Minerva K.Teichert (1888-1976)画, 「リムハイ王の前に立つアンモン」,1949-1951, oil on masonite, 35 15/16 x 48 inches.Brigham Young University Museum of Art, 1969.

4月27日－5月3日　

モーサヤ7－10章

「主の力を受けて」

モーサヤ7－10章を祈りをもって読み，感じたことについて深く考えます。この章で述べられている真理をどう役立てれば，あなたが教える子供たちの必要を満たすことができるでしょうか。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

この章で語られる出来事について，知っていることを子供たちに話してもらいます。「だい13しょう：ゼニフ」（『モルモン書ものがたり』36－37，または，ChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオ）が役立つかもしれません。

教義を教える：年少の子供たち

モーサヤ 7：18－20，33

神は，聖典の中の民を助けたように，わたしたちを助けることもおできになる

レーマン人の奴隷となっていたリムハイの民には，神が助けてくださるという信仰が必要だったので，リムハイは神が御自分の民を助けられたときの話を民に思い出させました。

活動案

• 助けが欲しかったときのことを子供たちに分かち合ってもらいます。民が苦難に遭っていたので，信仰を持てるようになる話をリムハイ王がしたことを説明します。モーサヤ 7：19を子供たちに読んで聞かせ，イスラエルの子らが紅海を渡る絵を見せます。この話とマナの話を復習し，子供たちを助けてその話を演じてもらいます（『旧約聖書ものがたり』 だい17しょう とだい18しょう，またはChurchofJesusChrist.orgにある該当するビデオ参照）。主は民をどのように助けられましたか。主がわたしたちのことも助けてくださることを証します。

• モーサヤ 7：33を子供たちに読んで聞かせ，その聖句は主から助けを受けるために何をするように教えているかを理解できるよう助けます。子供たちにそれらのことを表す動作を考えてもらい，子供たちの動作に合わせて聖句を読みます。助けが必要なことにはどんなものがあるでしょうか。どうすれば主を信頼していることを示すことができるでしょうか。主を信頼することで主から助けを頂いた経験を分かち合ってください。

• 「『モルモン書』の物語」または「ニーファイの勇気」（『子供の歌集』 62，64－65）の中から何番か選んで，子供たちと一緒に歌います。モルモン書に出てくる民を主がどう助けられたかが理解できるよう子供たちを助けます。子供たちが主に頼ることを学ぶ助けになるとあなたが感じるそのほかの話を聖典から選んで話します。

モーサヤ8：16－17

神は預言者，聖見者，啓示者を与えてくださった

預言者には聖見者としての役割があることを子供たちに教えるために，モーサヤ8：16－17をどう用いることができるでしょうか。

活動案

• 両手を眼鏡のような丸い形にして目に当て，眼鏡か双眼鏡で見るような格好をして，子供たちに見せます。モーサヤ8：16－17を読み，「聖見者」という言葉が読まれたら「眼鏡」の格好をするよう子供たちに言います。神が預言者を与えてくださっていること，そして預言者の役割の一つが「聖見者」であることだということを説明します。預言者は将来起こることを「見る」ことができるからです。預言者が見て，わたしたちに明らかにしてくれたことの例を挙げます（聖文に出てくる話を含む）。または，預言者が聖見者としての働きをしている例を挙げてもよいでしょう（例えば，1ニーファイ11：20－21など）。

• 足跡の形をした紙を何枚か作り，そこに，預言者から行うように勧告されたことの絵を描きます。足跡の形の紙を部屋中の通路に置いて，絵の説明をします。子供たちに交代で預言者になってもらいます。預言者役の子供はほかの子供たちを導くように先頭に立って紙の足跡をたどって歩きます。

• 『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』から，今週の概要にある絵を子供たちに見せ，その絵の説明を子供たちにしてもらいます。預言者ジョセフ・スミスは聖見者だったことを説明します。主はジョセフに「ウリムとトンミム」と呼ばれる道具と聖見者の石を与えて，モルモン書を翻訳するときに使えるようにされました。

• 教会の大管長が最近の総大会でメッセージを伝える様子をビデオで少し見せます（または，大管長の写真を見せて，大管長の教えたことを読みます）。大管長が預言者，聖見者，啓示者であることを証します。

