い主の答えからどのようなことが学べるでしょうか。

救い主は教義と聖約115：4で，今日の御自分の教会の名称を明らかにしておられます。名称に含まれる単語一つ一つについて深く考えてください。これらの単語は，わたしたちが何者であるか，何を信じているか，どのように行動すべきかについて理解するうえでどのような助けとなるでしょうか。

ラッセル・M・ネルソン「教会の正しい名称」『リアホナ』2018年11月号，87－89も参照してください。

イエス・キリスト，御自分の教会の名前と御自分の教義を宣言される｜3ニーファイ27章

イエスは預言者ニーファイの祈りに答えて，ニーファイとそのほかの古代アメリカの弟子たちに御自身を現される。主はニーファイに，御自分に従う者たちがその名によって知られるのと同様に，御自分の教会は御自身の名によって知られることを告げられる。

3ニーファイ27：10－22

イエス・キリストの教会は主の福音の上に築かれている

救い主は，御自分の教会は「〔主の〕福音の上に築かれてい〔る〕」（3ニーファイ27：10）ことを説明した後，主の福音とは何かを話されました。3ニーファイ27：13－22で主が言っておられることを，あなたはどのように要約しますか。この定義に基づくと，教会が，そしてあなたが，主の福音の上に築かれているとはどういう意味でしょうか。

学んでいることを書き留める。3ニーファイ27：23－26で救い主が弟子たちに教えておられることに注目してください。霊的な経験を記録することは，なぜ大切なのでしょうか。3ニーファイに記されている救い主の教導の業を研究して，何を記録するよう霊感を受けましたか。

3ニーファイ28：1－11

「あなたがたは……何を願うか」

もし救い主が弟子たちに尋ねたように，「あなた……はわたしに何を願うか」（3ニーファイ28：1）とあなたに尋ねられたとしたら，何と答えますか。3ニーファイ28：1－11を読みながら，この質問について考えてください。主の質問に対する彼らの答えから，弟子たちの心の望みについてどのようなことが学べるでしょうか。イエス・キリストの福音に従って生活するとき，あなたの望みはどのように変わっていくでしょうか。

賛美歌にはしばしば心からの望みが表現されています。「さらに聖くなお努めん」（『賛美歌』74番）は良い例です。自分の望みを反映している賛美歌を見つけるとよいでしょう。

3ニーファイ29－30章

モルモン書は，神の末日の業が成就しつつあることを示す一つのしるしである

何かが起こることを知らせるしるしについて考えてください。例えば，雨が降ることや，季節が変わりつつあることをどのようにして知ることができるでしょうか。3ニーファイ29：1－3によると，神の民を集めるという神の業が「すでに果たされ始めている」ことはどのようにして知ることができますか（3ニーファイ21：1－7も参照）。また，3ニーファイ29：4－9で，人々がわたしたちの時代に否定する事柄に注目するのもよいかもしれません。モルモン書はこれらの事柄に対するあなたの信仰をどのように強めてくれるでしょうか。

4ニーファイ1：1－18

イエス・キリストの教えに従うことによって一致と幸福がもたらされる

救い主の訪れを受けた後の生活はどのようなものだったのでしょうか。4ニーファイ1：1－18を研究しながら，人々が受けた祝福を書き出すとよいでしょう。また，その祝福された生活につながっていった彼らの選択に印をつけるか，メモを取るのもよいでしょう。イエスが民に教えられたことで，義にかなった選択をするよう彼らを鼓舞したかもしれないものには，どのようなものがあるでしょうか。以下は幾つかの例ですが，ほかにも見つかるかもしれません：3ニーファイ11：28－30；12：8－9，21－24，40－44；13：19－21，28－33；14：12；18：22－25。

あなたの家族，ワード，または地域社会がさらに一致して幸福に生活できるよう助けるために，自分に何ができるかを深く考えてください。分裂を克服し，神のほかの子供たちと真に「一つ」となるために，あなたは何ができるでしょうか。この目標を達成するために，イエス・キリストのどの教えが助けとなるでしょうか。

悲しいことに，4ニーファイで述べられているシオンの社会は最終的に悪に陥ってしまいました。4ニーファイ1：19－49を読み，彼らの幸福と一致が終わりを迎える原因となった態度や行いを見つけてください。そうした態度や行いを取り除くために，あなたは何ができるでしょうか。

モーセ7：18；D・トッド・クリストファーソン「持続可能な社会」『リアホナ』2020年11月号，32－35；レイナ・I・アブルト「心を合わせて」『リアホナ』2018年5月号，78－80も参照してください。

その他のアイデアについては，今月号の機関誌『リアホナ』および『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』を参照してください。

子供を教えるためのアイデア

3ニーファイ27：3－8

わたしはイエス・キリストの教会に属している

• イエスの教会の名称の大切さについての導入として，子供たちの名前について一緒に話し合います。名前はなぜ大切なのでしょうか。その後，3ニーファイ27：3を一緒に読み，イエスの弟子たちが抱いていた疑問を見つけてもらいます。子供たちが3ニーファイ27：5－8から答えを見つけられるよう助けます。教会の名称が大切なのはなぜでしょうか。

• 家族や初等協会のクラスなど，自分が属している様々なグループを子供たちに挙げてもらうのもよいでしょう。それぞれのグループについて，属していて良かったと思うところを尋ねます。その後，「イエス・キリストの教会」（『子供の歌集』48）を一緒に歌い，あなたが救い主の教会に属していることに感謝している理由を話すとよいでしょう。

3ニーファイ27：13－16

イエス・キリストの教会は主の福音の上に築かれている

• 3ニーファイ27章で，救い主は御自分の福音を要約しておられます。福音という言葉は「良い知らせ」という意味であることを子供たちに説明するとよいでしょう。3ニーファイ27：13－16には，どのような良い知らせが書かれているでしょうか。今週の活動ページを使って，救い主の教会は主の福音の上に築かれていることを教えます。

3ニーファイ27：30－31

天の御父は，御自分の子供たちがみもとに戻るときに喜ばれる

• だれかが隠れ，ほかの人たちがその人を見つけるゲームをするとよいでしょう。いない人が見つかったときに感じる喜びについて話し合うきっかけとなるでしょう。3ニーファイ27：30－31を読んだ後，「だれ一人，失われ〔ない〕」ように，互いに天の御父の近くにとどまるよう助ける方法について話し合うとよいでしょう。

4ニーファイ

イエス・キリストに従うことは喜びをもたらす

• 4ニーファイに記されている人々の幸福について子供たちが学ぶのを助けるために，幸せな人々の絵を子供たちに見せるとよいでしょう。その後，2－3節と15－17節（または「だい48しょう：へいわなアメリカ」『モルモン書ものがたり』136－137）を一緒に読み，話の中で幸福をもたらすものが出てきたら，絵を指さしてもらいます。

  Chapter 48: Peace in America

• 4ニーファイ1：15－16で教えられていることを子供たちが練習できるよう，人々が互いに怒っている状況を提示するとよいでしょう。もしわたしたちの心の中に「神の愛」があるなら，その状況はどのようになると思うかをロールプレイしてもらいます。

その他のアイデアについては，今月号の機関誌『フレンド』を参照してください。

「ニーファイ人の3人の弟子とキリスト」Gary L. Kapp画