セミナリー
マスター教義聖句:ヨハネ3:5


マスター教義聖句:ヨハネ3:5

神の国にはいるために水と霊から生まれる

An eight year old girl and a priesthood holder standing together dressed in white baptismal clothing. The man is holding the girl’s arms in position for baptism. The image was photographed against a white background.

前回のレッスンで,バプテスマと確認の儀式を通じて霊的に生まれ変わることについて,救い主がニコデモにおかけになった言葉を学びました。この課では,神の王国に入るには水と霊から生まれなければならないという教義を用いて霊的な知識を得るための原則を実践する練習をします。

マスター教義聖句に印を付けます。マスター教義聖句にほかの印とは異なる特別な印を付けて,簡単に覚えて見つけられるようにすることを生徒に勧めます。生徒は,「福音ライブラリー」アプリを活用して,マスター教義聖句にタグを作成してもよいでしょう。

生徒の準備:ヨハネ3:5 について初等協会のクラスで教えるとしたらどのようなことを教えようと思うか発表する準備をしてくるよう,生徒に言います。

学習活動案

暗記し,説明する

この課は,このマスター教義聖句の背景レッスンに当たるヨハネ3:1-8の課の後で学習するように作られています。学校のスケジュールに合わせるために別の週にこのマスター教義のレッスンを移動する必要がある場合は,その週のうちに背景レッスンも教えるようにしてください。次の活動は,神の国に入るためには水と霊とから生れなければならないという, ヨハネ3:5 で学習する教義を自分の言葉で説明できるようにすることを目的としています。二人一組か少人数のグループに分かれて,全員がこの教義を説明する機会を得られるようにしてください。生徒の回答によく耳を傾け,必要があれば質問をしてもらいます。必要に応じて,ヨハネ3:1-8についての課の資料を復習します。レッスンのこの部分で質問に答える際,生徒には,「準備の活動」で準備してきたことを役立ててもらいます。

ヨハネ3:5 で学習する神の国に入るためには水と霊とから生れなければならないという真理について,初等協会のクラスで教えてほしいと頼まれたと仮定します。

  • この教義がどういう意味なのかを,初等協会のクラスでどう説明しますか。 アルマ7:14 で学んだように,このプロセスにおける救い主の役割について考えたことも入れてください。

次の応用練習は,マスター教義聖句を覚え,重要語句を記憶するのに役立ちます。「マスター教義」アプリにアクセスできる人は,そのアプリで同様の活動をすることもできます。学習帳にレッスンのこの部分で質問に答える際,生徒には,「準備の活動」で準備してきたことを役立ててもらいます。鉛筆で, ヨハネ3:5 :「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない」と書きます。何回か音読または黙読します。3,4個の単語を選んで,各単語の最初の文字以外をすべて消します。再び,何度かこの聖句を読みます。次のように,各単語の最初の文字だけを残して,この練習を繰り返します:「ヨ____3:5:だ____,水____霊____生____,神____は____で____」最初の文字を見ながら何度か聖句を繰り返し言い,見ないで暗唱してみます。

応用する練習

ホワイトボードに次の活動を掲示します。霊的な知識を得るための原則を,生徒に簡潔に説明してもらいます。先に進む前に,この原則を十分に理解してもらいます。

例えば,メーガンという名前の友人がいるとします。彼女は教会員ですが,彼女の母親はそうではありません。彼女の母親は,イエス・キリストと聖書は信じていますが,特定の教会に属してはいません。メーガンはあなたに聞いてきました。「母は,たとえ立派な人生を送っても,バプテスマを受けていないから天国には行けないのかしら。」

  • なぜメーガンはこんな質問をするのでしょうか。

  • 彼女に答えを見つけてもらう前に,彼女がこの質問をしてくる理由を理解することは,なぜ大切なのでしょうか。

メーガンにバプテスマの大切さを分かってもらうために,皆さんは霊的な知識を得る原則を応用することができます。

次の活動は,二人一組で行うのと少人数のグループで行うのと,生徒にとってどちらがいいか考えてください。熱意と集中力を考えて,生徒にいちばん合った方法を選びます。

信仰をもって行動する

『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-7段落を読んでください。このシナリオに応用できる言葉に線を引きましょう。

  • どの言葉に線を引きましたか。それをこのシナリオにどう応用することができますか。

「メーガンに信仰をもって行動してもらうために,何か特別なことはできるでしょうか」などの質問をしてもよいでしょう。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

『マスター教義に関する基本文書』の同じ項の第8-10段落を読んでください。このシナリオに応用できる言葉に線を引きましょう。

  • どの言葉に線を引きましたか。それをこのシナリオにどう応用することができますか。

必要な場合は,「救いの計画でバプテスマと確認はどのような役割を果たしているでしょうか」などの質問をしてもよいでしょう。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

『マスター教義に関する基本文書』の同じ項の第11-12段落を読んでください。このシナリオに応用できる言葉に線を引きましょう。

  • どの言葉に線を引きましたか。それをこのシナリオにどう応用することができますか。

生徒に役立つ場合は,「メーガンを助けるために, ヨハネ3:5 で教えられている教義をどう応用しますか」,「神が定められた情報源をメーガンに教えてあげるとしたら,どの情報源を教えればいいでしょうか」などの質問をしてもよいでしょう。このような情報源は,彼女にとってどのような助けになるでしょうか。メーガンにバプテスマの大切さを理解してもらうために,霊的な知識を得るための原則をどのように使えばよいか,生徒に説明してもらいます。二人一組で,交互にメーガン役をしてもらい,このシナリオをロールプレイしてもらうとよいでしょう。必要に応じて,生徒が教義を説明できるよう助け,霊的な知識を得るための原則を応用できるようにしてください。

マスター教義の復習

今後のクラスでは,このレッスンで説明した最初の文字だけ見せる活動を繰り返してもらい,マスター教義聖句と重要語句を復習します。