わたしに従ってきなさい
4月27日-5月3日モーサヤ7-10章:「主の力を受けて」


「4月27日-5月3日  モーサヤ7-10章:『主の力を受けて』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:モルモン書 2020年』

「4月27日-5月3日  モーサヤ7-10章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2020年』

リムハイ王を教えるアンモン

Minerva K.Teichert (1888-1976)「リムハイ王の前のアンモン」1949-1951, oil on masonite, 35 15/16 x 48 inches.Brigham Young University Museum of Art, 1969.

4月27日-5月3日

モーサヤ7-10章

「主の力を受けて」

読み進むと,御霊に導かれて,特定の言葉や聖句が気にかかるようになるかもしれません。その聖句が自分にどう当てはまると感じるか,書き留めてください。

印象を書き留める

ゼラヘムラの地でモーサヤ王の民が「引き続き平和を」享受していたとき(モーサヤ 7:1),彼らはニーファイ人の別の集団のことを考えるようになりました。リーハイ—ニーファイの地に移り住むために,ずっと以前にその地を去った人々です。何世代か過ぎ,モーサヤの民のもとには何の音さたもありませんでした。そこでモーサヤはアンモンに,ゼラヘムラの地を去ったそのニーファイ人たちを,偵察隊を率いて探しに行くよう依頼しました。偵察隊は,そのニーファイ人たちが「罪悪の結果」(モーサヤ 7:24),レーマン人に隷属していることを知ります。しかし,アンモンとその同胞たちの到着により,突然,解放される望みが出てきました。

時々わたしたちは,囚われの身にあったこのニーファイ人のように,罪に苦しみ,どうすれば平和が戻るのかと途方に暮れることがあります。また,わたしたちはアンモンのようになることもあります。人々に手を差し伸べたくなり,最終的にはその努力が実って,「〔彼らが〕頭を上げて喜び,神に頼〔る〕」ようになったことを知るのです(モーサヤ 7:19)。どのような状況にあろうとも,わたしたちは皆,悔い改め,「主〔が〕……救い出してくださる」という信仰を持ち,「十分に固い決意をもって主に立ち返〔る〕」 必要があります(モーサヤ 7:33)。

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個人の聖文研究のためのアイデア

モーサヤ 7:14-33

主に立ち返り,主を信頼し,主に仕えるならば,主はわたしを救い出してくださる。

リムハイ王は,ゼラヘムラから来たニーファイ人アンモンに会ってわずかな望みを抱き,その望みを民にも持ってほしいと思いました。モーサヤ 7:14-33を読む際には,民を励まし,民の信仰を強め,神が助けてくださるという希望を民に与えるためにリムハイ王がどのようなことを言ったかを考えてください。リムハイの民と同じ罪は犯していないかもしれませんが,あなたが主に立ち返るために,リムハイ王の言葉をどう役立てることができるでしょうか。例えば,神が過去に民を救い出された話をリムハイがしていることに気づくでしょう(18-20節参照)。このような話は,聖典に出てくるそのほかの話や個人の体験談とともに,神を信頼するためにどう役立つでしょうか。

モーサヤ 8:5-12

リムハイの民が発見した24枚の版とは何だったのか。

リムハイの民から派遣された少数の者たちは,ゼラヘムラの地を探し当てるという目的は達せられなかったものの,見知らぬ言語で記録が刻まれた24枚の金版を見つけました。最終的にはモーサヤ王によって翻訳されたこの版には,ヤレドの民として知られる民の物語,つまり,バベルの塔から約束の地に来て,最後には滅びてしまった民の物語が綴られていたのです(モーサヤ28:11-19参照)。この版は後にモロナイが要約して (エテル 1:1-2参照),エテル書になりました。 モーサヤ 28:18を読み,この記録がモーサヤの民に与えた影響に注目してください。

モーサヤ8:12-19

主は預言者,聖見者,啓示者を送って人類に利益をもたらされる。

主が聖見者を起こしてくださっているというアンモンの証を聞いて,リムハイは「非常に喜び,……神に感謝」しました(モーサヤ8:19)。リムハイがそのように感じたのはなぜだと思いますか。 モーサヤ8:13-19に出てくるアンモンの言葉から,聖見者についてどのようなことが分かりますか。今日,「大管長会と十二使徒定員会は,預言者,聖見者,啓示者として支持されています。」(聖句ガイド「聖見者」の項)預言者,聖見者,啓示者がこの地上にいることの祝福について,いちばん最近考えたのはいつですか。預言者,聖見者,啓示者が自分にどのような「大きな利益」をもたらしてきたかを書き留めてもいいかもしれません(モーサヤ8:18)。

