旧約聖書 タイトルページ 創世記 目次 創世記1はじめに神は天と地とを創造された。 創世記2こうして天と地と、その万象とが完成した。 創世記3さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。 創世記4人はその妻エバを知った。彼女はみごもり、カインを産んで言った、「わたしは主によって、ひとりの人を得た」。 創世記5アダムの系図は次のとおりである。神が人を創造された時、神をかたどって造り、 創世記6人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、 創世記7主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。 創世記8神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。 創世記9神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。 創世記10ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに子が生れた。 創世記11全地は同じ発音、同じ言葉であった。 創世記12時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 創世記13アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。 創世記14シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、 創世記15これらの事の後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、「アブラムよ恐れてはならない、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。 創世記16アブラムの妻サライは子を産まなかった。彼女にひとりのつかえめがあった。エジプトの女で名をハガルといった。 創世記17アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。 創世記18主はマムレのテレビンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。それは昼の暑いころで、彼は天幕の入口にすわっていたが、 創世記19そのふたりのみ使は夕暮にソドムに着いた。そのときロトはソドムの門にすわっていた。ロトは彼らを見て、立って迎え、地に伏して、 創世記20アブラハムはそこからネゲブの地に移って、カデシとシュルの間に住んだ。彼がゲラルにとどまっていた時、 創世記21主は、さきに言われたようにサラを顧み、告げられたようにサラに行われた。 創世記22これらの事の後、神はアブラハムを試みて彼に言われた、「アブラハムよ」。彼は言った、「ここにおります」。 創世記23サラの一生は百二十七年であった。これがサラの生きながらえた年である。 創世記24アブラハムは年が進んで老人となった。主はすべての事にアブラハムを恵まれた。 創世記25アブラハムは再び妻をめとった。名をケトラという。 創世記26アブラハムの時にあった初めのききんのほか、またききんがその国にあったので、イサクはゲラルにいるペリシテびとの王アビメレクの所へ行った。 創世記27イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、長子エサウを呼んで言った、「子よ」。彼は答えて言った、「ここにおります」。 創世記28イサクはヤコブを呼んで、これを祝福し、命じて言った、「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。 創世記29ヤコブはその旅を続けて東の民の地へ行った。 創世記30ラケルは自分がヤコブに子を産まないのを知った時、姉をねたんでヤコブに言った、「わたしに子どもをください。さもないと、わたしは死にます」。 創世記31さてヤコブはラバンの子らが、「ヤコブはわれわれの父の物をことごとく奪い、父の物によってあのすべての富を獲たのだ」と言っているのを聞いた。 創世記32さて、ヤコブが旅路に進んだとき、神の使たちが彼に会った。 創世記33さてヤコブは目をあげ、エサウが四百人を率いて来るのを見た。そこで彼は子供たちを分けてレアとラケルとふたりのつかえめとにわたし、 創世記34レアがヤコブに産んだ娘デナはその地の女たちに会おうと出かけて行ったが、 創世記35ときに神はヤコブに言われた、「あなたは立ってベテルに上り、そこに住んで、あなたがさきに兄エサウの顔を避けてのがれる時、あなたに現れた神に祭壇を造りなさい」。 創世記36エサウ、すなわちエドムの系図は次のとおりである。 創世記37ヤコブは父の寄留の地、すなわちカナンの地に住んだ。 創世記38そのころユダは兄弟たちを離れて下り、アドラムびとで、名をヒラという者の所へ行った。 創世記39さてヨセフは連れられてエジプトに下ったが、パロの役人で侍衛長であったエジプトびとポテパルは、彼をそこに連れ下ったイシマエルびとらの手から買い取った。 創世記40これらの事の後、エジプト王の給仕役と料理役とがその主君エジプト王に罪を犯した。 創世記41二年の後パロは夢を見た。夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。 創世記42ヤコブはエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った、「あなたがたはなぜ顔を見合わせているのですか」。 創世記43ききんはその地に激しかった。 