「3月31日-6日:『イエス・キリストは御自分の民を集められる』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:教義と聖約 2025年』
「教義と聖約29章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2025年』
3月31日-4月6日:「イエス・キリストは御自分の民を集められる」
教義と聖約29章
1830年にイエス・キリストの教会が組織されましたが,多くの福音の真理はまだ明らかにされておらず,初期の一部の教会員たちは数々の疑問を持っていました。彼らはモルモン書の中にある,イスラエルの集合やシオンの建設についての預言を読んでいました(3ニーファイ21章参照)。どのようにしてそれが起こるのでしょうか。ハイラム・ページが受けたと主張した啓示がこれについて述べていたため,会員たちの興味は高まるばかりでした(教義と聖約28章参照)。アダムとエバの堕落や,霊の死について知りたいと思う人もいました。1830年,主はこれらの疑問を歓迎されました。そして主は今日もわたしたちの疑問を歓迎してくださいます。「あなたがたが信仰をもって,わたしの命じたとおりに一つになり祈って求めるものは,何でも与えられるであろう」と聖徒たちに言われたのです(教義と聖約29:6)。実際,教義と聖約29章に記されている,教義的な内容が多く含まれた啓示が示しているように,主は時折,わたしたちが求めた以上の真理と知識を与えてわたしたちの疑問に答えてくださるのです。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
天の御父は御自分の子供たちの救いのための計画をお持ちである
教義と聖約29章では,あなたのための神の計画について多くの真理が教えられています。読みながら,神の計画の以下の部分について学べる真理を探しましょう:
どのようなことが分かりましたか。役立つようであれば,この概要の最後に画像と一緒に用意されている空欄に書き込むとよいでしょう。これらの真理はあなたの生活にどのような影響を及ぼすでしょうか。
「トピックと質問」「救いの計画」の項,「福音ライブラリー」も参照してください。
イエス・キリストは再臨の前に御自分の民を集めるのを助けるようわたしを招いておられる
イエス・キリストは御自分の民を集めることについて,「めんどりが羽の下にひなを集めるように」(教義と聖約29:2)と言っておられます。このたとえはイエス・キリストについてどのようなことを教えているでしょうか。この概要にあるめんどりとひなの絵を研究するとき,ほかにどのような考えや気持ちが湧いてきますか。これまでどのように,イエス・キリストがあなたを集め,守ってくださっていると感じてきたか考えてください。
教義と聖約29:1-11を読みながら,以下について分かることを探してください:
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だれが集められるのか。
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キリストのもとに「集まる」とはどういう意味か。
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なぜわたしたちは主のもとに集まるのか。
ほかの人々にイエス・キリストのもとに集まってほしいとあなたが思う理由を深く考えてください。それを助けるために,あなたは何をしようと思いますか。
「悩めるイスラエル」(。『賛美歌』6番)など,集合に関する賛美歌を読んだり聴いたりしながら,同じ質問を自分に問いかけてみるとよいでしょう。主の集合の業について,主はあなたに何を教えようとしておられると感じますか。
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように言っています。「今日では,それぞれの国に民が集められます。主は聖徒たちに,各々の生まれた国においてシオンを打ち立てるよう命じられました。」(「散らされたイスラエルの集合」『リアホナ』2006年11月号,81)このような形で集合することは,救い主の再臨に「あらゆる点で備えられる」うえでどのような助けとなるでしょうか(8節。14-28節も参照)。
ラッセル・M・ネルソンとウェンディー・W・ネルソン「シオンのつわもの」(ワールドワイド・ユース・ディボーショナル,2018年6月3日),「福音ライブラリー」;D・トッド・クリストファーソン「帰属の教義」。『リアホナ』2022年11月号,53-56;「トピックと質問」“Gathering of Israel”(「イスラエルの集合」)の項,「福音ライブラリー」も参照してください。
「わたしにとってはすべてが霊にかかわるものであ〔る〕」
教義と聖約29:31-35を研究しながら,「どのような意味ですべての戒めは霊的なのだろうか」と自問してください。幾つかの戒めを挙げて,それぞれに関連した霊的な真理を考えてみるとよいでしょう。『青少年の強さのために—選択の指針』を読むと役立つでしょう。そこには幾つかの神の戒めの背後にある永遠の真理が教えられています。
「すべてが霊にかかわるものであ〔る〕」ことが分かると,神の戒めに対するあなたの見方はどう変わってきますか。あなたの生活のほかの面についても,霊的な意味や目的を探してみるとよいでしょう。
2ニーファイ9:39も参照してください。
イエス・キリストはわたしたちを堕落から贖ってくださる
教義と聖約29:36-50を使って,わたしたちにイエス・キリストによる贖いが必要である理由をどのように説明できるでしょうか。
アダムとエバの堕落はこの世に死と罪をもたらしましたが,キリストを通して贖いと喜びを得る道も備えました。そのことを念頭に置いて,39-43節を読み,あなたに喜びをもたらしてくれる言葉や表現に注目してください。モーセ5:10-12でアダムとエバが堕落について言っている事柄で,どのようなことが印象に残りましたか。
「なぜ救い主が必要なのでしょう」(ビデオ)「福音ライブラリー」も参照してください。
子供を教えるためのアイデア
天の御父は御自分の子供たちの救いのための計画をお持ちである
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わたしたちのための天の御父の計画について話し合いを始めるために,子供たちと,旅行の計画ややるべきことを達成する計画などを立てたときのことについて話し合うとよいでしょう。予定が書き込まれたカレンダーや,何かを作るための説明書など,計画の例を見せてもよいかもしれません。計画が役に立つのはなぜでしょうか。その後,天の御父は何を成し遂げることを望んでおられるか,またそれを成し遂げるために御父の計画がどのような助けになるかについて話し合うとよいでしょう。
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この概要の最後にある絵を使って,子供たちが教義と聖約29章の中から,天の御父の計画の様々な部分について教えている節を見つけられるよう助けるとよいかもしれません。絵を切り取って,子供たちに正しい順番に並べてもらうこともできます。天の御父はわたしたちのための計画をお持ちであるという知識に,わたしたちが感謝しているのはなぜでしょうか。救いの計画を知っていることによって,日々の生活にどのような影響があるでしょうか。
イエス・キリストは再び来られる前に御自分の民を集めておられる
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ひなを集めるめんどりが描かれた下のイラストは,子供たちが教義と聖約29:1-2のたとえを視覚的にイメージするのに役立つかもしれません。その後,これらの節を一緒に読み,めんどりがどのようにしてひなを守るか,そしてそれは救い主がわたしたちのためにしてくださることとどのように似ているか,話し合うとよいでしょう。
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子供たちに,救い主が御自分の民を集められるのを助けたいという気持ちになってもらうには,どうしたらよいでしょうか。主の教会に加わることによって主のもとに「集まった」人の経験談を聞くとよいかもしれません。例えば,あなたの家族に教会を紹介してくれたのはだれですか。わたしのもとに集まりなさいという救い主の呼びかけを受け入れることによって,わたしたちはどのような祝福を受けてきたでしょうか。ほかの人々が主のもとに集まるのを,どのように助けることができるでしょうか。
イエス・キリストは再び来られる
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救い主の再臨の絵(『福音の視覚資料集』66番など),またはそれに関する歌(例えば「主の来られる時」『子供の歌集』46-47)は,あなたと子供たちが教義と聖約29:11について話し合う助けとなるでしょう。絵や歌の中の何かに関連している聖句の言葉に子供たちが気づくよう助けます。イエス・キリストが再び地上に来られることについてどのように感じるかを互いに分かち合います。