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第4章:家族歴史の情報を記録する


第4章

家族歴史の情報を記録する

記録を残すことの重要性

この章では,集めた家族の情報の記録の仕方を学びます。情報を集めながらそれを記録することは非常に有益であることが分かるでしょう。あなたは先祖について知るように努めるとき,様々な情報源から情報を集めて,それを記録するという手順を何度も繰り返すことになります。

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information cycle, record information

情報を集める

情報を記録する

神殿の儀式を行う

アダムとエバとその子供たちの時代に,「覚えの書が記され」,「神の子たちについて一つの系図が記され」ました(モーセ6:5,8)。これらの記録やその他の記録に価値があることは,主が しん ちゅう の版を手に入れるようにとリーハイと家族に命じられたことから明らかです。リーハイの家族にはその版が必要でした。彼らの系図と預言者たちの教えがその記録に載っていたからです。ニーファイ人はその版から福音と先祖について子供たちに教えました。(1ニーファイ3:3–45:14–16参照)

預言者ジョセフ・スミスは,記録を残すことが大切であることを教え,こう述べています。「主の聖なる神殿が完成するとき,わたしたちの死者の記録を載せた,そのまま受け入れるに値する書をそこにささげましょう。」(教義と聖約128:24

日記や個人史,その他の家族歴史記録を含む,あなたの先祖の生涯とあなた自身の人生について記した記録は,あなたの先祖や子孫,拡大家族,その他の人々に祝福をもたらします。

ファミリーサーチ・インターネットサイトを利用する

家族歴史の情報は手書きができますし,コンピューターで記録することもできます。しかし,先祖のために神殿の儀式を行う前に, new.familysearch.org のファミリーサーチ・インターネットサイトにその情報を入れなければなりません。家族歴史の情報をこのサイトに入れると,システムは次の作業をします。

  • あなたの家族についてどのような情報がすでに集められているかを表示します。

  • 神殿のどの儀式が完了しており,またどの儀式を行う必要があるかを表示します。

  • 神殿に持って行く「家族の儀式の要請書」を印刷できるようにします。

  • ほかの探求者があなたの家族歴史の情報を使って調べられるようにします。

  • あなたの先祖を調べている拡大家族を見つけ,彼らと連絡を取れるようにします。

あなたはファミリーサーチ・インターネットサイトに直接あなたの家族歴史の情報を入力できます。あるいは,手書きの情報を家族歴史相談員に渡して,情報の入力を手伝ってもらうか,代わりに入力してもらうことができます。

自分自身で情報を入力する

インターネットに接続できる場合は,次のステップを踏んで,ファミリーサーチ・インターネットサイトに直接あなたの家族歴史の情報を入力してください。

  1. new.familysearch.orgに登録,あるいはログオンします。初めてシステムを利用する場合は,本人であることを証明するためにあなたの教会会員記録番号と確認年月日が必要です。

  2. あなたが集めた家族歴史の情報を入力します。これには,その情報をどのようにして,どこで入手したかという詳細を含みます。あなたの調査で正しくないと判明した情報についてはそれを訂正します。システムは何を入力する必要があるかをあなたに伝え,また先祖のために神殿の儀式を行うにはもっと情報が必要かどうかをあなたに知らせます。

家族歴史相談員の協力を得る

インターネットに接続する手段がなければ,あるいはコンピューターの使い方が分からなければ,家族歴史の情報を用紙に記録することができます。その後,家族歴史相談員の協力を得て,ファミリーサーチ・インターネットサイトに情報を入力します。

ファミリーサーチ・インターネットサイトでは,あなたが調べている家族に関する「系図表」と家族の情報を印刷することができます。家族歴史相談員や家族歴史センターのスタッフが,そのサイトから家族の情報を印刷するのを助けてくれます。家族歴史の情報がほかにも集まったら,その印刷したものに記録することができます。印刷したものが得られなければ,白紙の「系図表」と「家族の記録」用紙を使えます(このフォームについては,付録Aを参照)。

インターネットサイトから印刷したものに,あるいは「系図表」と「家族の記録」に家族歴史の情報を記入した後,それを家族歴史相談員のところに持って行きます。相談員がその情報をコンピューターに入力するのを助けてくれます。あなたの地域でインターネットに接続できなければ,家族歴史相談員は,家族歴史センターまたはファミリーサーチ・インターネットサイトに情報を入力できるどこか別の場所にそれを送るのを助けてくれます。

フォームに情報を記録する方法

「系図表」には,何世代にもわたる拡大家族が表示されます。「系図表」には,その表の左端に名前が記録されている人の直系先祖が表示されます。記入済みの「家族の記録」とあなたが集めたその他の情報を使って,「系図表」に記入します。

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filled-out pedigree chart

次のステップに従ってください。

  1. 最初の個人の名前を記入します。それを「系図表」の行1に書き,この人に関する詳細を記入します。この人が既婚者であれば,配偶者に関する詳細も記入します。この人が受けた儀式のボックスに印を付けます。初めて「系図表」を書くときは,行1にあなた自身の名前を書くことになります。

  2. 先祖の名前を記入します。。「系図表」の行2と行3の父親と母親から始めます。出来事の詳細を記入し,儀式のボックスに印を付けます。できるだけ多くの先祖について,この手順を続けます。「系図表」にあるそれぞれの夫婦について,「家族の記録」があることを確認します。

  3. あなたの連絡情報を記入します。記入箇所はフォームの裏面にあります。これによってあなたの家族歴史の情報をほかの探求者に分かち合うことができます。

「家族の記録」には,単一の家族についての詳細な情報が表示されます。あなたが情報を持っている各家族について重要な情報を系統立てるために,「家族の記録」を使います。

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filled-out family group record

