セミナリー
マスター教義の復習6


マスター教義の復習6

理解して説明する

A group of teenagers sit in a classroom learning together while a young woman reads from the scriptures, the other youth follow along. The teacher can be seen standing to the side.

マスター教義の一つの目的は,マスター教義聖句に書かれている救い主の教えを理解し,自分の言葉で説明できるようにすることです。この課では,新約聖書の一つ以上のマスター教義聖句について理解を深め,その真理を説明する機会が用意されています。

生徒の準備:生徒に,役に立つ聖文学習のスキルや戦略を選んでもらい,自分にとってそのスキルや戦略がなぜ役に立つのか考えてもらいます。

学習活動の提案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を行う必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。

聖文を理解する

話し合いを始める前に,1,2分時間を取って,隣の席の人と三目並べやじゃんけんなど,簡単なゲームをしてもらいます。ゲームが終わったら,生徒に,どのような戦略を用いたのか,なぜゲームをする際に戦略が重要なのかを尋ねます。次に,聖文をよく理解できるようにするために使える戦略もあることを,説明します。

準備の活動をして考えたことを,生徒に発表してもらいます。発表したことをホワイトボードに書き出してもよいでしょう。

  • 聖文をよく理解するために,これまでに使ったことのある戦略,使えそうな戦略には,どのようなものがありますか。

  • 聖文にある神の教えをよく理解するために時間をかけることは,なぜ大切なのだと思いますか。

この課では,新約聖書の一つ以上のマスター教義聖句をよく理解できるようにするために,簡単な戦略を使う機会が用意されています。また,選んだ聖句に書かれている真理をほかの人に説明する機会も,用意されています。

以下は,新約聖書前半のマスター教義聖句の一覧です。

Color Handouts Icon

レッスン中に生徒が参照できるよう,次の配付資料を掲示してください:

聖句の場所

重要語句

ルカ2:10-12

「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

ヨハネ3:5

「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

ヨハネ3:16

「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

マタイ5:14-16

「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

マタイ11:28-30

「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

マタイ16:15-19

イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

ヨハネ7:17

「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

マタイ22:36-39

「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

ルカ22:19-20

イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

ヨハネ17:3

「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

ルカ24:36-39

「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

理解を深める

以下の戦略は,マスター教義聖句の理解を深めるのに役立ちます。

機関誌『For the Strength of Youth-青少年の強さのために』には,「教えに教え」という聖文学習活動が掲載されることがあり,ここには,聖句の幾つかのキーワードや言葉が説明あるいは定義されています。「教えに教え」活動の例を見るには,「恐れてはならない」『For the Strength of Youth-青少年の強さのために』2021年2月号, 32を参照してください。

新約聖書前半のマスター教義聖句の一つについて,自分だけの「教えに教え」ページを作成します。絵を描く道具を使って,視覚に訴えるページを作成してもよいでしょう。以下の指示に従って,ページを作成します:

  1. 1枚の白紙の紙に,選択した聖句の言葉を書きます。

  2. 焦点を当てたい聖句から,少なくとも5つの言葉またはフレーズを選びます。

  3. 選んだ言葉やフレーズの理解を深めるのに役立つような,定義や,説明,模範,関連聖句,あるいは教会指導者の言葉を見つけます。それらを紙に書き出します。

  4. イエス・キリストについてや,主の教会,また,わたしたちを救ってくださる主の使命について理解するのにこの聖句がどのように役立つのかを説明する段落を,少なくとも一つ入れてください。

時間があれば,リストから別のマスター教義聖句を選んで,同じ活動をしてください。

作成したものを発表する

生徒に,自分の作成したものを二人一組か小グループで見せ合って,選んだ聖句について学んだことを説明し合ってもらいます。発表してもいいという生徒に,自分の作成したものをクラスで発表してもらいます。