「10月28日-11月3日:『わたしは……すべての人に,悔い改め〔る〕ように説き勧めることができればと願っている』モルモン1-6章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』
「10月28日-11月3日モルモン1-6章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』
10月28日-11月3日:「わたしは……すべての人に,悔い改め〔る〕ように説き勧めることができればと願っている」
モルモン1-6章
モルモンは,ニーファイ人の間に見た悪事や流血の「恐ろしい光景」を「残らず記録〔する〕」ことは控えました(モルモン2:18;5:8)。しかし,モルモン1-6章にモルモンが記録した事柄は,かつて義にかなっていた人々がどこまで堕落し得るかをわたしたちに十分に思い起こさせてくれます。このような蔓延する悪事の中にあって,疲れ,落胆するモルモンを,だれ一人として責めることはできないでしょう。モルモンが見,経験した事柄のすべてによってもなお,神の深い憐れみと悔い改めが,憐れみを受けるための手段であるという確信を,モルモンが失うことは決してありませんでした。悔い改めるようにというモルモンの懇願するような招きは自身の民には拒まれましたが,モルモンは自分には説き勧めるべき聞き手がさらに大勢いることを知っていました。「見よ,わたしは地の果てに至るすべての人に書き伝える」とモルモンは宣言しています。言い換えれば,モルモンはあなたに向けて書いているのです(モルモン3:17-20参照)。今日のあなたへのモルモンのメッセージは,当時のニーファイ人を救っていたかもしれないメッセージと同じものです。「イエス・キリストの福音を……信じ〔なさい〕。……悔い改めてキリストの裁きの座に立つ備えを〔しなさい〕。」(モルモン3:21-22)
福音ライブラリ―の「モロナイ,末日の時代のために記録を保管する」(ビデオ)も参照してください。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
ほかの人が何をしても,わたしはイエス・キリストに従うことができる
10歳になるころには,モルモンはすでに周囲の人々と著しく異なっていました。モルモン1-6章を読みながら,イエス・キリストを信じる信仰がどのようにモルモンを特別な存在にし,人々に仕え,祝福をもたらす機会をモルモンに与えたかを見つけてください。次の聖句から始めるとよいかもしれません:
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モルモン1:2-3,13-17。モルモンとその民の間にどのような違いがあることに気づきましたか。そのような困難な時期に霊的に強くあり続ける助けとなる,どのような特質をモルモンは持っていたでしょうか。
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モルモン2:18-19。モルモンは自分の住んでいる世について述べるために,どのような言葉を使っていますか。周りの状況にもかかわらず,モルモンはどのようにして希望を持ち続けたでしょうか。
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モルモン3:12。モルモンは周りの人々についてどのように感じていたでしょうか。モルモンが抱いていたような愛を育むために,あなたは何ができるでしょうか。
モルモン1-6章の中で,イエス・キリストを信じるモルモンの信仰がよく分かる聖句にはほかにどのようなものがあるでしょうか。忠実であり続けることを選んだことで,モルモンはどのような機会を得たでしょうか。
トーマス・S・モンソン大管長のメッセージ「模範となり,光となる」(『リアホナ』2015年11月号,86-88)を研究し,イエス・キリストに従う者が際立っていたり異なっていたりすることが大切なのはなぜかを見つけてください。次のような文をあなたはどのように完成しますか。「はわたしにとって模範でした。彼〔彼女〕がしたことで,わたしはしたいと思うことができました。」
モルモンは,自分の模範は自分の民に何も違いをもたらしていないと感じていたかもしれません。もしモルモンと話す機会があったとしたら,モルモンの模範があなたに及ぼした影響について,どのようなことを話したいと思いますか。
デビッド・A・ベドナー「観察が鋭い」『リアホナ』2006年12月号,14-20も参照してください。
神の御心に添った悲しみはわたしをキリストと永続する変化に導く
モルモンは民の悲しみを見たとき,彼らが悔い改めることを望みました。しかし,「彼らの悲しみは,……悔い改めに至るものではな〔く〕」(モルモン2:13),つまり神の御心に添った悲しみではなく,この世の悲しみでした。その違いを理解するために,モルモン2:10-15から学べることを次のような表に書き留めるとよいでしょう。
神の御心に添った悲しみ |
この世の悲しみ |
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イエスのもとに来る(14節) |
神をのろう(14節) |