創世記44さてヨセフは家づかさに命じて言った、「この人々の袋に、運べるだけ多くの食糧を満たし、めいめいの銀を袋の口に入れておきなさい。 創世記45そこでヨセフはそばに立っているすべての人の前で、自分を制しきれなくなったので、「人は皆ここから出てください」と呼ばわった。それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はなかった。 創世記46イスラエルはその持ち物をことごとく携えて旅立ち、ベエルシバに行って、父イサクの神に犠牲をささげた。 創世記47ヨセフは行って、パロに言った、「わたしの父と兄弟たち、その羊、牛およびすべての持ち物がカナンの地からきて、今ゴセンの地におります」。 創世記48これらの事の後に、「あなたの父は、いま病気です」とヨセフに告げる者があったので、彼はふたりの子、マナセとエフライムとを連れて行った。 創世記49ヤコブはその子らを呼んで言った、「集まりなさい。後の日に、あなたがたの上に起ることを、告げましょう、 創世記50ヨセフは父の顔に伏して泣き、口づけした。 出エジプト記 目次 出エジプト記1さて、ヤコブと共に、おのおのその家族を伴って、エジプトへ行ったイスラエルの子らの名は次のとおりである。 出エジプト記2さて、レビの家のひとりの人が行ってレビの娘をめとった。 出エジプト記3モーセは妻の父、ミデヤンの祭司エテロの羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた。 出エジプト記4モーセは言った、「しかし、彼らはわたしを信ぜず、またわたしの声に聞き従わないで言うでしょう、『主はあなたに現れなかった』と」。 出エジプト記5その後、モーセとアロンは行ってパロに言った、「イスラエルの神、主はこう言われる、『わたしの民を去らせ、荒野で、わたしのために祭をさせなさい』と」。 出エジプト記6主はモーセに言われた、「今、あなたは、わたしがパロに何をしようとしているかを見るであろう。すなわちパロは強い手にしいられて、彼らを去らせるであろう。否、彼は強い手にしいられて、彼らを国から追い出すであろう」。 出エジプト記7主はモーセに言われた、「見よ、わたしはあなたをパロに対して神のごときものとする。あなたの兄弟アロンはあなたの預言者となるであろう。 出エジプト記8主はモーセに言われた、「あなたはパロのところに行って言いなさい、『主はこう仰せられます、「わたしの民を去らせて、わたしに仕えさせなさい。 出エジプト記9主はモーセに言われた、「パロのもとに行って、彼に言いなさい、『ヘブルびとの神、主はこう仰せられる、「わたしの民を去らせて、わたしに仕えさせなさい。 出エジプト記10そこで、主はモーセに言われた、「パロのもとに行きなさい。わたしは彼の心とその家来たちの心をかたくなにした。これは、わたしがこれらのしるしを、彼らの中に行うためである。 出エジプト記11主はモーセに言われた、「わたしは、なお一つの災を、パロとエジプトの上にくだし、その後、彼はあなたがたをここから去らせるであろう。彼が去らせるとき、彼はあなたがたを、ことごとくここから追い出すであろう。 出エジプト記12主はエジプトの国で、モーセとアロンに告げて言われた、 出エジプト記13主はモーセに言われた、 出エジプト記14主はモーセに言われた、 出エジプト記15そこでモーセとイスラエルの人々は、この歌を主にむかって歌った。彼らは歌って言った、「主にむかってわたしは歌おう、彼は輝かしくも勝ちを得られた、彼は馬と乗り手を海に投げ込まれた。 出エジプト記16イスラエルの人々の全会衆はエリムを出発し、エジプトの地を出て二か月目の十五日に、エリムとシナイとの間にあるシンの荒野にきたが、 出エジプト記17イスラエルの人々の全会衆は、主の命に従って、シンの荒野を出発し、旅路を重ねて、レピデムに宿営したが、そこには民の飲む水がなかった。 出エジプト記18さて、モーセのしゅうと、ミデアンの祭司エテロは、神がモーセと、み民イスラエルとにされたすべての事、主がイスラエルをエジプトから導き出されたことを聞いた。 出エジプト記19イスラエルの人々は、エジプトの地を出て後三月目のその日に、シナイの荒野にはいった。 出エジプト記20神はこのすべての言葉を語って言われた。 出エジプト記21これはあなたが彼らの前に示すべきおきてである。 出エジプト記22もし人が牛または羊を盗んで、これを殺し、あるいはこれを売るならば、彼は一頭の牛のために五頭の牛をもって、一頭の羊のために四頭の羊をもって償わなければならない。 出エジプト記23あなたは偽りのうわさを言いふらしてはならない。あなたは悪人と手を携えて、悪意のある証人になってはならない。 出エジプト記24また、モーセに言われた、「あなたはアロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十人の長老たちと共に、主のもとにのぼってきなさい。そしてあなたがたは遠く離れて礼拝しなさい。 出エジプト記25主はモーセに言われた、 出エジプト記26あなたはまた十枚の幕をもって幕屋を造らなければならない。すなわち亜麻の撚糸、青糸、紫糸、緋糸で幕を作り、巧みなわざをもって、それにケルビムを織り出さなければならない。 出エジプト記27あなたはまたアカシヤ材で祭壇を造らなければならない。長さ五キュビト、幅五キュビトの四角で、高さは三キュビトである。 出エジプト記28またイスラエルの人々のうちから、あなたの兄弟アロンとその子たち、すなわちアロンとアロンの子ナダブ、アビウ、エレアザル、イタマルとをあなたのもとにこさせ、祭司としてわたしに仕えさせ、 出エジプト記29あなたは彼らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせるために、次の事を彼らにしなければならない。