教義と聖約20－22章

「キリストの教会の幕開け」

教義と聖約20－22章を読むときに，聖霊の促しに注意を払ってください。後で読み返せるように，それらを記録しておくとよいでしょう。

印象を書き留める

預言者ジョセフ・スミスのモルモン書を翻訳する業がようやく完了しました。しかし，回復の業はまさに始まったばかりなのです。すでに与えられた啓示から明らかなように，教義と神権の権能を回復するのみならず，主は御自身の教会という，正式な組織も回復するように望んでおられました（教義と聖約10：53；18：5参照）。そうして1830年4月6日に，イエス・キリスト教会が組織されるのを見届けるため，ニューヨーク州フェイエットにある丸太造りのホイットマー家に40人以上の信者たちが集まりました。

それでも，教会の組織がなぜ必要なのかと疑問に思う人もいます。その答えの少なくとも一部は，1830年に開かれた教会のその最初の集会にかかわりのある啓示の中に見いだすことができるでしょう。ここでは，末日の時代にイエス・キリストの真の教会が「正式に組織，設立され」ていなければ受けることができない祝福について述べられています（教義と聖約20：1）。

『聖徒たち』1：80—83，また「わたしの教会を築き上げなさい」『啓示の背景』https://www.churchofjesuschrist.org/study/manual/revelations-in-context/title-page?lang=jpnも参照してください。

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教義と聖約20：1－36

末日聖徒イエス・キリスト教会は真の教義に基づいて築かれている。

20章は，「教会の組織と管理に関する啓示」として紹介されています（章の見出し）。しかし，教会の方針や神権の職，儀式の執行手順についての概要を示す前に，この啓示は基本的な教義について教えるところから始まります。この章の始めの36節を読みながら，なぜそのようにされたのかを自問してください。また，見つけ出した福音の真理を箇条書きにしてみるのも良いでしょう。以下は幾つかの例です。

回復におけるモルモン書とその役割（8－12節）
神の属性（17－19節）
イエス・キリストの贖罪（20－27節）

教会が設立されるに当たって，なぜこれらの真理を強調するのは重要なのでしょうか。

教義と聖約20：37，75－79

神聖な儀式は，回復された教会にとって不可欠な要素です。

教会が組織されたとき，主はバプテスマと聖餐式を含めた神聖な儀式について，御自身の聖徒たちに教えられました。37節にある「バプテスマの様式に関して」与えられた指示を読みながら，自分のバプテスマについて考えてみてください。この節で述べられているような気持ちを感じましたか。今も感じているでしょうか。「最後までイエス・キリストに仕える決心」を強く保つには何ができるかを考えてみましょう。

教義と聖約20：75－79から聖餐について読むときに，これらの神聖な祈りの言葉を初めて聞く人の立場になって読んでみましょう。聖餐についてどのような洞察を受けたでしょうか。自分自身についてはどうでしょうか。その考えは，自分が今週聖餐を受けるのに備える方法にどのような影響を与えるでしょうか。

教義と聖約20：38－60

神権の奉仕は教会員とその家族を祝福する。

もしだれかが神権者の義務は何かと尋ねたら，あなたなら何と答えるでしょうか。様々な神権の職にかかわる義務を挙げている教義と聖約20：38－60を読みましょう。これらの節に書かれているいずれかのことは，神権の義務や救い主が御業を行われる方法について，あなたの考え方を変えてくれるでしょうか。ここで述べられている働きを通してどのように祝福を受けてきたでしょうか。

教会の働きにおいて，女性がどのように神権の権能を行使するのかについてさらに学ぶには，ダリン・H・オークス「神権の鍵と権能」『リアホナ』2014年5月号，49－52を参照してください。

教義と聖約21章

イエス・キリストの教会は，生ける預言者によって導かれている。

主の預言者の言葉について，教義と聖約21：4－9から何を学ぶことができるでしょうか。6節に述べられている，主の預言者の言葉を受け入れる人々のための約束について考えてください。これらの約束はあなたにとってどのような意味がありますか。

どのようにしたら，生ける預言者の言葉を「あたかも〔神〕御自身の口から出ているかのように」（5節）受け入れることができるでしょうか。現在の預言者は，6節で約束されている祝福に導くような助言としてどのようなものを与えてくれているでしょうか。

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家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア

教義と聖約20章。なぜ教会が必要なのかと聞かれたら，どのように答えますか？教義と聖約20章から，どのような答えを見つけられるでしょうか。D・トッド・クリストファーソン「なぜ教会が」『リアホナ』2015年11月号，108－111も参照してください。

教義と聖約20：69。「主の前を聖く歩む」とはどのような意味でしょうか。家族と次のような楽しい活動を行ってみるのもよいでしょう。まず，主の前を聖く歩む助けとなること，またはそれからそらせることを紙に言葉や絵で書いてもらいます。そしてその紙を並べて道を作り，キリストのもとに導いてくれることが描かれた紙の上だけを踏んで歩いてもらいます。

教義と聖約20：37，71－74。家族にまだバプテスマを受けていない人がいれば，これらの節はどのようにバプテスマの備えをして（37節参照），どのように儀式が行われるのか（71－74節参照）話し合うきっかけとなるかもしれません。家族は自分のバプテスマのときの写真や思い出を分かち合うこともできるでしょう。

教義と聖約20：75－79。あなたの家族はこれらの節を使って，どのように聖餐会を敬虔で意義深い経験とすることができるでしょうか。これらの聖句は，聖餐会の間深く考えることができる事柄を幾つか提案してくれるかもしれません。家族でそれらを探したり，絵に描いたりすることができるでしょう。必要に応じて，聖餐会の間に考える内容を思い出せるように，今度の聖餐会にそれらの絵を持って行くのもよいでしょう。

教義と聖約21：4－7。4－5節から，主の預言者に従うことについて教えている言葉や表現を探すよう，家族に勧めてみましょう。「忍耐を尽くして」，また「信仰を尽くして」預言者の言葉を受け入れるとはどのような意味でしょうか。6節で約束されている祝福を受けたのはいつでしょうか。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。

歌の提案：「イエス・キリストの教会」『子供の歌集』48

教え方を改善する

救い主の生涯に倣う。「人々を教え高める主の力は，主の生き方や主の人となりからもたらされたものです。ですから，皆さんがキリストのように生活するよう努め励めば励むほど，それだけより救い主のように教えることができるのです。」（『救い主の方法で教える』13）