「預言者エレミヤの嘆き」ナザレ派の銅版画より

10月17－23日

エレミヤ30－33章；36章；哀歌1章；3章

「わたしは彼らの悲しみを喜びにかえ」

エレミヤ書と哀歌は子供たちには理解しにくいかもしれませんが，あなたのクラスの子供たちはこれらの書で教えられている原則から教えを学ぶことができます。どんなことを分かち合おうと感じましたか。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

1冊の聖書を順番に回します。子聖書が自分のところに回って来た子供に，旧約聖書の好きなところを言ってもらいます。恐らくそれは，家庭や教会で学んだ原則や好きな物語などでしょう。

教義を教える：年少の子供たち

エレミヤ31：3

天の御父とイエス・キリストはわたしを愛しておられる。

天の御父とイエス・キリストの「限りなき愛」を感じることは，あなたが教える子供たちが御二方に近づくための助けとなるでしょう。

活動案

• 子供たちに，硬貨のような長持ちするものと，果物などの長持ちしないもの（あるいは，その絵）を見せます。どちらが長持ちするか尋ね，長持ちするものとしないものがあるのか，話し合ってもらいます。エレミヤ31：3を読み，天の御父とイエス・キリストが子供たちに抱いておられる愛が「限りなき」ものであることを，子供たちが理解できるよう助けてください。

• 子供たちに，天の御父とイエス・キリストがどのようにして自分たちへの愛を示してくださってきたかを発表してもらいます（エレミヤ31：3参照）。アイデアを与えるために，「救い主の愛」「天のお父様の愛」（『子供の歌集』42，16）など，御二方のわたしたちへの愛について歌っている歌を歌います。可能であれば，歌で歌っているものの絵を見せてください。天の御父とイエス・キリストの愛について考えるとき，どのような気持ちがしますか。

聖文は，悔い改めて主に立ち返るよう，わたしたちの霊を鼓舞してくれる。

エレミヤ36：1－4

聖文は神の言葉である。

主は御自分の言葉を書き留めるよう，エレミヤに言われました。そしてエレミヤの書いたものは，わたしたちのためにエレミヤ書の中に保存されています。神の言葉が記されている聖文に対して子供たちの持っている愛がさらに深くなるよう助けます。

活動案

• 一人の子供にエレミヤ役になってもらい，ほかの子供たちにバルク役になってもらいます。あなたの助けを受けながら，エレミヤ役の子供が，エレミヤ36：3の言葉を幾つか言います。その言葉を，ほかの子供たちは，バルクのように書き留める動作をします。今日学ぶ聖文は，「主が……お告げになった言葉」であり（エレミヤ36：4），主が預言者たちに書き留めるよう命じられたものであることを証してください。

• 子供向けの本と聖典を見せ，子供たちに，二つの本のどこが違うか，気づいたことを話してもらいます。どういう点で聖文は特別なのでしょうか。エレミヤ書がエレミヤによって書かれた神の言葉であるように，聖文が預言者によって書かれた神の言葉であることを子供たちが理解できるよう助けてください。

エレミヤ36：4－10

わたしは聖文から学んだことを分かち合うことができる。

子供たちは周りの人々に大きな影響を与えることができます。バルクのように，子供たちは聖文で学んだことをほかの人々と分かち合うことができます。

活動案

• あなたがエレミヤ36：4－10を読み（または要約し），子供たちには，言葉に合わせて動作をしてもらいます。例えば，本に書き記す動作や（4節参照），牢獄の柵を持つ動作（5節参照），人々に聖文を読み聞かせる動作（8，10節参照）などです。バルクは，エルサレムの指導者たちに反対されながらも，エレミヤの言葉を人々に読み聞かせる勇気を持っていたことを強調してください。子供たちが旧約聖書から学んだことを思い起こして，それをほかの人と分かち合う方法を考えられるよう助けます。

• 「いのりながらみ言葉読む時」（『子供の歌集』66）など，聖文に関する歌を歌います。聖文についてのあなたの証を分かち合い，子供たちにも自分の証を分かち合ってもらいます。