すなわち若い雄牛一頭と、きずのない雄羊二頭とを取り、 出エジプト記30あなたはまた香をたく祭壇を造らなければならない。アカシヤ材でこれを造り、 出エジプト記31主はモーセに言われた、 出エジプト記32民はモーセが山を下ることのおそいのを見て、アロンのもとに集まって彼に言った、「さあ、わたしたちに先立って行く神を、わたしたちのために造ってください。わたしたちをエジプトの国から導きのぼった人、あのモーセはどうなったのかわからないからです」。 出エジプト記33さて、主はモーセに言われた、「あなたと、あなたがエジプトの国から導きのぼった民とは、ここを立ってわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓って、『これをあなたの子孫に与える』と言った地にのぼりなさい。 出エジプト記34主はモーセに言われた、「あなたは前のような石の板二枚を、切って造りなさい。わたしはあなたが砕いた初めの板にあった言葉を、その板に書くであろう。 出エジプト記35モーセはイスラエルの人々の全会衆を集めて言った、「これは主が行えと命じられた言葉である。 出エジプト記36ベザレルとアホリアブおよびすべて心に知恵ある者、すなわち主が知恵と悟りとを授けて、聖所の組立ての諸種の工事を、いかになすかを知らせられた者は、すべて主が命じられたようにしなければならない」。 出エジプト記37ベザレルはアカシヤ材の箱を造った。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半である。 出エジプト記38またアカシヤ材で燔祭の祭壇を造った。長さ五キュビト、幅五キュビトの四角で、高さは三キュビトである。 出エジプト記39彼らは青糸、紫糸、緋糸で、聖所の務のための編物の服を作った。またアロンのために聖なる服を作った。主がモーセに命じられたとおりである。 出エジプト記40主はモーセに言われた。 レビ記 目次 レビ記1主はモーセを呼び、会見の幕屋からこれに告げて言われた、 レビ記2人が素祭の供え物を主にささげるときは、その供え物は麦粉でなければならない。その上に油を注ぎ、またその上に乳香を添え、 レビ記3もし彼の供え物が酬恩祭の犠牲であって、牛をささげるのであれば、雌雄いずれであっても、全きものを主の前にささげなければならない。 レビ記4主はまたモーセに言われた、 レビ記5もし人が証人に立ち、誓いの声を聞きながら、その見たこと、知っていることを言わないで、罪を犯すならば、彼はそのとがを負わなければならない。 レビ記6主はまたモーセに言われた、 レビ記7愆祭のおきては次のとおりである。それはいと聖なる物である。 レビ記8主はまたモーセに言われた、 レビ記9八日目になって、モーセはアロンとその子たち、およびイスラエルの長老たちを呼び寄せ、 レビ記10さてアロンの子ナダブとアビフとは、おのおのその香炉を取って火をこれに入れ、薫香をその上に盛って、異火を主の前にささげた。これは主の命令に反することであったので、 レビ記11主はまたモーセとアロンに言われた、 レビ記12主はまたモーセに言われた、 レビ記13主はまたモーセとアロンに言われた、 レビ記14主はまたモーセに言われた、 レビ記15主はまた、モーセとアロンに言われた、 レビ記16アロンのふたりの子が、主の前に近づいて死んだ後、 レビ記17主はまたモーセに言われた、 レビ記18主はまたモーセに言われた、 レビ記19主はモーセに言われた、 レビ記20主はまたモーセに言われた、 レビ記21主はまたモーセに言われた、「アロンの子なる祭司たちに告げて言いなさい、『民のうちの死人のために、身を汚す者があってはならない。 レビ記22主はまたモーセに言われた、 レビ記23主はまたモーセに言われた、 レビ記24主はまたモーセに言われた、 レビ記25主はシナイ山で、モーセに言われた、 レビ記26あなたがたは自分のために、偶像を造ってはならない。また刻んだ像も石の柱も立ててはならない。またあなたがたの地に石像を立てて、それを拝んではならない。わたしはあなたがたの神、主だからである。 レビ記27主はモーセに言われた、 民数記 目次 民数記1エジプトの国を出た次の年の二月一日に、主はシナイの荒野において、会見の幕屋で、モーセに言われた、 民数記2主はモーセとアロンに言われた、 民数記3主がシナイ山で、モーセと語られた時の、アロンとモーセの一族は、次のとおりであった。 民数記4主はまたモーセとアロンに言われた、 民数記5主はまたモーセに言われた、 民数記6主はまたモーセに言われた、 民数記7モーセが幕屋を建て終り、これに油を注いで聖別し、またそのすべての器、およびその祭壇と、そのすべての器に油を注いで、これを聖別した日に、 民数記8主はモーセに言われた、 民数記9エジプトの国を出た次の年の正月、主はシナイの荒野でモーセに言われた、 民数記10主はモーセに言われた、 民数記11さて、民は災難に会っている人のように、主の耳につぶやいた。主はこれを聞いて怒りを発せられ、主の火が彼らのうちに燃えあがって、宿営の端を焼いた。 民数記12モーセはクシの女をめとっていたが、そのクシの女をめとったゆえをもって、ミリアムとアロンはモーセを非難した。 民数記13主はモーセに言われた、 民数記14そこで、会衆はみな声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした。 民数記15主はモーセに言われた、 民数記16ここに、レビの子コハテの子なるイヅハルの子コラと、ルベンの子なるエリアブの子ダタンおよびアビラムと、ルベンの子なるペレテの子オンとが相結び、 民数記17主はモーセに言われた、 民数記18そこで、主はアロンに言われた、「あなたとあなたの子たち、およびあなたの父祖の家の者は、聖所に関する罪を負わなければならない。