マスター教義:ヨハネ7:17
神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,この教がわかるであろう。
ヨハネ7章の学習で,天の御父の御心を行えば御父の教義が真実であることが分かるとイエスが教えておられることを学びました(17節参照)。この課では,この聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用することができるようになってもらいます。
学習活動案
暗記と説明
生徒が ヨハネ7:17 という聖句の場所とその重要語句を暗記する機会を設けてください。クラスで暗記する方法として,例えば,聖句の場所と重要語句を3つの部分に分けてホワイトボードに書きます。生徒を3つのグループに分けて,各グループに違う部分を割り当てます。自分たちに割り当てられた部分を,各グループで順番に声を合わせて読んでもらいます。生徒に別の部分を割り当てて同じことをしてもらい,聖句の場所と重要語句を暗唱できるまで,これを繰り返します。ChurchofJesusChrist.orgにある「マスター教義」アプリでも,生徒は暗記することができます。
ヨハネ7:17
「神のみこころを行おうと思う者であれば
だれでも,……この教が……わかるであろう。」
大管長会のダリン H・オークス管長の次の文を読んでください:
「わたしたちは,証はただで得られるものではなく,行いが求められることを覚えておかなくてはなりません。」
(ダリン・H・オークス「証」『リアホナ』2008年5月号,27)
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ヨハネ7:17 で救い主が教えられたこととオークス管長の話には,どのような関係があると思いますか。
応用の練習
何分か時間を取って,『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の段落5-12にある原則を復習してください。特に詳しく学習する原則を一つ選びます。
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その原則を,それについてよく知らない人に簡潔に説明するとしたら,どのように説明しますか。
霊的な知識を得ることに関する原則を理解すると,自分やほかの人が証を得るための助けになりますし,先行きの見えない状況に立ち向かうための助けにもなります。以下のシナリオを活用して,友人を助ける練習をしましょう:ルイスという友人と話していると,ルイスはあなたに,〔選んだ教義〕の証を持っていないと言います。あなたは, ヨハネ7:17 から学んだことを思い出し,〔その教義の証を得るためにルイスにできること〕を行うことによって,ルイスもこの教義の証を得ることができる,と自信をもって説明します。ルイスはあなたに「何度かやってみたけれど,それが正しいとはいまだに感じられない」と言っていて,不満げです。
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証があるとルイスが感じられなかったのには,どのような理由があると考えられますか。
霊的な知識を得るための原則を活用して,証を得るために克服すべき障害は何かをルイスが理解できるよう,助けてください。ルイスの助けになるような説明ができるようになるために,次に挙げる質問や自分で考えたほかの質問について考えるとよいでしょう。
信仰をもって行動する
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たとえ望んだときに証が得られなかったとしても,引き続き救い主の教えに従った生活をすることは,なぜ大切だと思いますか。
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あなたが証を得るために行った努力の中で,ルイスに話した方がよいものにはどのようなものがあるでしょうか。
永遠の視点から概念や疑問について調べる
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天の御父は,証を得ることについてルイスのような人にどのようなことを知ってほしいと望んでおられると思いますか。
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証は天の御父から頂くものであって,単に時間がたてば持てるようになるものではないことが分かると,ルイスにとってどのような助けになるでしょうか( マタイ16:13-17 参照)。
神が定められた情報源を通してさらに理解を深める
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神が定められた情報源の中で,ルイスが主に頼って証を得るのに役立つ情報源には,どのようなものがあるでしょうか。
神が定められた情報源の一つに,ダリン H・オークス管長の話「証」があります。これは,ChurchofJesusChrist.orgで見ることができますし,この話から短い言葉を引用すると,ルイスのためになるかもしれません。
あなたが霊的な知識を得るための原則について思い巡らしたときに浮かんだ考えを基にして,ルイスへの回答を書いてください。個人的な体験やあなた自身の証,信仰をもって行動するようにというルイスへの勧めを入れます。