教義を教える：年長の子供たち

エレミヤ31：31－34；32：38－41

わたしは神との聖約を守ることができる。

主の新しくかつ永遠の聖約についてのエレミヤの教えは，あなたが教える子供たちが自分の聖約を守りたいという気持ちを強めるのに役立ちます。

活動案

• ホワイトボードにハートを描き，子供たちの半分にエレミヤ31：31－34を読んでもらい，残りの半分にエレミヤ32：38－41を読んでもらいます。両グループに，神との聖約について聖句から学んだことをハートの中に書いてもらいます。神の律法をわたしたちの心に記すこと（エレミヤ31：33参照）は，単に聖文に書いてあることを読むことと，どこが違いますか。なぜわたしたちは主と聖約を交わしたいと思うのでしょうか。なぜ主はわたしたちと聖約を交わすことを望まれるのでしょうか。

• バプテスマを受けるときに交わす聖約を復習するために，子供たちに，わたしが約束することと，神が約束してくださることという見出しの2列の表を紙に書いてもらいます。「福音トピックス」の「バプテスマ」の項の「バプテスマの聖約」（topics.ChurchofJesusChrist.org），またはモーサヤ18：10，13；教義と聖約20：37で調べながら表を埋めてもらいます。その紙を家庭に飾るよう子供たちに勧めます。聖約を守ることを忘れないようにするためです。

エレミヤ36章

聖文は神の言葉である。

エレミヤ36章に書かれている話は，子供たちが聖文にある主の言葉を受け入れた人々の模範から学ぶのに役立ちます。

活動案

• ホワイトボードに次の質問を書きます：なぜ？だれが聖文を大切にしましたか？だれが大切にしませんでしたか？エレミヤ36：1－3を一緒に読んで，主が御自分の言葉をエレミヤに書き留めるよう望まれた理由を子供たちに尋ねます。次に，子供たちに，二人一組でエレミヤ36：5－8，20－25を読んで，聖文を大切にすることを行動で示した人と，そうしなかった人を見つけてもらいます。あなたが聖文を大切にしている理由について話します。あなたにとって特に意味のある聖句や物語を分かち合ってください。子供たちにも分かち合ってもらいます。

• 今週の活動ページを使用して，エレミヤ36章の話を子供同士で伝え合う練習をしてもらいます。聖文についての証を分かち合ってもらいます。

哀歌1：1－2，16；3：22－26

救い主はわたしが罪の赦しを得られるようにしてくださった。

哀歌が詩的に述べているように，わたしたちは罪を犯したとき，しばしば悲しみを感じます。このような気持を感じると，変わりたいと思うようになり，天の御父に赦しを求めたいという気持ちになります。

活動案

• イスラエル人が悔い改めなかったために，エルサレムとその地の神殿が破壊されたことを子供たちに説明します。もしその時エルサレムに住んでいたら，どのように感じていたと思うか，子供たちに話してもらいます。哀歌1：1－2，16を一緒に読みます。これらの節の中で，イスラエル人の気持ちを理解するのに役立つ言葉はどれですか。哀歌3：22－26のメッセージは，彼らにどのような希望を与えたと思いますか。

• 悪い選択をしたために悲しい気持ちになったときのことを，子供たちに考えてもらいます。哀歌3：22－26には，主が自分を喜んで赦してくださることが分かるどのような教えがあるでしょうか。

家庭で学ぶよう励ます

クラスで学んだ原則に関連した経験を家族の人たちに聞いてくるよう，子供たちにお願いします。例えば，クラスで聖文について話し合ったなら，聖文が真実であることをどのようにして知ったのかを家族のだれかに聞いてくるよう，子供たちに頼むのです。

教え方を改善する

子供たちの集中力を続かせる。年少の子供たちの関心を引くためには，工夫が必要になるかもしれません。例えば，絵，歌，ゲーム，そのほかの活動をするとよいでしょう。