また、あなたとあなたの子たちとは、祭司職に関する罪を負わなければならない。 民数記19主はモーセとアロンに言われた、 民数記20イスラエルの人々の全会衆は正月になってチンの荒野にはいった。そして民はカデシにとどまったが、ミリアムがそこで死んだので、彼女をそこに葬った。 民数記21時にネゲブに住んでいたカナンびとアラデの王は、イスラエルがアタリムの道をとおって来ると聞いて、イスラエルを攻撃し、そのうちの数人を捕虜にした。 民数記22さて、イスラエルの人々はまた道を進んで、エリコに近いヨルダンのかなたのモアブの平野に宿営した。 民数記23バラムはバラクに言った、「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七頭の雄羊とを整えなさい」。 民数記24バラムはイスラエルを祝福することが主の心にかなうのを見たので、今度はいつものように行って魔術を求めることをせず、顔を荒野にむけ、 民数記25イスラエルはシッテムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと、みだらな事をし始めた。 民数記26疫病の後、主はモーセと祭司アロンの子エレアザルとに言われた、 民数記27さて、ヨセフの子マナセの氏族のうちのヘペルの子、ゼロペハデの娘たちが訴えてきた。ヘペルはギレアデの子、ギレアデはマキルの子、マキルはマナセの子である。その娘たちは名をマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといったが、 民数記28主はモーセに言われた、 民数記29七月には、その月の第一日に聖会を開かなければならない。なんの労役をもしてはならない。これはあなたがたがラッパを吹く日である。 民数記30モーセはイスラエルの人々の部族のかしらたちに言った、「これは主が命じられた事である。 民数記31さて主はモーセに言われた、 民数記32ルベンの子孫とガドの子孫とは非常に多くの家畜の群れを持っていた。彼らがヤゼルの地と、ギレアデの地とを見ると、そこは家畜を飼うのに適していたので、 民数記33イスラエルの人々が、モーセとアロンとに導かれ、その部隊に従って、エジプトの国を出てから経た旅路は次のとおりである。 民数記34主はモーセに言われた、 民数記35エリコに近いヨルダンのほとりのモアブの平野で、主はモーセに言われた、 民数記36ヨセフの子孫の氏族のうち、マナセの子マキルの子であるギレアデの子らの氏族のかしらたちがきて、モーセとイスラエルの人々のかしらであるつかさたちとの前で語って、 申命記 目次 申命記1これはヨルダンの向こうの荒野、パランと、トペル、ラバン、ハゼロテ、デザハブとの間の、スフの前にあるアラバにおいて、モーセがイスラエルのすべての人に告げた言葉である。 申命記2それから、われわれは身をめぐらし、主がわたしに告げられたように、紅海の方に向かって荒野に進み入り、日久しくセイル山を行きめぐっていたが、 申命記3そしてわれわれは身をめぐらして、バシャンの道を上って行ったが、バシャンの王オグは、われわれを迎え撃とうとして、その民をことごとく率い、出てきてエデレイで戦った。 申命記4イスラエルよ、いま、わたしがあなたがたに教える定めと、おきてとを聞いて、これを行いなさい。そうすれば、あなたがたは生きることができ、あなたがたの先祖の神、主が賜わる地にはいって、それを自分のものとすることができよう。 申命記5さてモーセはイスラエルのすべての人を召し寄せて言った、「イスラエルよ、きょう、わたしがあなたがたの耳に語る定めと、おきてを聞き、これを学び、これを守って行え。 申命記6これはあなたがたの神、主があなたがたに教えよと命じられた命令と、定めと、おきてであって、あなたがたは渡って行って獲る地で、これを行わなければならない。 申命記7あなたの神、主が、あなたの行って取る地にあなたを導き入れ、多くの国々の民、ヘテびと、ギルガシびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、およびエブスびと、すなわちあなたよりも数多く、また力のある七つの民を、あなたの前から追いはらわれる時、 申命記8わたしが、きょう、命じるこのすべての命令を、あなたがたは守って行わなければならない。そうすればあなたがたは生きることができ、かつふえ増し、主があなたがたの先祖に誓われた地にはいって、それを自分のものとすることができるであろう。 申命記9イスラエルよ、聞きなさい。あなたは、きょう、ヨルダンを渡って行って、あなたよりも大きく、かつ強い国々を取ろうとしている。その町々は大きく、石がきは天に達している。 申命記10その時、主はわたしに言われた、『おまえは、前のような石の板二枚を切って作り、山に登って、わたしのもとにきなさい。また木の箱一つを作りなさい。 申命記11それゆえ、あなたの神、主を愛し、常にそのさとしと、定めと、おきてと、戒めとを守らなければならない。 申命記12これはあなたの先祖たちの神、主が所有として賜わる地で、あなたがたが世に生きながらえている間、守り行わなければならない定めと、おきてである。 申命記13あなたがたのうちに預言者または夢みる者が起って、しるしや奇跡を示し、 申命記14あなたがたはあなたがたの神、主の子供である。死んだ人のために自分の身に傷をつけてはならない。また額の髪をそってはならない。 申命記15あなたは七年の終りごとに、ゆるしを行わなければならない。 申命記16あなたはアビブの月を守って、あなたの神、主のために過越の祭を行わなければならない。アビブの月に、あなたの神、主が夜の間にあなたをエジプトから導き出されたからである。 申命記17すべて傷があり、欠けた所のある牛または羊はあなたの神、主にささげてはならない。