教義と聖約106－108章

「天が……開かれ」

教義と聖約106－108章を研究しながら，クラスの参加者が同じ章を研究してどのような霊的体験をしているか考えてください。教える準備をする際，どんなことが意義深いと彼らが感じたかを教室で会う前に知っておくといいかもしれません。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

クラスの参加者に，教会で奉仕している人にとって励みとなる原則を教えている聖句を，この章の中から分かち合ってもらいます。

教義を教える

教義と聖約106章；108章

主は奉仕するよう召した者たちを教え，励まし，支えられる

今週教義と聖約106章と108章を研究する中で，クラスの参加者は，教会で召しを受けて奉仕している人たちのためになる言葉を，すでに見つけているかもしれません（『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要参照）。時間を取って，クラスの参加者に，この二つの章の中で見つけた言葉をホワイトボードに書いて意見を分かち合ってもらうとよいでしょう。その言葉に関連のある経験や，その言葉の説明になるような経験を話してもらいます。

教義と聖約107章

主は神権の権能を通して御自分の教会を導かれる

神権の職について話し合う前に，まずは，主が預言者や使徒，そのほかの教会の指導者たちを与えてくださっている理由をクラスの参加者に書き出してもらいます。教義と聖約107：18－20を読んだ後，リストに書き足すとよいでしょう。次に，以下の職を持つ者に主が与えられる責任を確認します：大管長会（9，21－22，65－66，91－92節），十二使徒（23－24，33－35，38，58節），七十人（25－26，34，93－97節），ビショップ（13－17，68－76，87－88節）。自分たちの指導者を「信頼と信仰と祈り」（22節）によって支持するために，どのようなことができるでしょうか。
もし信仰の異なる友人から「神権とは何か」とか「神権の鍵とは何か」と聞かれたら，どのように答えますか。「その他のリソース」にある教えは，その答えにどんな影響を与えるでしょうか。クラスの参加者は，教義と聖約107：1－4，18－20からも役に立つ教えを見つけられるかもしれません（『真理を守る』105－109も参照）。神権は，「王国の奥義」を受け，「天が〔わたしたち〕に開かれ〔る〕」ために，どのような助けとなるでしょうか。神権はわたしたちが「父なる神と……イエスの親しい交わりと臨在とを享受」（19節）するうえで，どのような助けとなるでしょうか。

教義と聖約107：27－31，85

主は評議会を通して王国を治められる

M・ラッセル・バラード会長は次のように言っています。「評議会は主の方法であり，……主は天の評議会を通して宇宙の万物を創造されました。」（「家族評議会」『リアホナ』2016年5月号，63）家庭や教会での評議の仕方についてクラスの人たちに理解してもらうためには，どんなことができるでしょうか。クラスの数人に，教義と聖約107：27－31，85（または上記のバラード会長のメッセージ）で述べられている評議の原則を教会や家庭で実践した経験を分かち合う準備をしてくるよう頼んでもよいでしょう。評議を効果的なものにする要素についてアイデアを分かち合う準備をしてクラスに来るよう，参加者たちに週の間に勧めるとよいでしょう。今後家庭や教会での評議会をさらに有意義なものにすることのできる原則としてどんなものをこの話し合いで学んだか，クラスの参加者たちに発表してもらいます。

ともに評議することは，主が御自分の業を成し遂げられる一つの方法である。

その他のリソース

神権の権能

ダリン・H・オークス管長は次のように教えています。

「わたしたちは普通，教会の召しにおいて女性は神権の権能を持っているとは言いません。では，それは何の権能と言えるでしょうか。女性は—若くても年を取っていても—専任宣教師として福音を宣べ伝えるように任命されるとき，神権の働きをなす神権の権能を与えられるのです。女性が神権の鍵を持っている人の指示の下で教会の組織の中で役員や教師として務めを果たすように任命されるときも同様です。神権の鍵を持っている人から受ける職や召しにおいて働く人はだれでも，割り当てられた義務を果たす際に神権の権能を行使するのです。」（「神権の鍵と権能」『リアホナ』2014年5月号，51）

M・ラッセル・バラード会長は，次のように述べています。

「天の御父は，その力を惜しみなく使ってくださいます。すべての男女は，生活の中でこの力から助けを得ることができます。主と聖約を交わし，その聖約を尊ぶ人は皆，個人の啓示と天使の働きの祝福を受け，神と親しく交わり，完全な福音を受け，そして最終的には，イエス・キリストとともに御父の持っておられるすべての相続人となるのです。」（「男性と女性と神権の力」『リアホナ』2014年4月号，48－49）

教え方を改善する

学習者が互いに高め合えるように助ける。「クラスにいる一人一人の生徒は，福音に対する証や考え，経験を豊富に生み出す源です。それらを分かち合ってもらい，お互いを高め合いましょう。」（『救い主の方法で教える』5）