モーサヤ25－28章

「彼らは神の民と呼ばれた」

天の御父は，あなたのクラスの子供たちがどんなことを学んだらいいか，彼らにどう手を差し伸べたらよいのかを御存じです。御父の導きを求めながら，モーサヤ25－28章を読み，この概要を復習してください。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要に載っている絵を見せて，何の絵か子供たちに説明してもらいます。息子アルマとモーサヤの息子たちの物語を子供たちがよく知っている場合は，知っていることを話してもらいます。

教義を教える：年少の子供たち

モーサヤ26：30－31

主はわたしに赦すことを望んでおられる

主は悔い改める者を惜しみなく赦すとアルマに教えられました。わたしたちは主の模範に従って，自分に対して罪を犯す人を赦す必要があります。

活動案

モーサヤ26：31に出てくる次の言葉を子供たちに読んで聞かせます。「あなたがたも互いに……赦し合わなければならない。」「あなたを赦します」と言う練習を何回か子供にしてもらい，彼らが赦すということの意味を知っているかどうか確認します。だれかを赦したり，だれかから赦されたりした経験をあなたが話します。
互いに赦し合う様子を子供たちにロールプレーで表現してもらいます。一人の子供に，ほかの子供を傷つけたり困らせたりした子供の役をしてもらいます。ほかの子供たちは，赦していることをどうやって表現することができるでしょうか。
紙の片面に悲しそうな顔，裏面に幸せそうな顔を子供たちに描いてもらいます。きょうだいや友達から嫌な気持ちにさせられた経験を話すときには悲しそうな顔を掲げ，その人をどうやって赦したり，赦すことに決めたりしたかを話すときには，幸せそうな顔を掲げるように言います。

モーサヤ27：8－37

福音は人を変え，人がキリストのような人物になれるよう助ける

息子アルマとモーサヤの息子たちが改心した話から，イエス・キリストとその福音のおかげで，だれでも変わってキリストのような人物になれることが分かります。

活動案

モーサヤ27：8－37に描かれている息子アルマとモーサヤの息子たちの改心について簡単に話します。参考のために「だい18しょう：むすこアルマのくいあらため」（『モルモン書ものがたり』49－52，または，ChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオ）を見てください。次に，その物語をもう一度話して，覚えていることを子供たちに言ってもらいます。この物語を子供たちに演じてもらいます。アルマとモーサヤの息子たちの悔い改める前と後の違いが分かるよう子供たちを助けてください。
今週の活動ページを使ってアルマとモーサヤの息子たちの物語を話せるよう，子供たちを助けます。モーサヤ27：24を読み，アルマとモーサヤの息子たちが罪を悔い改めてイエス・キリストの福音を受け入れたために変わったことを子供たちに理解してもらいます。

「彼の父は喜んだ」Walter Rane画

モーサヤ28：1－8

わたしは福音を分かち合うことができる

改心した後，モーサヤの息子たちは，敵であるレーマン人を含むすべての人に福音を伝えたくてたまらなくなりました。

活動案

モーサヤ28：1－8 を用いて，モーサヤの息子たちがレーマン人に福音を宣べ伝えることにしたことを子供たちに話します。参考のために「だい19しょう：せんきょうしになったモーサヤのむすこたち」（『モルモン書ものがたり』53，または，ChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオ参照）を見てください。彼らはなぜ，福音をほかの人々に伝えたいと思ったのでしょうか（3節参照）。
福音についてもっと知る必要がある人のことを子供たち一人一人に考えてもらいます。頭に浮かんだ人に何と言えばいいか，考えてもらいます。
福音を人々に伝えることに関する歌を一緒に歌います。「宣教師になりたいな」（『子供の歌集』90）などがよいでしょう。ほかの人に福音を伝えられるようにする方法を歌っている言葉を指摘します。

教義を教える：年長の子供たち

モーサヤ26：22－23，29－30；27：8－37

主は悔い改める者を惜しみなく赦す

自分がほんとうに赦してもらえるのか分からない子供がクラスにいたら，父アルマに神がお与えになった言葉や息子アルマの経験が助けになるかもしれません。

活動案

子供たちに，神は決して自分を赦してくださらないと考えている人と話していると仮定してもらいます。モーサヤ26：22－23，29－30に書かれている父アルマへの神の言葉を読み返してもらいましょう。その人のためになる言葉が見つかりましたか。それはどんな言葉ですか。
レッスンの前に，一人の子供にお願いし，モーサヤ27：8－37で語られている息子アルマの改心の話を読み，息子アルマになったつもりでクラスの人たちにその話ができるように準備して来てもらいます。（必要であれば，両親に手伝ってもらってもいいことを伝えます）。その子供が話しているときに，「……になったらどう感じますか」，あるいは「次に何が起こったでしょうか」などという質問を挟みます。
アルマとモーサヤの息子たちが改心する前はどのような状態にいたか説明する言葉をモーサヤ27：8－10の中から見つけて，子供たちに書き出してもらいます。次に，改心してからどのようになったかを説明している言葉をモーサヤ27：32－37から見つけて，別の場所に書き出してもらいます。24－29節によると，アルマにこの大きな変化を引き起こしたのは何だったのでしょうか。

モーサヤ26：29－31

赦されるためには赦さなければならない

自分が人を赦すことと自分が人から赦されることとの間には結びつきがあることを子供たちに理解してもらいます。

活動案

子供たちに，モーサヤ26：29－31を読んで「赦す」という言葉が何度出てくるか数えてもらいます。この聖句は，人を赦すことについてどんなことを教えていますか。赦すことは，悪いことをした人と赦す人の双方にとってどんな助けになるでしょうか。
ホワイトボードに橋を描くよう一人の子供に頼み，トーマス・S・モンソン大管長が引用した次の言葉を読みます。「ほかの人を赦せない人は，天国に行くために渡らなければならない橋を壊している。だれもが赦しを受ける必要があるのだから。」（ジョージ・ハーバート「隠れたくさび」『リアホナ』2002年7月号，21で引用）橋の一部を消して，橋を建て直すから手伝ってくれないかと子供たちに言い，人を赦せるようになるための方法を子供たちが言う度に一部分ずつ橋を描き足していきます。赦す必要のある人を子供たちに思い出してもらいます。

モーサヤ27：8－24

わたしは愛する人を神が祝福してくださるよう祈り，断食することができる

愛する人のために祈る際には断食すると信仰が強くなります。このことを子供たちに理解してもらうにはどうしたらよいか考えてください。

活動案

一緒にモーサヤ27：8－24を読んで，息子アルマを助けるためにアルマとその民が何をしたか見つけるよう子供たちに言います。人のために断食して祈った経験をあなたが話し，子供たちにもそのような経験を話してもらいます。
子供に，神の助けを生活の中で必要としている知人を思い浮かべてもらいます。神がその人を祝福してくださるよう，子供たちは信仰をもって祈り，断食することができると，あなたが証します。頭に浮かんだ人のために祈るよう子供たちに勧め，できる場合には，その人のために断食するよう勧めます。

家庭で学ぶよう励ます

息子アルマとモーサヤの息子たちの経験から学んだことを一つ選んで家族に話すよう，子供たちに言います。

レッスンを改善する

両親を支援します。「子供たちにとって，両親はもっとも大切な福音の教師です。両親は子供たちに対する主要な責任と最大の影響力を有しています（申命6：6－7参照）。教会で子供たちを教える際には，……両親を支援する方法を祈り求めてください。」（『救い主の方法で教える』25）