そのようなものはあなたの神、主の忌みきらわれるものだからである。 申命記18レビびとである祭司すなわちレビの全部族はイスラエルのうちに、分も嗣業も持たない。彼らは主にささげられる火祭の物と、その他のささげ物とを食べなければならない。 申命記19あなたの神、主が国々の民を滅ぼしつくして、あなたの神、主がその地を賜わり、あなたがそれを獲て、その町々と、その家々に住むようになる時は、 申命記20あなたが敵と戦うために出る時、馬と戦車と、あなたよりも大ぜいの軍隊を見ても、彼らを恐れてはならない。あなたをエジプトの国から導きのぼられたあなたの神、主が共におられるからである。 申命記21あなたの神、主が与えて獲させられる地で、殺されて野に倒れている人があって、だれが殺したのかわからない時は、 申命記22あなたの兄弟の牛、または羊の迷っているのを見て、それを見捨てておいてはならない。必ずそれを兄弟のところへ連れて帰らなければならない。 申命記23すべて去勢した男子は主の会衆に加わってはならない。 申命記24人が妻をめとって、結婚したのちに、その女に恥ずべきことのあるのを見て、好まなくなったならば、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせなければならない。 申命記25人と人との間に争い事があって、さばきを求めてきたならば、さばきびとはこれをさばいて、正しい者を正しいとし、悪い者を悪いとしなければならない。 申命記26あなたの神、主が嗣業として賜わる国にはいって、それを所有し、そこに住む時は、 申命記27モーセとイスラエルの長老たちとは民に命じて言った、「わたしが、きょう、あなたがたに命じるすべての戒めを守りなさい。 申命記28もしあなたが、あなたの神、主の声によく聞き従い、わたしが、きょう、命じるすべての戒めを守り行うならば、あなたの神、主はあなたを地のもろもろの国民の上に立たせられるであろう。 申命記29これは主がモーセに命じて、モアブの地でイスラエルの人々と結ばせられた契約の言葉であって、ホレブで彼らと結ばれた契約のほかのものである。 申命記30わたしがあなたがたの前に述べたこのもろもろの祝福と、のろいの事があなたに臨み、あなたがあなたの神、主に追いやられたもろもろの国民のなかでこの事を心に考えて、 申命記31そこでモーセは続いてこの言葉をイスラエルのすべての人に告げて、 申命記32「天よ、耳を傾けよ、わたしは語る、地よ、わたしの口の言葉を聞け。 申命記33神の人モーセは死ぬ前にイスラエルの人々を祝福した。祝福の言葉は次のとおりである。 申命記34モーセはモアブの平野からネボ山に登り、エリコの向かいのピスガの頂へ行った。そこで主は彼にギレアデの全地をダンまで示し、 ヨシュア記 目次 ヨシュア記1主のしもべモーセが死んだ後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに言われた、 ヨシュア記2ヌンの子ヨシュアは、シッテムから、ひそかにふたりの斥候をつかわして彼らに言った、「行って、その地、特にエリコを探りなさい」。彼らは行って、名をラハブという遊女の家にはいり、そこに泊まったが、 ヨシュア記3ヨシュアは朝早く起き、イスラエルの人々すべてとともにシッテムを出立して、ヨルダンに行き、それを渡らずに、そこに宿った。 ヨシュア記4民が皆、ヨルダンを渡り終った時、主はヨシュアに言われた、 ヨシュア記5ヨルダンの向こう側、すなわち西の方におるアモリびとの王たちと、海べにおるカナンびとの王たちとは皆、主がイスラエルの人々の前で、ヨルダンの水を干しからして、彼らを渡らせられたと聞いて、イスラエルの人々のゆえに、心は消え、彼らのうちに、もはや元気もなくなった。 ヨシュア記6さてエリコは、イスラエルの人々のゆえに、かたく閉ざして、出入りするものがなかった。 ヨシュア記7しかし、イスラエルの人々は奉納物について罪を犯した。すなわちユダの部族のうちの、ゼラの子ザブデの子であるカルミの子アカンが奉納物を取ったのである。それで主はイスラエルの人々にむかって怒りを発せられた。 ヨシュア記8主はヨシュアに言われた、「恐れてはならない、おののいてはならない。いくさびとを皆、率い、立って、アイに攻め上りなさい。わたしはアイの王とその民、その町、その地をあなたの手に授ける。 ヨシュア記9さて、ヨルダンの西側の、山地、平地、およびレバノンまでの大海の沿岸に住むもろもろの王たち、すなわちヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの王たちは、これを聞いて、 ヨシュア記10エルサレムの王アドニゼデクは、ヨシュアがアイを攻め取って、それを全く滅ぼし、さきにエリコとその王とにしたように、アイとその王にもしたこと、またギベオンの住民が、イスラエルと和を講じて、そのうちにおることを聞き、 ヨシュア記11ハゾルの王ヤビンは、これを聞いて、マドンの王ヨバブ、シムロンの王、およびアクサフの王、 ヨシュア記12さてヨルダンの向こう側、日の出の方で、アルノンの谷からヘルモン山まで、および東アラバの全土のうちで、イスラエルの人々が撃ち滅ぼして地を取った国の王たちは、次のとおりである。 ヨシュア記13さてヨシュアは年が進んで老いたが、主は彼に言われた、「あなたは年が進んで老いたが、取るべき地は、なお多く残っている。 ヨシュア記14イスラエルの人々が、カナンの地で受けた嗣業の地は、次のとおりである。すなわち、祭司エレアザル、ヌンの子ヨシュア、およびイスラエルの人々の部族の首長たちが、これを彼らに分かち、 ヨシュア記15ユダの人々の部族が、その家族にしたがって、くじで獲た地は、南の方では、エドムの境に達し、南のはてにあるチンの荒野に及んでいた。 