「3月22-28日 教義と聖約29章:『イエス・キリストは御自分の民を集められる』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:教義と聖約 2021年』(2020年)
「3月22-28日 教義と聖約29章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2021年』
「すべてのひざがかがみ」J. Kirk Richards画
3月22-28日
教義と聖約29章
イエス・キリストは御自分の民を集められる
聖文を学ぶ目的の一つは,わたしたちの救いに絶対不可欠である教義,あるいは福音の真理を学ぶことです。今週,教義と聖約29章を学びながら,自分にとって意義深い教義的な洞察を見つけましょう。
印象を書き留める
イエス・キリストの教会が1830年に組織されましたが,多くの福音の真理はまだ明らかにされておらず,初期の教会員たちの多くが疑問を持っていました。彼らは,モルモン書の中で,イスラエルの集合やシオンの建設についての預言を読みました(3ニーファイ21章参照)。どのようにしてそれが起こるのでしょうか。ハイラム・ページが受けたと主張している啓示がこの内容について述べているので,会員たちの興味をさらに高めることになりました(教義と聖約28章参照)。アダムとエバの堕落や,霊の死について知りたいと思う人もいました。主は1830年にこれらの疑問に対して,次のように述べて歓迎してくださいました。「あなたがたが信仰をもって,わたしの命じたとおりに一つになり祈って求めるものは,何でも与えられるであろう。」(教義と聖約29:6)そして主は今日でもわたしたちの疑問を歓迎してくださいます。祈りによって主に尋ねるのをお待ちになられているのです。実際,教義と聖約29章の教義的な内容が多く含まれている啓示が示しているように,主は時折わたしたちが始めに尋ね求めた質問以上の真理や知識をもって答えてくださるのです。
個人の聖文研究のためのアイデア
天の御父はわたしたちの昇栄のために完全な計画を用意された。
教義と聖約29章は,神が御自身の子供たちのために備えられた計画について,多くの真理を教えています。読みながら,神の計画の以下の点について学ぶ真理を見つけましょう。
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前世(36-37節参照)
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創造(31-33節参照)
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アダムとエバの堕落(40-41節参照)
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現世(39,42-45節参照)
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イエス・キリストの贖罪(1,42-43,46-50節参照)
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復活(13,26節参照)
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最後の裁き(12-13,27-30節参照)
新たにどのような洞察を得ましたか。これらの真理を知らなければ,あなたの人生はどのように異なったものとなっているでしょうか。
「救いの計画」(『わたしの福音を宣べ伝えなさい:伝道活動のガイド』2018年改訂,ChurchofJesusChrist.org/manual/missionary)から天の御父の計画についてさらに学ぶことができます。
イエス・キリストは再臨の前に,御自身の民を集められる。
イエス・キリストは御自身の民を集められることを,「めんどりが羽の下にひなを集めるように」(教義と聖約29:2)と述べておられます。このイメージは,あなたを集められたいという救い主の望みについて何を教えているでしょうか。教義と聖約29:1-8を読みながら,なぜわたしたちが集めるのか,だれが集めるのか,そしてどのように「選民」(7節)を集める助けができるのかを見つけてください。
今日では,シオンに集まるということは,世界中にあるシオンのステークにおいて一つとなることを意味しています。聖徒として集まることが,救い主の再臨の前に来る艱難に対して,どのように「あらゆる点で備えられる」助けとなるでしょうか(8節;14-28節も参照)。
信仰箇条1:10;ラッセル・M・ネルソンおよびウェンディー・W・ネルソン「シオンのつわもの」(青少年対象ワールドワイド・ディボーショナル,2018年6月3日,ChurchofJesusChrist.org)も参照してください。
「何度集めるのか」Liz Lemon Swindle画
「わたしにとってはすべてが霊にかかわるものであ〔る〕。」
どのような意味で,すべての戒めが霊にかかわると言えるのでしょうか。すべての戒めが霊にかかわるものだと知ることは,戒めの目的について何を教えてくれるでしょうか。幾つかの戒めを挙げて,それぞれに関連した霊的な原則を考えてみるとよいでしょう。
日常的な作業で,この世的でありきたりと思えるようなものにさえも霊的な意味や目的を見つけようとするなら,何が変わるでしょうか。
ローマ8:6;1ニーファイ15:30-32も参照してください。
イエス・キリストはわたしたちを堕落から贖ってくださる。
この啓示は,主が御自身を「〔わたしたちの〕罪に対する贖いをした」贖い主として紹介されるところから始まります(1節)。そしてわたしたちに贖い主が必要な理由を幾つか説明しています。わたしたちが救い主イエス・キリストによる贖いを必要とする理由を説明するために,36-50節をどのように利用できるか考えてみましょう。伝統的に,多くの宗派では,堕落は悲劇的な出来事として捉えられています。堕落がもたらした良い結果についてこれらの聖句はどのようなことを教えているでしょうか。(1コリント15:22;2ニーファイ2:6-8,15-29;モーサヤ3:1-19;モーセ5:9-12も参照。)
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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教義と聖約29章。教義と聖約29章とともにこの概要の終わりにある画像を使って,家族に救いの計画について教えることができます。例えば,提案されている聖句を読んで話し合うことによって,救いの計画の様々な部分について家族で学ぶことができます。福音のテーマ(topics.ChurchofJesusChrist.org)や聖句ガイド(scriptures.ChurchofJesusChrist.org)からそのほかの真理を見つけることができます。学んだことを書き留めましょう。救いの計画について知っていることをなぜ感謝するのでしょうか。救いの計画を知っていることによって,日々の生活にどのような影響があるでしょうか。
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教義と聖約29:2,7-8。救い主がわたしたちを集めるとは,どのような意味でしょうか。主が選民を集められるのを,わたしたちはどのように助けることができるでしょうか。
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教義と聖約29:3-5。これらの節から,わたしたちが「心を高めて喜〔ぶ〕」ことができるように,救い主についてどのようなことが学べるでしょうか(5節)。ビデオ“We Can Find Happiness”(ChurchofJesusChrist.org)は,救いの計画について知っていることによって家族にどのような幸福をもたらされたのか話し合う助けとなるでしょう。
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教義と聖約29:34-35。これらの節を読むことで,あなたが従おうとしている幾つかの戒めや預言者からの勧告の裏にある霊的な理由について,家族と話し合える機会となります。例えば,主はなぜ家族で聖典を読むように望んでおられるのか,などです。戒めを守ることによってどのような霊的な恩恵を受けてきたでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「悩めるイスラエル」『賛美歌』6番
教え方を改善する
イエス・キリストを探し求める。聖典は,神のすべての創造物がイエス・キリストについて証していることを教えています(モーセ6:62-63参照)。ですから,聖典を読むときに主を探しましょう。主について教えている節にメモをしたり,印を付けたりするとよいでしょう。