旧約聖書 2022年
9月5-11日  イザヤ1-12章:「神はわが救である」


「9月5-11日  イザヤ1-12章:『神はわが救である』」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:旧約聖書 2022年』(2021年)

「9月5-11日  イザヤ1-12章」『わたしに従ってきなさい—日曜学校用:2022年』

書き物をする古代の預言者]

「キリストの降誕を預言する預言者イザヤ」Harry Anderson

9月5-11日

イザヤ1-12章

「神はわが救である」

個人や家族の研究で受けた印象や理解を分かち合うようクラスの参加者を促す方法を考えてください。

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分かち合うよう招く

『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』今週の概要には,イザヤの記録を理解するためのアイデアが書かれています。クラスの参加者に,イザヤ1-12章から学ぶ際にこれらのアイデアやほかのアイデアがどのように役立ったかを分かち合ってもらうとよいでしょう。

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教義を教える

イザヤ1-12章

イザヤの言葉はすべて成就する。

  • 救い主はイザヤについてこのように語られました。「彼の語ったことはすべて,彼の語った言葉のとおりにこれまで起こっており,またこれからも起こるであろう。」(3ニーファイ23:3)この聖句や,「その他のリソース」にある言葉を分かち合うことから,イザヤについて話し合い始めるとよいでしょう。次に,ホワイトボードに,イザヤの時代救い主の地上での務め,および末日と書きます。クラスの参加者に,イザヤ1-12章から,ホワイトボードに書かれた言葉の一つまたは複数に当てはまると思われる聖句を見つけてもらいます(例えば,イザヤ2:1-57:1-77:10-149:2-710:2011:1012:1)。今日これらの預言がわたしたちに与えられていることは,どうして祝福なのでしょうか。

イザヤ1章3章5章

「悪を行うことをやめ〔なさい〕。」

  • クラスの参加者に,イザヤ1章3章5章についての個人や家族の研究で,イザヤの時代におけるユダ王国の霊的な状態について学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。これらの章を振り返り,民の状態について述べている節と,その節で述べられている状態のリストを作ってもらうとよいでしょう。これらの章から,どのような希望のメッセージを見つけましたか。(必要であれば,クラスの参加者に,イザヤ1:16-20,25-273:10を参照してもらいます。)古代のユダからわたしたちにメッセージがあるとしたら,それはどのようなものだと思いますか。

  • クラスの参加者に,イザヤが預言したときに自分がエルサレムで暮らしていたと想像してもらいます。数人の参加者にインタビューして,イザヤが何を言ったか,それについてどう感じたかを尋ねるとよいでしょう。例えば,クラスの参加者に,イザヤ1:16-203:16-265:20-23にあるイザヤの言葉について話してもらうとよいでしょう。悔い改めるようにあなたを促す言葉として,イザヤはどのようなことを言いましたか。

イザヤ2章4章11-12章

神は末日に大いなる業を行われる。

  • 終わりの時に関するイザヤの預言がどのように成就しているかについて,クラスの参加者が深く考えられるよう,イザヤ2章4章11-12章から幾つかの節を選ぶとよいでしょう(例えば,イザヤ2:2-34:5-6)。次に,クラスの参加者に,これらの節の中で将来のことを述べている動詞(「なる」や「行く」など)を見つけてもらいます。参加者に,それらの動詞の幾つかを現在進行中のことを述べている形の動詞(「なっている」や「行っている」など)に置き換えてもらいます。これらの預言は,わたしたちの生活においてどのような形で成就していますか。これらの預言について知ることはなぜ大切なのでしょうか。

  • モロナイが1823年にジョセフ・スミスを訪れたとき,イザヤ11章を引用し,それが成就しようとしていると述べたことを指摘するとよいかもしれません(ジョセフ・スミス—歴史1:40参照。教義と聖約113:1-6も参照)。クラスの参加者に,イザヤ11章から数節(例えば,6-12節)を読んでもらい,イザヤが予見したものを自分の言葉で要約してもらうとよいでしょう。これらの預言の成就におけるわたしたちの役割は何でしょうか。

赤ん坊を抱く女性]

「ひとりのみどりごがわれわれのために生れた,ひとりの男の子がわれわれに与えられた。」(イザヤ9:6

イザヤ7-9章

イザヤはイエス・キリストについて預言した。

  • イザヤ7:148:13-149:2,6-7などの聖句からイエス・キリストについて分かることを,クラスの参加者に尋ねるとよいでしょう。例えば,インマヌエルが主にふさわしい称号であるのはなぜでしょうか(マタイ1:23参照)。わたしたちにとってイエス・キリストはどのような点で「議士」〔訳注—英語ではCounsellorで,「助言者」の意〕であり,「平和の君」であられるでしょうか。クラスの参加者に,イザヤ1-12章から自分たちが見つけた,イエス・キリストのことを思い起こさせるそのほかの聖句を分かち合ってもらうのもよいでしょう。これらの聖句は,主についてどんなことを教えていますか。

  • クラスの前に,クラスの参加者に,イザヤ7-9章で救い主について述べられている事柄の一つを表現していると思われるキリストの絵を一枚持参するよう伝えるとよいでしょう。クラスの間に,時間を取って,参加者に持参した絵を見せてもらい,その絵がイザヤの言葉にどう関連しているかを説明してもらいます。

「その他のリソース」アイコン

その他のリソース

イザヤの預言には複数の成就が存在する。

ダリン・H・オークス管長は次のように教えています。「イザヤ書には,複数の成就が存在すると思われる預言が数多く収められています。成就の一つは,イザヤの時代の人々,またはその次の世代の状況にかかわるものであるようです。もう一つの意味は,たいていは象徴的ですが,神の御子の十字架のはりつけの後にエルサレムが破壊され,人々が散らされたときの,時の中間の出来事を指しているように見受けられます。さらに,同じ預言のまた別の意味や成就が,救い主の再臨に伴う出来事に関連していると思われます。これらの預言の多くが複数の意味を持ち得るという事実は,イザヤの預言を理解するために,聖霊からの啓示を求めることが重要であることを明白にしています。」(“Scripture Reading and Revelation,” Ensign, Jan. 1995, 8)

教え方を改善する

御霊を招く。「神聖な音楽,聖文,末日の預言者の言葉,愛を示すこと,証を述べること,静かに思い巡らす時間などを通しても,御霊を招くことができます。」(『救い主の方法で教える』10