ヨシュア記16ヨセフの子孫が、くじによって獲た地の境は、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水の東から起って、荒野に延び、エリコから山地に上っている荒野を経て、ベテルに至り、 ヨシュア記17マナセの部族が、くじによって獲た地は、次のとおりである。マナセはヨセフの長子であった。マナセの長子で、ギレアデの父であるマキルは、軍人であったので、ギレアデとバシャンを獲た。 ヨシュア記18そこでイスラエルの人々の全会衆は、その地を征服したので、シロに集まり、そこに会見の幕屋を立てた。 ヨシュア記19次にシメオンのため、すなわちシメオンの子孫の部族のために、その家族にしたがって、くじを引いた。その嗣業はユダの子孫の嗣業のうちにあった。 ヨシュア記20そこで主はヨシュアに言われた、 ヨシュア記21時にレビの族長たちは、祭司エレアザル、ヌンの子ヨシュアおよびイスラエルの部族の族長たちのもとにきて、 ヨシュア記22時にヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族の半ばを呼び集めて、 ヨシュア記23主がイスラエルの周囲の敵を、ことごとく除いて、イスラエルに安息を賜わってのち、久しくたち、ヨシュアも年が進んで老いた。 ヨシュア記24ヨシュアは、イスラエルのすべての部族をシケムに集め、イスラエルの長老、かしら、さばきびと、つかさたちを召し寄せて、共に神の前に進み出た。 士師記 目次 士師記1ヨシュアが死んだ後、イスラエルの人々は主に問うて言った、「わたしたちのうち、だれが先に攻め上って、カナンびとと戦いましょうか」。 士師記2主の使がギルガルからボキムに上って言った、「わたしはあなたがたをエジプトから上らせて、あなたがたの先祖に誓った地に連れてきて、言った、『わたしはあなたと結んだ契約を決して破ることはない。 士師記3すべてカナンのもろもろの戦争を知らないイスラエルの人々を試みるために、主が残しておかれた国民は次のとおりである。 士師記4エホデが死んだ後、イスラエルの人々がまた主の前に悪をおこなったので、 士師記5その日デボラとアビノアムの子バラクは歌って言った。 士師記6イスラエルの人々はまた主の前に悪をおこなったので、主は彼らを七年の間ミデアンびとの手にわたされた。 士師記7さてエルバアルと呼ばれるギデオンおよび彼と共にいたすべての民は朝早く起き、ハロデの泉のほとりに陣を取った。ミデアンびとの陣は彼らの北の方にあり、モレの丘に沿って谷の中にあった。 士師記8エフライムの人々はギデオンに向かい「あなたが、ミデアンびとと戦うために行かれたとき、われわれを呼ばれなかったが、どうしてそういうことをされたのですか」と言って激しく彼を責めた。 士師記9さてエルバアルの子アビメレクはシケムに行き、母の身内の人たちのもとに行って、彼らと母の父の家の一族とに言った、 士師記10アビメレクの後、イッサカルの人で、ドドの子であるプワの子トラが起ってイスラエルを救った。彼はエフライムの山地のシャミルに住み、 士師記11さてギレアデびとエフタは強い勇士であったが遊女の子で、エフタの父はギレアデであった。 士師記12エフライムの人々は集まってザポンに行き、エフタに言った、「なぜあなたは進んで行ってアンモンの人々と戦いながら、われわれを招いて一緒に行かせませんでしたか。われわれはあなたの家に火をつけてあなたを一緒に焼いてしまいます」。 士師記13イスラエルの人々がまた主の前に悪を行ったので、主は彼らを四十年の間ペリシテびとの手にわたされた。 士師記14サムソンはテムナに下って行き、ペリシテびとの娘で、テムナに住むひとりの女を見た。 士師記15日がたって後、麦刈の時にサムソンは子やぎを携えて妻をおとずれ、「へやにはいって、妻に会いましょう」と言ったが、妻の父ははいることを許さなかった。 士師記16サムソンはガザへ行って、そこでひとりの遊女を見、その女のところにはいった。 士師記17ここにエフライムの山地の人で、名をミカと呼ぶものがあった。 士師記18そのころイスラエルには王がなかった。そのころダンびとの部族はイスラエルの部族のうちにあって、その日までまだ嗣業の地を得なかったので自分たちの住むべき嗣業の地を求めていた。 士師記19そのころ、イスラエルに王がなかった時、エフライムの山地の奥にひとりのレビびとが寄留していた。彼はユダのベツレヘムからひとりの女を迎えて、めかけとしていたが、 士師記20そこでイスラエルの人々は、ダンからベエルシバまで、またギレアデの地からもみな出てきて、その会衆はひとりのようにミヅパで主のもとに集まった。 士師記21かつてイスラエルの人々はミヅパで、「われわれのうちひとりもその娘をベニヤミンびとの妻として与える者があってはならない」と言って誓ったので、 ルツ記 目次 ルツ記1さばきづかさが世を治めているころ、国に飢きんがあったので、ひとりの人がその妻とふたりの男の子を連れてユダのベツレヘムを去り、モアブの地へ行ってそこに滞在した。 ルツ記2さてナオミには、夫エリメレクの一族で、非常に裕福なひとりの親戚があって、その名をボアズといった。 ルツ記3時にしゅうとめナオミは彼女に言った、「娘よ、わたしはあなたの落ち着き所を求めて、あなたをしあわせにすべきではないでしょうか。 ルツ記4ボアズは町の門のところへ上っていって、そこにすわった。すると、さきにボアズが言った親戚の人が通り過ぎようとしたので、ボアズはその人に言った、「友よ、こちらへきて、ここにおすわりください」。彼はきてすわった。 サムエル記上 目次 サムエル記上1エフライムの山地のラマタイム・ゾピムに、エルカナという名の人があった。エフライムびとで、エロハムの子であった。エロハムはエリウの子、エリウはトフの子、トフはツフの子である。 サムエル記上2ハンナは祈って言った、「わたしの心は主によって喜び、わたしの力は主によって強められた、わたしの口は敵をあざ笑う、あなたの救によってわたしは楽しむからである。 