次のステップに従ってください。

  1. 夫と妻について情報を記録します。名前と,リストにある出来事に関するできるだけ多くの日付と場所を含みます。

  2. それぞれの子供について情報を記録します。名前,性別,出来事の情報を含みます。

  3. 情報の出所を記入します。情報の出所には,個人の知識,家族の所有物,公的な記録,インターネットサイトからの情報,出版物の情報などが含まれます。

  4. あなたの連絡先情報を記入します。記入箇所はフォームの裏面にあります。これによってあなたの家族歴史の情報をほかの探求者に分かち合うことができます。

家族歴史相談員は,あなたがこれらのフォームを記入するのを手伝うことができます。相談員はフォームの情報をファミリーサーチ・インターネットサイトに入力する助けも行えます。

神殿の儀式に必要な情報

情報を記録する場合,神殿の儀式を行うためには,その人は死亡してから少なくとも1年が過ぎていなければならないことを覚えておいてください。少なくとも先祖の名または姓,その人の性別,またその人を特定するのに十分な情報がなければなりません。この情報には,日付,場所,また家族のほかの構成員の名前と関係が含まれます。配偶者との結び固めのためには,配偶者の名または姓も必要です。親子の結び固めのためには,少なくとも父親の名または姓が必要です。

記録保持に関する指針

先祖を特定するときは,先祖についてできるだけ多くの情報を記録してください。例えば,できれば出来事が起こった年と月と日を見つけます。これらの詳細は,先祖についてさらに多くの情報を見つけ出すのに役立つ手がかりとなります。家族歴史の情報を記録するときは,次の指針に従ってください。

名前

できるだけ完全な名前を提供します。下記は完全な名前の幾つかの例です。

  • Elizabeth Blackshaw

  • Matthew William Harman Jr.

  • Juan Angel de la Cruz Vasquez Ovalle

  • 福岡太郎

先祖の姓名が分からなければ,分かっている部分の名前を記録します。

性別

先祖が男性か女性かを示します。

関係

先祖の家族についてできるだけ多くの情報を記録します。以下に記す,先祖の家族構成員について情報を入れるようにします。

  • 配偶者

  • 両親

  • 子供

  • きょうだい

日付

  • 一般的な指針。できるだけ完全な日付を記録します。

    • 1842年3月23日

    • 1901年5月

    用紙に日付を記録するときは,月と日をはっきりと区別できるように記入します。ファミリーサーチ・インターネットサイトに,プログラムが解釈できない日付を入力すると,幾つかの日付のオプションが表示され,その中から選ぶことができます。

  • その他の暦体系。日付を漢字で記入した場合,ファミリーサーチ・インターネットサイトは,中国,日本,韓国・北朝鮮で使用されている太陰暦から正しく日付を解釈します。日付を漢字で記録できない場合は,それをグレゴリオ暦に変えてください。

    ファミリーサーチ・インターネットサイトがサポートしている暦法に該当しない日付については,次の方法のいずれかを使うことができます。

    • できれば,日付をグレゴリオ暦に変えます。少なくとも年を記録します。

    • 日付をグレゴリオ暦に変えることができなければ,その原形で記録します。

  • 推定日。正確な年が分からない場合,概算することができます。概算年の前に,「以前」「以後」または「約」という言葉を付けます。例えば,先祖が第一次世界大戦中に死亡したことだけが分かっている場合,その死亡は1916年と概算され,「約1916年」と記録できます。

  • 算定日。ある日付はすでに知られているほかの日付から推定できます。例えば,1860年の国勢調査のときに2歳であった人は,出生年が1858年と算定できます。実際の年が算定された年と異なる可能性があるので,その年に「約」という言葉を付けます。

  • 不明日。日付が分からない場合,情報を作ろうとしないでください。ファミリーサーチ・インターネットサイトでは,その欄を空白のままにすることができます。過去110年以内に死亡しているものの,死亡日を見つけることができない親族については,入手できた最良の情報に基づいて推定日を記録します。それで神殿の儀式を行うことができます。

場所

  • 一般的な指針。出来事が起こった場所の地名はできるだけ多く記録します。できれば,市,郡,地区,地方,県,省,州など,すべての行政区を記録します。

    • Chicago, Cook, Illinois, United States

    • Ixhuacán de los Reyes, Veracruz, México

    • 日本大分県宇佐郡院内町

    すべての行政区が分からなくても,ファミリーサーチ・インターネットサイトは可能性のある完全な地名のリストを表示しますので,あなたはそれらの中から選ぶことができます。

    地名を記録するときは,次の指針に従ってください。

    • できるときはいつでも,国名を入力します。

    • 各行政区の間にコンマとスペースを入れます(訳注-ローマ字アルファベットを使用する国の場合)。

    • あなたの言語で慣例となっている方法で地名の行政区を記録します。英語や,ローマ字アルファベットを使用するその他の言語では,最初に最小の行政区を記入し,その後に大きな行政区を続けます。例えば,町名から始めて,国名で終わります。アジアの文体で記録する地名については,最大の行政区から始めて,その後に小さな行政区を続けます。例えば,国名から始めて,村名で終わります。

    • あなた自身の言語で,あるいはその場所がある地区の,地元の言語で地名を記録することができます。

  • 不完全な地名。行政区の一部しか分からない場合,分かっているものを記録します。ファミリーサーチ・インターネットサイトが行政区の分からない部分を満たす助けをしてくれます。

    • Ohio, United States

    • 日本島根県

  • 省略形。用紙に地名を書くときは,省略形を使わないでください。ファミリーサーチ・インターネットサイトに記録する場合は,サイトが完全な地名を明らかにするのを助けてくれます。

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