「第82課―教義と聖約71章:救い主の教会を批判する人々への対応」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約71章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第82課:教義と聖約71-75章
救い主の教会を批判する人々への対応
1831年の冬,ジョセフ・スミスと教会に関する誤った情報を含む手紙がカートランド地域で配布されました。教義と聖約71章で,救い主はジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに,その地域を旅して偽りを正していくよう指示されました(1-2節参照)。この課は,人々がわたしたちの信じていることを批判するときに,わたしたちがどのように対応することを救い主が望んでおられるかを生徒が理解できるよう助けます。
1831年の冬,ジョセフ・スミスとカートランドの聖徒たちへの迫害が劇的に増加しました。エズラ・ブースやシモンズ・ライダーを含め,一部の聖徒たちが教会を去り始めました。ブースは,主の業を打ち倒そうと,ジョセフを攻撃する手紙を公開し始めました(History, 1838–1856 [Manuscript History of the Church], volume A-1, 153–54, josephsmithpapers.org参照)。ジョセフは主に勧告を求め,教義と聖約71章を授かりました。
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あなたなら,救い主の教会やジョセフ・スミスに対する攻撃にどのように対応したいと思ったでしょうか。
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ほかの人がわたしたちの信条を批判したり,救い主の教会に関する誤った情報を話していたりする状況において,どうすれば最善の対処方法が分かるでしょうか。
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批判を無視した方がよいのはどのようなときだと思いますか。
イエスがあなたにどのように答えてほしいと思っておられるかを知っているということに対して,あなたにはどれくらい自信があるか深く考えてください。今日の学習では,救い主がわたしたちに教えてくださる様々な対応方法を見つけてください。
救い主は,声を上げて福音を分かち合うよう教えられる
教義と聖約71:1-3を読み,当時教会について広まっていた偽りの情報に対して,救い主はジョセフとシドニーにどのように対応するよう望んでおられたかを見つけてください。
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何が印象に残りましたか。
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1節によると,ジョセフとシドニーに対応方法が分かるよう,救い主は何を与えてくださったでしょうか。
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救い主の勧告は,現代のわたしたちにとってどのような助けとなるでしょうか。
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聖文を使うことと御霊の促しに従うことが,批判に対応する最善の方法であるのはなぜだと思いますか。
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御霊の影響は,批判に対するわたしたちの対応にどのような影響を与えるでしょうか。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,火の矢という聖文の象徴を使って,自分の信仰に対するほかの人々の批判を説明しました。この話を学習しながら,「救い主の方法で対応する」リストに追加できる事柄を考えてください。
「わたしたちはイエス・キリストを信じる信仰を盾に,敵の放つすべての火の矢を鎮める……ことによって平和を作り出す者となるのです〔エペソ6:16;教義と聖約3:8参照〕。……
平和を作り出す人は,どのようにして火の矢を抑え,冷ますのでしょうか。もちろん,わたしたちを見くびる人々の前で萎縮することではありません。むしろ,信仰に自信を持ち,怒りや悪意を決して抱かずに,信念を持って自分の信条を伝えるのです。……
平和を作り出す人は受け身にならず,救い主の方法で説得します。
わたしたちの愛する真理に向かって放たれる火の矢を冷まし,抑え,鎮める内なる力を与えてくれるのは何でしょうか。その力は,イエス・キリストと御言葉を信じる信仰によってもたらされます。」(ニール・L・アンダーセン「イエスに従う―平和を作り出す人になる」『リアホナ』2022年5月号,17-18)
教義と聖約71:4-7を読み,この状況において,公開されている偽りの情報に対処するために,主がジョセフ・スミスとシドニー・リグドンにお教えになった事柄を見つけてください。
以下のそれぞれの状況に対して,キリストのような方法で対応する方法を幾つか分かち合います:
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あなたが神殿の写真をソーシャルメディアに投稿すると,教会には神殿に入るための高い基準があると言って,だれかが教会を批判します。
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家族の集まりで,おじが預言者ジョセフ・スミスについて意地悪なことを言います。
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ある友達は,存在を証明できない神を信じるのは愚かなことだと主張します。
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職場のだれかが同僚に,末日聖徒はクリスチャンではないと言います。
ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンは,受けた啓示に従いました。彼らは地域中を旅し,救い主の福音を宣べ伝え,広められた偽りを正しました。
教義と聖約71:8-11を読み,救い主の教会とその福音を擁護するすべての人に救い主がお与えになる安心感を見つけてください。