マタイ18章;ルカ10章
概要
イエス・キリストは,御自分と天の御父は,すべての人を愛し,心にかけておられると教えられました。そして,わたしたちが主と天の御父の愛を理解し,御二方がなさるように人に接することを学ぶために,二つのたとえ話を教えられたのです。無慈悲な僕のたとえは,神がわたしたちに憐れみ深くあられるのと同じように,わたしたちも人に対して憐れみ深くあるべきであることを教えています。良いサマリヤ人のたとえは,隣人を愛するという救い主の模範に従うのに役立ちます。また,主はマルタとマリヤの二人にも,主を生活の中心に置くことの重要性について教えられました。
教えるための備え
次の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。
マタイ18:11-14
この課の目的:この課の目的は,天の御父とイエス・キリストは憐れみ深い御方で,道からそれたすべての人を救うことを望んでおられると感じられるようになることです。
-
生徒の準備:生徒に,霊的に道からそれた人に対する神の愛を表した聖典の話を分かち合う準備をしてきてもらいます。
-
ビデオ:「救い主は赦したいと望んでおられる」(5:49),または「『悔い改め』平安を得るための原則」(2:57)
-
オンラインレッスンに関する提案:レッスンを始める前に,オンラインアンケートツールを使って,天の御父とイエス・キリストが罪を犯した人に対してどのように感じておられるかについて,生徒に質問してください。
マタイ18:21-35
この課の目的:この課では,人を赦す努力をすることによって,生徒が天の御父とイエス・キリストのようになれるよう助けます。
-
生徒の準備:マスター教義聖句の中で,主は「あなたがたには,すべての人を赦すことが求められる」と言われました( 教義と聖約64:10 )。生徒に,なぜイエス・キリストは,互いを赦すようわたしたちに命じらておられるのか,深く考えてもらいます。生徒に 教義と聖約64:9-11 を読んでもらい,この聖句が伝える主のメッセージについて深く考えてもらってもいいかもしれません。
-
ビデオ:「義務の道」(11:10;タイムコード2:16-3:25を視聴)
-
オンラインレッスンに関する提案:レッスンを始める前に,次の聖句を提示して生徒に深く考えてもらいます:「主なるわたしは,わたしが赦そうと思う者を赦す。しかし,あなたがたには,すべての人を赦すことが求められる。」( 教義と聖約64:10 )生徒が深く考える時間を取った後で,この戒めがわたしたちの生活においてなぜ祝福となるのか,意見を発表してもらいます。また,この戒めを守るのが時として難しいのはなぜかについても,意見を発表してもらいます。
ルカ10:25-37
この課の目的:この課は,隣人を愛するという救い主の模範に生徒が従えるよう助けることを,目的としています。
-
生徒の準備:生徒に, ルカ10:30-35 を読んで,このたとえ話のどの登場人物にイエス・キリストの特質を見ることができるか,考えてもらいます。また,自分自身についても,このたとえ話のどの登場人物に似ているか,考えてもらいます。
-
ビデオ:「良いサマリヤ人のたとえ」(5:13)
-
オンラインレッスンに関する提案:レッスン中に,様々な場面で隣人を愛することに関連する質問について生徒が話し合う際には,ブレイクアウトルームを使用してもよいでしょう。レッスンに出てくる場面を各グループに割り当てて,割り当てられた場面について考えてもらいながら,時間を取って3つの質問について話し合ってもらいます。
ルカ10:38-42
この課の目的:この課では,イエス・キリストを生活の中心に置くことのできる選択や活動とは何かを,生徒に理解してもらいます
-
生徒の準備:生徒に,この課の前日に行った活動の一覧を作成してクラスに持ってきてもらいます。
-
実物を用いたレッスンの教材:容器を一つと,そこに入り切れない量の様々な大きさの石
マスター教義の復習6この課の目的:生徒が新約聖書の一つ以上のマスター教義聖句の真理について理解を深め,説明する機会を設けます。
注意:この復習の課を行う代わりに,マスター教義聖句についてのレッスンが必要となる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。
-
生徒の準備:生徒たちに,役に立つ聖文学習のスキルや戦略を選んでもらい,自分にとってそのスキルや戦略がなぜ役に立つのか考えてもらいます。
-
配付資料:マスター教義聖句とその重要語句のリストを表示できるよう準備します。または,そのリストを配付物として生徒に配ります。
-
教材:レッスンでの活動に使用するために,生徒たちに,筆記用具と学習帳,あるいは紙を用意してもらいます。
-
オンラインレッスンに関する提案:生徒に「教えに教え」のデジタルページを任意で作成してもらうか,マスター教義聖句を表現した絵を描いてもらってもよいでしょう。その後,自分の作成したものを画面上に表示してもらい,クラスに向けて説明してもらいます。