インスティテュート
第7章-神殿儀式のための名前の提出


第7章

神殿儀式のための名前の提出

はじめに

十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老はこのように証しています。「わたしたちは神のすべての子供たちの家系図を作成するために力を合わせているのです。膨大な試みですが,計り知れない報いをもたらします。」(「先祖と愛によって結ばれる」『リアホナ』2010年5月号,93)

このレッスンでは,先祖の名前を捜し出すことの緊急性について末日の預言者たちが語ったことを復習します。また,先祖の名前を神殿に提出する際の指針を確認し,コンピューターツールを使って,捜し出した先祖のためにどの儀式が必要か見極める方法についても学びます。神殿儀式のために名前を捜し出しクリアするための細かい作業が,主の子らを救うための主の計画にあって大きな価値があることを生徒が理解できるように助けてください。

教義と原則,福音の真理

  • 末日の預言者たちは,死者のために救いの儀式を執行することの緊急性を訴えている。

  • 教会の家族歴史データベースは,見つけ出した先祖のためにどの福音の儀式が必要かを見極めるうえで役立つ。

  • 神殿儀式のために名前を提出する際の指針に従う。

  • 有効な神殿推薦状を保持しすでにエンダウメントを受けている会員は,神殿儀式のために自分が名前をクリアした同姓の人物の身代わりで儀式を受けることができる。あるいは,ほかの人に身代わりとなってもらうこともできる。

教えるための提案

末日の預言者たちは,死者のために救いの儀式を執行することの緊急性を訴えている

教義と聖約138:32-35を読み,霊界で行われている業についてこの節が教えていることを発表するよう生徒に言います。次に,質問します。

  • 人を捜し出し,記録し,神殿儀式を執行するための名前を準備するためにどれほどの作業が必要かをしばし考えた後,あなたが身代わりで儀式を受ける人が幕の向こう側でどのような準備をしているかを考えてください。

  • 霊界の義にかなった人々が自分の神殿儀式が行われるのを心待ちにしているのはなぜでしょうか。

教師のための注釈-この部分を教える際,この章の終わりに掲載されている大管長会からの手紙を使うとよいでしょう。

生徒用資料の「天使はわたしたちの助けを必要としている」(7.1.1)と「死者を贖う業を速める必要がある」(7.1.3)を開くように生徒に言います。(生徒たちが作業をしながら後で参照できるよう,これらの題名をホワイトボードに書くとよいでしょう。)黙読し,死者のための業の緊急性を強調している文や語句に印を付けるよう生徒に言います。十分時間を取った後,何人かの生徒に,選んだ語句と,自分にとってそれがどのような意味を持っているかを発表してもらいます。次に,質問をします。

  • 主の救いの計画に対するあなたの理解に基づいて,亡くなった血縁者のために神殿儀式を緊急に行うことが必要なのはなぜだと思いますか。(わたしたちは,イエス・キリストの再臨前の末日に生きている。主の計画において,福音を知らずに亡くなった人が約束されたすべての祝福を受けられるよう,主はこのような対策を取られた。亡くなった人たちに代わってこの業を行う権限を与えられているのは地上でわたしたちだけである。)

天の御父のすべての子供たちを贖うという主の使命が真実であること,またそれが重要であることについて証を述べます。この使命に携わることができるのはわたしたちの特権であることを生徒が理解できるよう助けます。

教会の家族歴史データベースは,見つけ出した先祖のためにどの福音の儀式が必要かを見極めるうえで役立つ

ファミリーサーチを使って自分の先祖の神殿儀式状況を調べた経験のある生徒がいればその経験を話してもらいます。

教室にコンピューター設備があれば,ファミリーサーチにログインして,自分(または生徒)の家系の個人や家族の儀式情報を検索してみせます(または生徒にログインして検索してもらいます)。(個人情報を保護したいという要望を尊重してください。この活動は,自分の家系に関する情報を進んで開示してくれる人がいる場合にのみ行うことができます。)

あるいは,ファミリーサーチにログインして,神殿儀式情報に関するチュートリアルやヘルプ画面の情報を読むとよいでしょう。(注-これらの活動には,かなりの時間が必要です。)

神殿儀式のために名前を提出する際の指針に従う

生徒資料の「神殿儀式のために名前を提出する際の指針に従う」(7.3)と「特別な状況で神殿に名前を提出する場合の指針が定められている」(7.4)を開くよう生徒に言います。クラスを小グループに分け,それぞれのグループに,死者のための神殿儀式の執行についての指針に関するクイズを5-7問作ってもらいます(答えは生徒用資料から見つけられるようにします)。

すべてのグループが質問を作り終えたら,2グループずつ組になり,交互に質問をし合います。

終わったら,神殿儀式のために名前を提出する際に踏むべき手順をコンピューターで実演して見せます。神殿儀式のための名前の提出に関する指針について,質問したり感想を言ったりする時間を生徒に与えてください。

有効な神殿推薦状を保持しすでにエンダウメントを受けている会員は,神殿儀式のために自分が名前をクリアした同姓の人物の身代わりで儀式を受けることができる。あるいは,ほかの人に身代わりとなってもらうこともできる。

ホワイトボードに「身代わり」と書きます。

  • ほかの人の「身代わり」になるとはどのような意味でしょうか。(ほかの人を代表する,あるいはだれかの代わりに行動する権限を持っているという意味。)

次の説明をホワイトボードに追加します。「ほかの人のために何かを行う人。」

教会ではしばしば,だれかができないことをその人に代わって行うことを指すときに「身代わり」という言葉を使うことを説明します。この情報をホワイトボードに追加します。

「身代わり」-だれかができないことをその人に代わって行うこと。

  • ホワイトボードに書いた定義を基に,わたしたちのために身代わりの業を行ってくださったことが聖文に記されている人物はだれか考えてみてください。(イエス・キリスト。イエスがわたしたちの罪を贖い,復活してくださったおかげで,わたしたちも復活することができる。)

  • 身代わり」という言葉は家族歴史の業にどのように当てはめることができるでしょうか。(わたしたちは死者のために身代わりのバプテスマを行う。わたしたちは,亡くなった先祖のそのほかの救いの儀式を身代わりで受ける。)

  • 神殿に参入し,神殿に提出した名前の人々の身代わりの儀式を受けるには,どのようなことが求められますか。(地元の神権指導者から有効な神殿推薦状を得る。)

このレッスンの締めくくりに,神殿推薦状を保持している生徒を1人か2人招いて,神殿推薦状のための面接を受けることによりどのような祝福を受けてきたかを簡単に話してもらうとよいでしょう。最後に,わたしたちが亡くなった先祖のために救いの儀式を行うことにより救い主の愛を示すことについて自分の証を述べます。

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First Presidency Temple Ordinances Letter

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