セミナリー
マスター教義:ヨハネ3:16


マスター教義:ヨハネ3:16

イエス・キリストの贖罪

Jesus Christ kneeling as He prays and atones in the Garden of Gethsemane. Christ is depicted wearing red and blue robes. He has His hands clasped and is resting them on a large rock. A small stream of light coming through the darkened and cloudy background shines on the face of Christ. Light emanates around Christ’s head.

前の課では,天の御父が御子を遣わして,救い主,贖い主とされることで示された深い愛について学びました。この課では,この聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用することによって,この教義をよく使いこなせるようになる機会があります。

生徒の準備:自分が専任宣教師だったらイエス・キリストとその贖罪についてどう教えるか,考えてもらいます。

学習活動案

この課は,このマスター教義聖句(「ヨハネ3:14-17」)の背景を学ぶ課の後に教えるように構成されています。学校のスケジュールに合わせて,このマスター教義の課を別の週に移す必要がある場合は,その同じ週に「ヨハネ3:14-17」の聖句に関する課も必ず教えてください。

暗記と説明

クラスが始まる前に, ヨハネ3:16 の重要語句の単語を,次の例のように順不同にホワイトボードに書きます。生徒に重要語句を正しい順序で学習帳に書いてもらうか,一人の生徒に聖句の場所と聖句を正しい語順でホワイトボードに書いてもらいます。必要に応じて,クラスのメンバーに助けてもらいましょう。

以下は,聖句の場所( ヨハネ3:16 )とその重要語句を順不同に並べたものです。単語を並び替え,聖句の場所と重要語句を正しい順序で学習帳に書いてください:

節 神は 賜わった 章 愛して下さった ひとり子を 16 ほどに,その ヨハネ この世を 3

正しい順に並び替えたら少し時間を取り,聖句の場所と重要語句を暗記してください。

マスター教義聖句が教えている教義を説明する機会を生徒に与えます。例えば,次のような方法で行うとよいでしょう:

少しの間,自分が専任宣教師になったと仮定してください。あなたはイエス・キリストの贖罪について聞いたことがない友人夫婦の家に招かれました。御子を送ってくださることに表れている神の愛について前の課で学んだことを踏まえて,あなたはこの夫婦に何を伝えますか。

このシナリオのロールプレイを二人一組で行ってもらうか,または何人かの生徒にクラスの前でロールプレイを行ってもらうとよいでしょう。

応用練習

次の活動で,霊的な知識を得るための原則をじっくり復習してください。

ホワイトボードに次の文章を書き,生徒に空欄を埋めてもらいます:

次の文章の空欄を埋めてください:

信______をもって行動する。

永_______の________点から概念や______問について調べる。

___が__________られた情報源を通してさらに理解を深める。

各原則につき一人の生徒に,その原則の意味について30秒で説明してもらいます。

次のシナリオについて考えてください:

2回連続で遅く帰宅したサライは,両親とうまく口を利くことができません。両親の信頼を失いつつあることを自覚しています。また,自分の意志でしてきた幾つかのことを両親に知られたらもっと信頼を失ってしまうことも分かっています。罪悪感はありますが,こうした問題をとりあえず無視する方が無難なようです。しかも,彼女にとって霊的なことをしたり感じたりするのは難しいので,天の御父はほんとうはいないのではないか,いたとしても自分の意志でしてきたことのせいで天の御父に見放されているのではないかと思っています。今のところ,サライは何をすべきか,何を頼りにすればよいか分かりません。

  • これがサライにとって難しい状況になっているのはなぜですか。

  • あなたがサライの立場だったら,いちばん分からないこと,いちばん心配なことは何でしょうか。

サライがこの状況に対応するうえで,霊的な知識を得るための原則がどのように役立つか考えてください。必要であれば,少し時間を取って,『マスター教義に関する基本文書』(2022)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落を復習し,この原則についてよく学んでください。

信仰をもって行動する

次の活動を二人一組,少人数のグループ,クラス全体のいずれの方法で進めるべきかを決めてください。

  • この状況で信仰をもって行動するために,サライには何ができるでしょうか。

  • 信仰をもって行動するのは難しすぎるとサライが感じたら,あなたは彼女を助けるためにどのようなことを言いますか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

サライは,自分の意志でしてきたことのせいで両親や神との関係が悪くなっていると感じています。両親や神に正直に話すと,状況はさらに悪化しそうです。

  • サライの考え方はどこが間違っていますか。または,サライの考え方には何が欠けているのでしょうか。

  • 天の御父,イエス・キリスト,または救いの計画についてあなたが知っていることで,サライが覚えておくと助けになりそうのはどのようなことですか。

  • もしあなたがサライの母親か父親だったら,サライに対してどのような気持ちを抱くと思いますか。悩んでいる娘に,親のどのような気持ちを理解してほしいと思うでしょうか。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

数分時間を取って,サライの助けになりそうな聖句や教会指導者の言葉を探しましょう。必要に応じて, 『聖句ガイド』「福音のテーマ」などのリソースを参照してください(ChurchofJesusChrist.org参照)。 ヨハネ3:14-17教義と聖約18:10-11 など,前の課で学んだ幾つかの聖句も参考になるかもしれません。

必要であれば,このシナリオに関連する聖句の場所を生徒に知らせてください。前の課の配付資料で使った聖句のリストを見せてもよいでしょう。

生徒が作業を終えたら,分かったことを何人かの生徒に発表してもらいます。次のような質問を交えながら,クラスの話し合いを円滑に進めましょう:

  • サライを助けるための研究から,あなたはイエス・キリストについて何を学びましたか。

  • あなたが研究した内容から,サライのためになりそうな聖句や言葉を二つ以上挙げ,それを選んだ理由も教えてください。

この課で学んだことの中で,個人的な生活の助けになりそうなことを生徒に発表してもらいます。話し合ってきた真理について証してください。

復習

以下の復習活動の内容は,次の課で使用します。

ヨハネ3:16 の重要語句は,「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった」です。復習するために聖句の場所と重要語句をクラス全体で復唱してもらいましょう。これを何度も復唱した後,それまでに学んだ他のマスター教義聖句についても聖句の場所と重要語句を復唱してもらってもいいかもしれません。