預言者ジョセフ・スミスは,この神権時代の先頭に立つ偉大な聖見者です (教義と聖約21:1124:125ジョセフ・スミス—歴史1:62参照)。ジョセフ・スミスはアンモンの説明する聖見者の役割を,預言者だった間にどのように果たしたでしょうか。

モーサヤ9-10章

わたしは「主の力を受けて」困難に立ち向かうことができる。

ゼニフは,自分が間違いを犯したことを認めました。抱く望みが時々強すぎたために軽率な協定をレーマン王と結んでしまい,自分の民,つまりリムハイの民の先祖たちを困難な状況に陥らせてしまったのです。しかし,後にレーマン人との戦いに出て行く際には,信仰をもって困難に立ち向かえるよう民を助けました。ゼニフの民が信仰を示すために何をしたか考えながら,モーサヤ 9-10章を読んでください。神はどのような方法で彼らを力づけたでしょうか。「主の力を受けて」出て行くとは,あなたにとってどのような意味ですか(モーサヤ9:1710:10-11)。

モーサヤ10:11-17

わたしの選びは数世代にわたって影響を及ぼすことがある。

モーサヤ10:11-17には,レーマン人の先祖の行動や態度が真理を知ることのどのような妨げになったと書いてありますか。レーマン人の先祖の選びは,将来の世代にどのような影響を及ぼしたでしょうか。あなたの信じていることやあなたの選びから影響を受けるかもしれない人たちのことを考えてください。彼らがさらに強くイエスを信じる信仰を持てるようにするために,あなたは何をしていますか。

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家族の聖文研究と家庭の夕べのアイデア

家族とともに聖文を読むとき,家族の必要を満たすために,どのような原則を強調し,話し合えばよいかを御霊の助けによって知ることができます。幾つかのアイデアを紹介します。

モーサヤ7:19-20

リムハイが民に信仰を持ってもらうようにするために挙げた例に注目してください。この聖句で挙げられているどの例を読むと,わたしたちは「神を頼〔ろう〕」という気持ちになりますか。主を信頼するとはどういう意味でしょうか(モーサヤ9:1710:19も参照)。自分や先祖が人生で経験したことの中で,それを聞くともっと神を信頼するようになりたいと人が思うようになる話には,どのようなものがありますか。

モーサヤ7:26-27

これらの聖句から救い主について何を学ぶことができますか(教義と聖約130:22も参照)。わたしたちがこれらのことを知って感謝するのはなぜでしょうか。

モーサヤ 8:13-18

聖見者とは何かを家族に理解してもらうために,双眼鏡や望遠鏡,顕微鏡など,それなしでは見ることのできないものを見ることができようにする道具の絵などを見せるといいかもしれません。その道具と聖見者との共通点は何でしょうか(モーセ6:35-36参照)。聖見者は,わたしたちが見ることのできないどのようなものを見ることができますか。ジョセフ・スミスが聖見者だったことを示す証拠には,どのようなものがあるでしょうか。

生ける預言者,聖見者,啓示者の写真を見せて,彼らについて知っていることを家族に言ってもらうといいかもしれません。わたしたちは彼らの言葉に従ってどのようなことをしているでしょうか。

モーサヤ 9:14-1810:1-10

レーマン人が攻めてきたとき,ゼニフの民は物質的な面でも霊的な面でも準備ができていました。問題が起こったときのための備えについて,ゼニフとその民からどのようなことが学べるでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』今週の概要を参照してください。

個人学習を改善する

自らの霊的な洞察を得る。 この概要には,注目するべき聖句や原則の例が記載されていますが,その例にこだわらず,自由に聖文を研究してください。ここで扱っていない聖句や原則が強く印象に残ることもあるかもしれません。御霊の導きに従ってください。

ジョセフ・スミスとモロナイ

「ジョセフに与えられた啓示」Clark Kelley Price