セミナリー
マタイ1章;ルカ1章


マタイ1章;ルカ1章

概要

レビとしても知られていたマタイは,新約聖書の福音書,つまり最初の四書の一つを書きました。マタイが福音書を書いた目的の一つは,イエスがメシヤに関する旧約聖書の預言を成就されたことを伝えることでした(マタイ1:1-17参照)。天使ガブリエルがマリヤのもとを訪れ,イエス・キリスト,「いと高き者の子」の誕生を告げました(ルカ1:1-38参照)。イエスを胎内に宿した際,マリヤはいとこのエリザベツのもとを訪れ,神の慈しみをともに喜んだのでした(ルカ1:39-79参照)。

教えるための備え

次の情報は,各課の事前準備についてのアイデアを教師に提供するものです。

マタイ1:1-17

この課の目的:この課で生徒は,約束されたメシヤとしてのイエス・キリストについて学び,主に対する感謝の念を深めるようになります。

  • 生徒の準備:イエス・キリストがなぜ自分にとって大切な御方なのかを考えたうえでクラスに来るよう,生徒に言います。生徒に,救い主についてどう感じているかを家族や友人に尋ねてもらってもよいでしょう。

  • オンラインレッスンに関する提案:レッスンの冒頭で,生徒にイエス・キリストについて大切だと思うことを紙に書き出してもらい,それを入力してチャット機能で投稿してもらうとよいでしょう。ほかの生徒が書いたことを読む時間も持ちます。

ルカ1:1-38

この課の目的:この課で生徒は,主への信頼を深めて主の御心にこたえる方法を学びます。

  • 生徒の準備:天の御父とイエス・キリストについて知っていることで,御父と主を信頼するための助けになることは何か,生徒に深く考えてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:ブレイクアウトルームを使用できる場合は,生徒を幾つかのグループに分けて,レッスンの最後にネルソン大管長の発言を紹介した後で,二つの質問について話し合ってもらってもよいでしょう。各グループで,一人の生徒に話し合いの進行役をしてもらいます。次回のクラスで,各グループで話し合った内容を進行役にかいつまんで発表してもらいましょう。

霊的な知識を得る—第1部

この課の目的:この課は,困難な課題や疑問が生じたときにイエス・キリストを信じる信仰をもって行動するという具体的な原則を理解し,それを応用してもらうことを目的としています。

  • 生徒の準備:生徒には,(自分の人生やほかの人の人生で)簡単に解決できない困難な課題や疑問に苦しんだ経験を振り返ってもらいます。これには,答えの分からない霊的な事柄についての疑問や難しい試練のようなものも含まれます。このような状況にどう対応してきたか,どう対応するかを生徒によく考えてもらいましょう。

  • 配布資料:「信仰をもって行動するとはどういうことか」

  • オンラインレッスンに関する提案:配布資料の情報を表示したスライドを用意します。または,メールまたは学習管理システムから生徒に資料を送信してもいいでしょう。生徒たちには,配布資料をレッスン中に参照できるようにしておいてもらいます。

マタイ1:18-25;ルカ1:26-35

この課の目的:この課では,イエスが死すべき体を持つ母と不死不滅の御父から受け継いだ特質を持つために,わたしたちが死すべき世で受ける様々な試練を乗り越えられるよう助けることのできる唯一の御方になられたことを学びます。

  • 生徒の準備:生徒と同年代の人が一般的に直面する試練について,考えて来るように言います。

  • 生徒用資料:紙,色鉛筆,クレヨンなど。

ルカ1:39-79

この課の目的:この課は,生徒にとって,神の慈しみを認識し,神を賛美する機会となります。

  • 生徒の準備:イエス・キリストの慈しみを歌っている賛美歌の歌詞を発表できるようにしてクラスに来るよう,生徒を促しておきます。

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が参照できるよう,レッスンの最後に深く考えるための質問を提示する準備をしておきます。可能であれば,生徒に画面を操作してもらって,救い主の特質や属性の中で生徒がいちばん大切だと思っているものについて生徒自身が書けるようにしましょう。