セミナリー
1－2ペテロ

1－2ペテロ

概要

使徒の長であったペテロは第一の手紙の中で，ローマ人の手で経験していた計り知れない試練を通して，聖徒たちが強められた方法に焦点を当てています。パウロは聖徒たちに，常に真理について証する用意ができているように勧め，彼らの神聖な受け継ぎを思い起こさせました（1ペテロ2：9；3：15参照）。パウロは，イエス・キリストが死後，霊界で福音を宣べ伝え，天の御父のすべての子供たちが福音の祝福を受けられるようにされたことを教えました。

教えるための準備

以下の情報は，各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

1ペテロ1－5章

この課の目的：この課の目的は，生徒が試練を経験することを許された神の目的をよりよく理解し，忠実に試練を堪え忍ぶ決意を強くすることです。

  • 生徒の準備：生徒に次の質問にどう答えるか考えてもらいます：わたしたちはなぜ人生で試練や苦難や不公平を経験するのでしょうか。

  • オンラインレッスンに関する提案：大きなるつぼの絵を表示してから，生徒にるつぼの絵を描いてもらい，その中に個人的な試練を書いてもらいます。その後生徒に，自分たちの試練がどのようにイエス・キリストを信じる信仰を試し，強めているかを，紙の裏に書いてもらいます。そして生徒に，自分の絵をカメラの方に自発的に掲げてもらい，考えたことをクラスで分かち合ってもらいます。あまり個人的なことは言わないよう，生徒に伝えます。

1ペテロ2－3章

この課の目的：この課は，生徒がイエス・キリストの忠実な模範となることの重要性を理解するのに役立ち，自分の信仰について人に答える練習をする機会を提供します。

  • 生徒の準備：生徒に，自分や知人がイエス・キリストへの信仰を説明するよう求められたときのことを，家族と話し合ってもらいます。自分なら違った答えをするかどうかを考え，自分の考えを発表する準備をしてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案：レッスンの最後にある質問を生徒の間で分担するか，これまでこの教会や自分の信仰について聞かれたことのある質問を考えてもらいます。それにどう答えるかを考える時間を取ってから，順番に答えを発表してもらいます。生徒がカメラに向かって話すと緊張する場合は，チャット機能を使って答えを送信してもよいでしょう。

1ペテロ3：18－22；4：1－6

この課の目的：この課は，救い主の死者を贖う業を，生徒たちが助ける方法を調べるのに役立ちます。

  • 生徒の準備：FamilySearch.orgまたは「FamilySearch ツリー」アプリの特定の機能にアクセスするには，生徒は自分の会員記録番号に関連づけられた教会アカウントのユーザー名とパスワードでログインする必要があります。ユーザー名とパスワードがないか，知らない生徒がいたら，account.ChurchofJesusChrist.orgで作成または回復してもらうか，FamilySearch.orgでアカウントを作成してもらってください。助けが必要なら，ワードや支部の家族歴史スペシャリストか宗教教育セミナリー・インスティテュートのコーディネーターに連絡してください。

  • リソース：インターネットアクセスが可能なコンピューターまたはモバイルデバイスがあれば，電子デバイスのない生徒たちも，授業時間の一部をFamilySearch.orgやファミリーサーチ・ツリーのアプリ検索に使えます。

  • オンラインレッスンに関する提案：生徒がFamilySearch.orgの「準備ができている儀式」機能が使用可能な場合は，それで神殿の儀式を行うことができる親族を探してもらいます。名前が見つかった人々のための代理のバプテスマと確認を行うために，授業日以外にクラスが神殿に集まる日を決める可能性もあることを考慮しておきましょう。

マスター教義：1ペテロ4：6

この課の目的：この課では，生徒が 1ペテロ 4：6 のマスター教義の場所と重要語句を暗記できるようにします。また，その聖句で教えられている教義と霊的な知識を得るための原則を，現実的な状況に応用する機会も与えます。

  • 生徒の備え：神殿でバプテスマや確認を行ったり，亡くなった先祖のために家族歴史活動を行ったりして感じたことを深く考え，分かち合う準備をしてもらいます。

  • 準備物：生徒一人につき紙1枚と筆記用具1本

  • オンラインレッスンに関する提案：生徒に，霊的な知識を得るための原則の一つを割り当て，ブレークアウトルームで分割した二人一組または少人数のグループで，その原則を活用して信二を助ける方法について話し合ってもらうとよいでしょう。原則についての話し合いを終えたら，生徒にクラスで発表してもらいます。

2ペテロ1章

この課の目的：この課は，生徒がさらにイエス・キリストのようになるためのステップを踏むうえでの助けとなります。

  • 生徒の準備：生徒に，自分が最も素晴らしいと思うイエス・キリストの特質とその理由を考えてもらいます。

  • 線画：山の図。その周囲や中に，レッスン中に言葉を書き込んでいきます

  • オンラインレッスンに関する提案：ホワイトボード機能を使って，クラス全体で山の図とキリストのような特質のリストを作成するとよいでしょう。生徒が学習帳に各自の図とリストを書き，数人の生徒がそれを見せるのもよいでしょう。共有するタイミングとしては，図の中で「力の限り」という概念をどう表現したかを聞くときが最適です。