ネボ山でのモーセのイラスト，© Providence Collection/licensed from goodsalt.com

5月16－22日

申命6－8章；15章；18章；29－30章；34章

「あなたは……主を忘れてはならない」

この概要にある活動を，あなたが教える子供たちの必要としていることにどのように合わせられるかについて，深く考えてください。例えば，年少の子供たちを教える場合には，年長の子供たちのセクションにある「聖約を守ることは大いなる祝福をもたらす」の項の活動を応用して，子供たちがバプテスマに備えるのを助けることができるでしょう。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

子供たちに，ここ数週間のうちにモーセについて初等協会や家庭で学んだことを分かち合ってもらいます。必要であれば，モーセの生涯に起こった出来事の絵を見せて，思い出すのを助けます。今日は，モーセが地上での生涯の最後に教えたことについて話すことを，子供たちに伝えます。

教義を教える：年少の子供たち

申命6：5

わたしは心を尽くしてイエス・キリストを愛することができる。

モーセはイスラエルの子らに，心を尽くし，精神を尽くし，力を尽くして主を愛さなければならないと教えました。あなたが教えている子供たちが，天の御父と救い主への愛を増し加えられるよう助ける方法について考えてください。

活動案

• ホワイトボードにハート，体の輪郭，力強い腕の絵を描きます。申命6：5を読み，「心」，「精神」，「力」という言葉を読むときにその絵を指差してください。あなたとクラスの子供たちとで一緒に聖句を繰り返し言いながら，子供たちに交代で絵を指差す役をしてもらいます。

• 「天のお父様の愛」（『子供の歌集』16－17）など，神の愛について教えている歌を歌います。歌の中から，天の御父がわたしたちを愛しておられることを示している言葉を子供たちに見つけてもらいます。わたしたちも天の御父を愛していることを御父に示す方法を，子供たちが考えられるように助けます。

申命6：6－9

聖文は神の言葉である。

申命6：6－9にある勧告は，イスラエルの民が「主〔と主の言葉〕を忘れ……ない」（12節）ようにするのを助けるためのものでした。子供たちが聖文を常に生活の一部とできるように，どのように助ければよいでしょうか。

活動案

• 一人の子供に，ほかの子供たちが目を閉じている間に，聖典を一冊，教室のどこかに隠してもらいます。子供たちに，目を開けて聖典を探すように言います。申命6：6－9にある重要な言葉を用いながら，モーセがイスラエルの民に，聖句を毎日目にし，学ぶことができる場所に置くよう教えたことを，子供たちに話します。子供たちに，聖典を自分の家の中のどこに置いておけば，それを毎日目にできるかを考えてもらいます。

• 「いのりながらみ言葉読む時」（『子供の歌集』66）など，聖文に関する歌を歌います。聖文は神の言葉であるというあなたの証を分かち合い，聖文があなたの人生をどのように祝福してくれるかを子供たちに話します。

イエス・キリストはモーセのような預言者であられます。

申命18：15－18

預言者はイエス・キリストについて教える。

モーセは，イエス・キリストが来られることと，わたしたちはイエスが教えられる言葉に耳を傾けなければならないことを預言しました。

活動案

• 一人の子供を手伝って申命18：18を読んでもらい，神が起こされるモーセのような預言者とは，イエス・キリストであることを子供たちに伝えます。子供たちが，モーセとイエスがどのような点で似ているかを理解するのを助けるために，モーセが行ったことの絵とイエス・キリストが行われたことの絵を数枚ずつ持参して，同じものを子供たちに探してもらいます。例えば，モーセとイエスがほかの人たちを聖任したり，教えたりしている絵を用意するとよいでしょう（『福音の視覚資料集』15，16，38，39番参照）。

• 子供たちに，現代のわたしたちの預言者の写真を見せ，預言者が救い主について教えていることを分かち合います。子供たちに預言者の絵を描いてもらい，家族に見せるよう勧めます。