サムエル記上3わらべサムエルは、エリの前で、主に仕えていた。そのころ、主の言葉はまれで、黙示も常ではなかった。 サムエル記上4イスラエルびとは出てペリシテびとと戦おうとして、エベネゼルのほとりに陣をしき、ペリシテびとはアペクに陣をしいた。 サムエル記上5ペリシテびとは神の箱をぶんどって、エベネゼルからアシドドに運んできた。 サムエル記上6主の箱は七か月の間ペリシテびとの地にあった。 サムエル記上7キリアテ・ヤリムの人々は、きて、主の箱を携え上り、丘の上のアビナダブの家に持ってきて、その子エレアザルを聖別して、主の箱を守らせた。 サムエル記上8サムエルは年老いて、その子らをイスラエルのさばきづかさとした。 サムエル記上9さて、ベニヤミンの人で、キシという名の裕福な人があった。キシはアビエルの子、アビエルはゼロルの子、ゼロルはベコラテの子、ベコラテはアピヤの子、アピヤはベニヤミンびとである。 サムエル記上10その時サムエルは油のびんを取って、サウルの頭に注ぎ、彼に口づけして言った、「主はあなたに油を注いで、その民イスラエルの君とされたではありませんか。あなたは主の民を治め、周囲の敵の手から彼らを救わなければならない。主があなたに油を注いで、その嗣業の君とされたことの、しるしは次のとおりです。 サムエル記上11アンモンびとナハシは上ってきて、ヤベシ・ギレアデを攻め囲んだ。ヤベシの人々はナハシに言った、「われわれと契約を結びなさい。そうすればわれわれはあなたに仕えます」。 サムエル記上12サムエルはイスラエルの人々に言った、「見よ、わたしは、あなたがたの言葉に聞き従って、あなたがたの上に王を立てた。 サムエル記上13サウルは三十歳で王の位につき、二年イスラエルを治めた。 サムエル記上14ある日、サウルの子ヨナタンは、その武器を執る若者に「さあ、われわれは向こう側の、ペリシテびとの先陣へ渡って行こう」と言った。しかしヨナタンは父には告げなかった。 サムエル記上15さて、サムエルはサウルに言った、「主は、わたしをつかわし、あなたに油をそそいで、その民イスラエルの王とされました。それゆえ、今、主の言葉を聞きなさい。 サムエル記上16さて主はサムエルに言われた、「わたしがすでにサウルを捨てて、イスラエルの王位から退けたのに、あなたはいつまで彼のために悲しむのか。角に油を満たし、それをもって行きなさい。あなたをベツレヘムびとエッサイのもとにつかわします。わたしはその子たちのうちにひとりの王を捜し得たからである」。 サムエル記上17さてペリシテびとは、軍を集めて戦おうとし、ユダに属するソコに集まって、ソコとアゼカの間にあるエペス・ダミムに陣取った。 サムエル記上18ダビデがサウルに語り終えた時、ヨナタンの心はダビデの心に結びつき、ヨナタンは自分の命のようにダビデを愛した。 サムエル記上19サウルはその子ヨナタンおよびすべての家来たちにダビデを殺すようにと言った。しかしサウルの子ヨナタンは深くダビデを愛していた。 サムエル記上20ダビデはラマのナヨテから逃げてきて、ヨナタンに言った、「わたしが何をし、どのような悪いことがあり、あなたの父の前にどんな罪を犯したので、わたしを殺そうとされるのでしょうか」。 サムエル記上21ダビデはノブに行き、祭司アヒメレクのところへ行った。アヒメレクはおののきながらダビデを迎えて言った、「どうしてあなたはひとりですか。だれも供がいないのですか」。 サムエル記上22こうしてダビデはその所を去り、アドラムのほら穴へのがれた。彼の兄弟たちと父の家の者は皆、これを聞き、その所に下って彼のもとにきた。 サムエル記上23さて人々はダビデに告げて言った、「ペリシテびとがケイラを攻めて、打ち場の穀物をかすめています」。 サムエル記上24サウルがペリシテびとを追うことをやめて帰ってきたとき、人々は彼に告げて言った、「ダビデはエンゲデの野にいます」。 サムエル記上25さてサムエルが死んだので、イスラエルの人々はみな集まって、彼のためにひじょうに悲しみ、ラマにあるその家に彼を葬った。そしてダビデは立ってパランの荒野に下って行った。 サムエル記上26そのころジフびとがギベアにおるサウルのもとにきて言った、「ダビデは荒野の前にあるハキラの山に隠れているではありませんか」。 サムエル記上27ダビデは心のうちに言った、「わたしは、いつかはサウルの手にかかって滅ぼされるであろう。早くペリシテびとの地へのがれるほかはない。そうすればサウルはこの上イスラエルの地にわたしをくまなく捜すことはやめ、わたしは彼の手からのがれることができるであろう」。 サムエル記上28そのころ、ペリシテびとがイスラエルと戦おうとして、いくさのために軍勢を集めたので、アキシはダビデに言った、「あなたは、しかと承知してください。あなたとあなたの従者たちとは、わたしと共に出て、軍勢に加わらなければなりません」。 サムエル記上29さてペリシテびとは、その軍勢をことごとくアペクに集めた。イスラエルびとはエズレルにある泉のかたわらに陣を取った。 サムエル記上30さてダビデとその従者たちが三日目にチクラグにきた時、アマレクびとはすでにネゲブとチクラグを襲っていた。彼らはチクラグを撃ち、火をはなってこれを焼き、 サムエル記上31さてペリシテびとはイスラエルと戦った。イスラエルの人々はペリシテびとの前から逃げ、多くの者は傷ついてギルボア山にたおれた。 サムエル記下 目次 サムエル記下1サウルが死んだ後、ダビデはアマレクびとを撃って帰り、ふつかの間チクラグにとどまっていたが、 サムエル記下2この後、ダビデは主に問うて言った、「わたしはユダの一つの町に上るべきでしょうか」。主は彼に言われた、「上りなさい」。ダビデは言った、「どこへ上るべきでしょうか」。主は言われた、「ヘブロンへ」。 