「11月4-10日:『わたしはあなたがたがここにいるかのように語っている』モルモン7-9章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』
「11月4-10日モルモン7-9章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』
11月4-10日:「わたしはあなたがたがここにいるかのように語っている」
モルモン7-9章
モロナイは,邪悪な世の中で一人きりでいるのがどのような気持ちであるかを知っていました。父親が戦いで亡くなり,ニーファイ人が滅ぼされた後は特にそうでした。モロナイはこう書いています。「わたしだけが一人生き残〔った〕。……わたしには友もなく,行く所もない。」(モルモン8:3,5)物事が絶望的に思えたかもしれませんが,モロナイはイエス・キリストと,「主の永遠の目的は続く」(モルモン8:22)という自分の証に希望を見いだしていました。そしてモロナイは,それらの永遠の目的の重要な一部が,自分が今,熱心に完成させようとしている記録,いつの日か「キリストについて知る」(モルモン8:16;9:36)ように多くの人々を導く記録,すなわちモルモン書であることを知っていました。これらの約束を信じる信仰のゆえに,モロナイはこの書物の未来の読者に対して次のように宣言することができました。「わたしはあなたがたがここにいるかのように語っている。」「わたしはあなたがたが将来,わたしの言葉を手に入れることを知っている。」(モルモン8:35;9:30)今,わたしたちはモロナイの言葉を実際に手にしており,主の業は転がり進んでいます。それは一つには,モルモンとモロナイが一人きりだったときでさえも自分たちの使命に忠実であり続けたおかげです。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
「イエス・キリストを信じ」,「キリストの福音を手にしなさい」
モルモンは自分の民の記録を要約した後,モルモン7章で結びのメッセージを記しています。なぜ,モルモンはこのメッセージを選んだのだと思いますか。「キリストの福音を手に〔する〕」(モルモン7:8)ことはあなたにとってどのような意味がありますか。
「救い主,われ信ず」『賛美歌』72番も参照してください。
モルモン書には大きな価値がある
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように尋ねています。「ダイヤモンド,ルビー,あるいはモルモン書を差し出されたとしたら,どれを選びますか。正直に,どれがあなたにとってより価値があるでしょうか。」(「モルモン書—この書物なしの人生とは」『リアホナ』2017年11月号,61)
モルモン7:8-10;8:12-22;9:31-37から,モルモン書がわたしたちの時代において価値がある理由を理解するのに役立つどのようなことが見つかるでしょうか。モルモン書があなたにとって価値があるのはなぜですか。1ニーファイ13:38-41;2ニーファイ3:11-12;教義と聖約33:16;42:12-13から,さらに理解を得ることができるでしょう。
ほかの人が守らないときでも,わたしは戒めを守ることができる
戒めを守ろうと努力するときに,孤独を感じることがあるかもしれません。モロナイの模範から,助けとなるどのようなことが学べるでしょうか(モルモン8:1-11参照)。モロナイにどのようにして忠実であり続けたか尋ねることができるとしたら,モロナイは何と言うと思いますか。
「すべての人が真理を知ることができる:モロナイの約束」(ビデオ)福音ライブラリーも参照してください。
モルモン書はわたしたちの時代のために書かれた
イエス・キリストはモルモン書が世に出る時代に起こることをモロナイにお見せになり(モルモン8:34-35参照),それによりモロナイはわたしたちの時代に対して大胆な警告を与えました。モルモン8:26-41と9:1-30を読み,モロナイの言葉がどのように自分に当てはまるか深く考えてください。例えば,これらの節でモロナイは24個の問いかけをしています。これらの問いかけの中に,モロナイがわたしたちの時代を見たことを示すどのような証拠が見られるでしょうか。モロナイが予見した困難に対して,モルモン書はどのような助けとなるでしょうか。
イエス・キリストは奇跡の神であられる
モロナイは父親の記録を,奇跡を信じない現代の人々に向けた力強いメッセージで締めくくりました(モルモン8:26;9:1,10-11参照)。今日,奇跡に対する信仰が必要なのはなぜだと感じますか。モルモン9:9-11,15-27とモロナイ7:27-29を調べて,次のような質問について深く考えてください:
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これらの聖句から,救い主についてどのようなことが分かるだろうか。
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過去と現在の奇跡についてどのようなことが学べるだろうか。
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イエス・キリストが奇跡の神であられると信じることはどのような益となるだろうか。そのように信じない場合,どのような結果となるだろうか。
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救い主はわたしの人生の中で,大小を問わず,どのような奇跡を行ってこられただろうか。それらの奇跡は主についてどのようなことを教えているだろうか。
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています。「救い主,贖い主イエス・キリストは,今から再びおいでになる時までの間に,最も力強い業を幾つかなされるでしょう。わたしたちは,父なる神と御子イエス・キリストが尊厳と栄光のうちにこの教会を管理されることを示す奇跡的なしるしを見るでしょう。」(「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」『リアホナ』2018年5月号,96)それは,例えばどのような奇跡だと思いますか。救い主がそれを成し遂げられるのを助けるために,あなたには何ができるでしょうか。
ネルソン大管長とネルソン姉妹がサモア,トンガ,フィジー,タヒチを訪問したときの各地の聖徒たちの経験から,信仰と奇跡についてどのようなことが学べるでしょうか(ラッセル・M・ネルソン「キリストはよみがえられた—キリストを信じる信仰は山を動かす」『リアホナ』2021年5月号,101-104参照)。
ロナルド・A・ラズバンド「見よ,わたしは奇跡の神である」『リアホナ』2021年5月号,109-112も参照してください。
子供を教えるためのアイデア
モルモン書と聖書はイエス・キリストについて証している
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モロナイが行ったように,聖書とモルモン書の関係を強調するために,次のようなゲームを子供たちと一緒に行うとよいでしょう。子供たちに,あなたが聖書を掲げたら「旧約,新約」と言ってもらい,モルモン書を掲げたら「もう一つの証」と言ってもらいます。また,イエスの降誕,死,復活など,聖書とモルモン書の両方が証している出来事を幾つか選び,それらの出来事の絵を子供たちに見つけてもらうのもよいでしょう(例えば『福音の視覚資料集』から)。
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子供たちが信仰箇条第8条を学ぶのを助けるために,一つ一つの言葉を別の紙に書くとよいでしょう。子供たちに,協力して言葉を正しい順番に並べ,何度か繰り返してもらいます。
わたしはたとえ一人きりだと感じるときでも戒めを守ることができる
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モロナイの模範から,子供たちはたとえ一人きりだと感じるときでも神の戒めに従うよう鼓舞されるでしょう。モルモン8:1-7を一緒に読んだ後,もし自分がモロナイだったらどう感じていたと思うかを分かち合ってもらうとよいでしょう。1,3,4節で,モロナイは何をするよう命じられ,どのように従ったでしょうか。わたしたちはどうすればもっとモロナイのようになれるでしょうか。
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だれも見ていないところで正しいことと間違ったことのどちらかを選ばなければならない状況について,子供たちと話し合うとよいでしょう。イエス・キリストを信じる信仰を持つことは,そのような状況でどのように助けとなるでしょうか。「正しくあれ」(『子供の歌集』81)などの歌を,この話し合いに加えるとよいでしょう。