自分の悲しみが神の御心に添ったものであるか,それともこの世のものであるかは,どのようにして知ることができるでしょうか。もしこの世の悲しみを経験している場合,どのようにそれを神の御心に添った悲しみに変えることができるでしょうか。
2コリント7:8-11;ミッシェル・D・クレーグ「聖なる不満足感」『リアホナ』2018年11月号,52-55も参照してください。
「これまで彼らの命を助け……てこられたのが主であることを,彼らは悟っていなかった。」
ニーファイ人は主が自分たちをどのように祝福してくださってきたかを認めることができなかった,とモルモンは述べています。モルモン3:3,9を読み,自分が生活の中にどのように神の影響力を認めているかを深く考えてみるとよいでしょう。神の影響力を認めるとき,どのような祝福がもたらされるでしょうか。神を認めないと,どのような結果を招くでしょうか(モルモン2:26;教義と聖約59:21参照)。
ヘンリー・B・アイリング「記憶にとどめ,覚えておきなさい」『リアホナ』2007年11月号,66-69も参照してください。
イエス・キリストは両腕を広げて立ち,わたしを受け入れてくださる
もし自分の罪について落胆したことがあるなら,救い主は「両腕を広げて立ってあなたがたを受け入れようとしておられ〔る〕」というモルモンの言葉は,安心を与えてくれることでしょう。モルモン5:8-24と6:16-22を読むとき,あなたが罪を犯したときでさえも,天の御父とイエスがあなたに対して抱いておられる気持ちについて,どのようなことが学べるでしょうか。イエス・キリストが両腕を広げてあなたに手を差し伸べておられるのを,どのように感じたことがありますか。その結果,何を行うよう促しを感じましたか。
「主に来たれ」『賛美歌』67番も参照してください。
子供を教えるためのアイデア
モルモン1:1-3;2:1,23-24;3:1-3,12,17-22
モルモンのように,わたしはイエス・キリストに従うことができる
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モルモンはとても若いころにキリストを信じる信仰を育んだことから,子供たちを鼓舞する存在となってくれます。モルモン1:1-3を読み,子供たちに,アマロンから特別な使命を与えられたときのモルモンの年齢に注意して聞いてもらうとよいでしょう。また,これらの節から,アマロンがモルモンの中に見ていた特質を子供たちが見つけられるように助けるのもよいでしょう。これらの特質は,イエス・キリストに従うときにどのような助けになるでしょうか。
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モルモンはイエス・キリストに従ったので,人々に仕え,祝福をもたらす機会を与えられました。子供たちに次の聖句を一つ以上読んでもらい,モルモンについて学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう:モルモン1:1-3;2:1,23-24;3:1-3,12,20-22(「だい49しょう:モルモンとその教え」『モルモン書ものがたり』138-142も参照)。モルモンはどのようにイエス・キリストに従いましたか。イエス・キリストを信じるモルモンの信仰のおかげで,人々はどのような助けや祝福を受けたでしょうか。わたしたちの信仰は,わたしたちの知っている人たちにとってどのような助けになるでしょうか。
神の御心に添った悲しみはわたしをキリストと永続する変化に導く
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モルモン2:8,10-15を読みながら,「家庭と教会で学ぶためのアイデア」にあるような表を作り,子供たちがこの世の悲しみと神の御心に添った悲しみの違いを理解できるように助けるとよいでしょう。子供たちにモルモン2:12を調べてもらい,悔い改めると「心の中で喜び」を感じるのはなぜかを見つけてもらうのもよいでしょう。自分の罪に対して悲しみを感じるとき,どうすれば変わるために神の助けを求めたいという気持ちになれるでしょうか。
天の御父はわたしにたくさんの祝福を与えてくださる
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子供たちが神に感謝の気持ちを抱くのを助ける良い方法として,自分が感謝していることを幾つか書き出してもらう(またはその絵を描いてもらう)とよいでしょう。子供たちがリストを作った後,モルモン3:3,9を読み,天の御父はニーファイ人にも祝福を与えられたが,彼らはそれに気づかなかったことを説明するとよいでしょう。祝福を与えてくださる天の御父に感謝の気持ちを表すために,わたしたちは何ができるでしょうか。
天の御父はわたしに,すべての人を愛するよう望んでおられる
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ニーファイ人は邪悪でしたが,モルモンは彼らを愛するのをやめませんでした。子供たちがモルモン3:12で「愛」と「愛して」という言葉を見つけられるよう助けます。世界中の子供たちの写真を見せながら,「すべての人を愛しなさい」(『子供の歌集』39)など,人を愛することについての歌を一緒に歌うのもよいでしょう。神が御自分のすべての子供たちを愛しておられることを証します。