教義を教える：年長の子供たち

モーサヤ7：18－20，33；9：14－19；10：6－10，19－21

神は，聖典の中の民を助けたように，わたしたちを助けることもおできになる

レーマン人の地に定住したゼニフとその民は，レーマン人から攻撃を受けており，神の助けを必要としていました。神が御自分の子らを助けてくださることについて，子供たちはこの話から何を学ぶことができるでしょうか。

活動案

• 子供たちを3つのグループに分けて，聖文に出てくる以下の物語の一つを各グループに研究してもらいます：紅海を渡るイスラエルの民（出エジプト14：10－14，21－31参照），荒れ野を旅するリーハイの家族（1ニーファイ16：9－16；17：1－6参照），レーマン人から救われるゼニフの民（モーサヤ9：14－19；10：6－10，19－21参照）。この物語に出てくる民は，神を信頼していることをどのように示しましたか。神はどのようにして彼らを助けられたでしょうか。わたしたちが神を信頼するとき，神はどのようにして助けてくださるでしょうか。

• 3人の子供が前に出てくるよう促し，現在直面している試練や問題をホワイトボードに書いてもらいます。一人の子供にモーサヤ7：33を読んでもらい，ほかの子供たちには，主の助けを受けるためにできることが一つ読まれる度に，試練や問題を一つずつ消していくように言います。主を信頼すると，問題を克服するためのどんな助けが得られるでしょうか。

モーサヤ8：12－19

神は人類を益するために預言者，聖見者，啓示者を備えられる

わたしたちは大管長会と十二使徒を預言者，聖見者，啓示者として支持します。預言者がいることの大切さについて，どのようにして子供たちに教えることができるでしょうか

活動案

• モーサヤ8：12－19の中から重要な言葉を幾つか選び，それをホワイトボードに書きます。一人の子供にこれら聖句を読んでもらい，ホワイトボードに書かれている言葉が読まれたら手を挙げるようほかの子供たちに言います。それぞれの言葉が出たらそこで読むのをやめて，その言葉についてクラスで話し合います。

• 子供たちにモーサヤ8：16－18を読み返して，聖見者とは何かを学んでもらいます。次の文をホワイトボードに書きます。聖見者とは。子供たちを助けて，空白に言葉を入れ，聖見者がいることが祝福である理由を説明する文を完成させてもらいます。例えば，「聖見者とは，海の監視員のように，危険を知らせてくれる人です」というような文です。

• モーサヤ8：16－17の中で数単語からなる句を選び，その句に含まれる単語をすべて何かしらのシンボルやマークに置き替えてホワイトボードに描きます。子供たちにマークやシンボルと，それが意味する言葉の対照表を配って，聖見者が行うように，その語句を解読，すなわち「翻訳」してもらいます。預言者，聖見者，啓示者はほかにどのような方法でわたしたちに「大きな利益」を与えていますか。（モーサヤ8：18）。

モーサヤ9：14－18；10：10－11

わたしは弱くとも，主はわたしを強くしてくださる

子供たちは問題にぶつかると，自分は弱く，無力であると感じることがあります。ゼニフの民の話を用いて，主から力を頂けることを子供たちに教えます。

活動案

• 肉体的に強くなる方法を子供たちに言ってもらいます。「人の力」を持つとはどういうことでしょうか。（モーサヤ10：11参照）。「主の力」を持つとはどういうことでしょうか。（モーサヤ9：17—18；10：10）。主の力を受けるには，どうすればよいでしょうか。

• 子供たちに，主の力を受けていると思う人の絵を描いてもらい，なぜその人の絵を描いたか言ってもらいます。

家庭で学ぶよう励ます

「神に頼〔ろう〕」という気持ちにさせてくれた物語を一つ聖文から選んで家族に話すよう子供たちに勧めます（モーサヤ7：19）。

レッスンを改善する

霊感された質問をしてください。子供たちが福音の真理を証したくなるような質問をしてください。例えば，預言者について話すときには，預言者がいることでどんな祝福を受けてきたか発表するよう子供たちに言うと良いでしょう。