教義を教える：年長の子供たち

申命6：6－9

わたしは神の言葉を心に留めておくことができる。

モーセは，わたしたちは神の言葉を心に留めておくべきであると教え，神の言葉を常に目の前に置いておくための方法をイスラエルの民に助言しました。神の言葉から日々学ぶよう，どのように子供たちを励ましますか。

活動案

• ホワイトボードに，申命6：6－9から，イスラエルの民がいつ，どのように神の言葉を思い出すべきかを示している言葉を書き出します（座している，歩く，寝る，手，家など）。子供たちに，これらの言葉を聖句の中から探してもらいます。これらの言葉は，聖文を日々の生活の一部とする方法についてどのようなことを教えていますか。子供たちに，日々の生活の中で神の言葉を覚えておくためにどのようなことができるか尋ねます。

• 各自に1枚ずつ紙を渡し，申命6章から，自分にとって意義深い言葉を書くように言います。その言葉を選んだ理由を分かち合ってもらいます。自分の紙に装飾を加えて，その言葉を覚えておくために家の中に飾るよう勧めます。聖文の中から見つけたほかの言葉も書いて飾るよう，子供たちを励まします。

申命15：7－11

わたしは困っている人たちに喜んで奉仕することができる。

申命15：7－11の教えは，あなたが教える子供たちが，人を助けることには単なる行い以上のものが含まれることを理解するのに役立ちます。人への奉仕には，自ら喜んで行う気持ちが必要です。

活動案

• ホワイトボードに，だれ，なぜ，どのようにと書きます。子供たちに，申命15：7－11を読んで，わたしたちはだれを助けるべきか，なぜその人たちを助けるべきか，人を助けることについてわたしたちの心はどのように感じるべきかを見つけるように言います。見つけたことをホワイトボードに書いてもらいます。「今日われ善きことせしか」（『賛美歌』137番）など，これらの聖句のメッセージを力強く教えている歌を歌います。

• 子供たちに，自分が助けることのできる人，特に家族のだれかを思い浮かべるように言います。時間を取って，今週，その人を助けるために何をするかを書いてもらいます。可能であれば，クラスの皆でだれか困っている人に手を差し伸べる計画を立てます。

申命30：8－10

聖約を守ることは大いなる祝福をもたらす。

イスラエルの子らと同じように，わたしたちは自分が交わしている聖約に従って生活することを絶えず思い起こさせてもらう必要があります。申命30：8－10を読むことは，子供たちが聖約とは何かをさらに理解するのを助け，自分が交わしている聖約を守るよう鼓舞するうえで役立ちます。

活動案

• 子供たちに，聖約とは何かを尋ねます（助けが必要であれば，『聖句ガイド』の「聖約」の項で意味を確かめるよう勧めます〔scriptures.ChurchofJesusChrist.org〕）。ホワイトボードに縦二列の表を書き，いちばん上にイスラエルの民の約束，神の約束と見出しをつけます。子供たちに，申命30：8－10を調べて表を埋めてもらいます。（必要であれば，子供たちが9節にある言葉の意味を理解できるよう助けます。）聖約を守ることであなたが受けてきた祝福について証してください。

• 子供たちに，バプテスマの時にわたしたちが約束することと，天の御父がわたしたちに約束してくださることを，ホワイトボードに書き出してもらいます（教義と聖約20：37，77参照）。いつも救い主を覚え，聖約を守るために，わたしたちはどのようなことができるでしょうか。

家庭で学ぶよう励ます

子供たちに，あなたが家族の一員だという設定で，今日クラスで学んだことを一つあなたに話すように言います。家に帰ったら，あなたに話した内容を家族のだれかと分かち合うよう励まします。

教え方を改善する

霊感された質問をする。子供たちが単に事実を述べるだけでなく，福音の真理について証するよう促すような質問をしてください。例えば，戒めについての話をしているときには，戒めを守ることによってどのような祝福を受けてきたかを子供たちに分かち合ってもらうとよいでしょう。