サムエル記下3サウルの家とダビデの家との間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。 サムエル記下4サウルの子イシボセテは、アブネルがヘブロンで死んだことを聞いて、その力を失い、イスラエルは皆あわてた。 サムエル記下5イスラエルのすべての部族はヘブロンにいるダビデのもとにきて言った、「われわれは、あなたの骨肉です。 サムエル記下6ダビデは再びイスラエルのえり抜きの者三万人をことごとく集めた。 サムエル記下7さて、王が自分の家に住み、また主が周囲の敵をことごとく打ち退けて彼に安息を賜わった時、 サムエル記下8この後ダビデはペリシテびとを撃って、これを征服した。ダビデはまたペリシテびとの手からメテグ・アンマを取った。 サムエル記下9時にダビデは言った、「サウルの家の人で、なお残っている者があるか。わたしはヨナタンのために、その人に恵みを施そう」。 サムエル記下10この後アンモンの人々の王が死んで、その子ハヌンがこれに代って王となった。 サムエル記下11春になって、王たちが戦いに出るに及んで、ダビデはヨアブおよび自分と共にいる家来たち、並びにイスラエルの全軍をつかわした。彼らはアンモンの人々を滅ぼし、ラバを包囲した。しかしダビデはエルサレムにとどまっていた。 サムエル記下12主はナタンをダビデにつかわされたので、彼はダビデの所にきて言った、「ある町にふたりの人があって、ひとりは富み、ひとりは貧しかった。 サムエル記下13さてダビデの子アブサロムには名をタマルという美しい妹があったが、その後ダビデの子アムノンはこれを恋した。 サムエル記下14ゼルヤの子ヨアブは王の心がアブサロムに向かっているのを知った。 サムエル記下15この後、アブサロムは自分のために戦車と馬、および自分の前に駆ける者五十人を備えた。 サムエル記下16ダビデが山の頂を過ぎて、すこし行った時、メピボセテのしもべヂバは、くらを置いた二頭のろばを引き、その上にパン二百個、干ぶどう百ふさ、夏のくだもの一百、ぶどう酒一袋を載せてきてダビデを迎えた。 サムエル記下17時にアヒトペルはアブサロムに言った、「わたしに一万二千の人を選び出させてください。わたしは立って、今夜ダビデのあとを追い、 サムエル記下18さてダビデは自分と共にいる民を調べて、その上に千人の長、百人の長を立てた。 サムエル記下19時にヨアブに告げる者があって、「見よ、王はアブサロムのために泣き悲しんでいる」と言った。 サムエル記下20さて、その所にひとりのよこしまな人があって、名をシバといった。ビクリの子で、ベニヤミンびとであった。彼はラッパを吹いて言った、「われわれはダビデのうちに分がない。またエッサイの子のうちに嗣業を持たない。イスラエルよ、おのおのその天幕に帰りなさい」。 サムエル記下21ダビデの世に、年また年と三年、ききんがあったので、ダビデが主に尋ねたところ、主は言われた、「サウルとその家とに、血を流した罪がある。それはかつて彼がギベオンびとを殺したためである」。 サムエル記下22ダビデは主がもろもろの敵の手とサウルの手から、自分を救い出された日に、この歌の言葉を主に向かって述べ、 サムエル記下23これはダビデの最後の言葉である。エッサイの子ダビデの託宣、すなわち高く挙げられた人、ヤコブの神に油を注がれた人、イスラエルの良き歌びとの託宣。 サムエル記下24主は再びイスラエルに向かって怒りを発し、ダビデを感動して彼らに逆らわせ、「行ってイスラエルとユダとを数えよ」と言われた。 列王紀上 目次 列王紀上1ダビデ王は年がすすんで老い、夜着を着せても暖まらなかったので、 列王紀上2ダビデの死ぬ日が近づいたので、彼はその子ソロモンに命じて言った、 列王紀上3ソロモン王はエジプトの王パロと縁を結び、パロの娘をめとってダビデの町に連れてきて、自分の家と、主の宮と、エルサレムの周囲の城壁を建て終るまでそこにおらせた。 列王紀上4ソロモン王はイスラエルの全地の王であった。 列王紀上5さてツロの王ヒラムは、ソロモンが油を注がれ、その父に代って、王となったのを聞いて、家来をソロモンにつかわした。ヒラムは常にダビデを愛したからである。 列王紀上6イスラエルの人々がエジプトの地を出て後四百八十年、ソロモンがイスラエルの王となって第四年のジフの月すなわち二月に、ソロモンは主のために宮を建てることを始めた。 列王紀上7またソロモンは自分の家を建てたが、十三年かかってその家を全部建て終った。 列王紀上8ソロモンは主の契約の箱をダビデの町、すなわちシオンからかつぎ上ろうとして、イスラエルの長老たちと、すべての部族のかしらたちと、イスラエルの人々の氏族の長たちをエルサレムでソロモン王のもとに召し集めた。 列王紀上9ソロモンが主の宮と王の宮殿およびソロモンが建てようと望んだすべてのものを建て終った時、 列王紀上10シバの女王は主の名にかかわるソロモンの名声を聞いたので、難問をもってソロモンを試みようとたずねてきた。 列王紀上11ソロモン王は多くの外国の女を愛した。すなわちパロの娘、モアブびと、アンモンびと、エドムびと、シドンびと、ヘテびとの女を愛した。 列王紀上12レハベアムはシケムへ行った。すべてのイスラエルびとが彼を王にしようとシケムへ行ったからである。 列王紀上13見よ、神の人が主の命によってユダからベテルにきた。その時ヤラベアムは祭壇の上に立って香をたいていた。 列王紀上14そのころヤラベアムの子アビヤが病気になったので、 列王紀上15ネバテの子ヤラベアム王の第十八年にアビヤムがユダの王となり、 列王紀上16そこで主の言葉がハナニの子エヒウに臨み、バアシャを責めて言った、 列王紀上17ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。 列王紀上18多くの日を経て、三年目に主の言葉がエリヤに臨んだ、「行って、あなたの身をアハブに示しなさい。わたしは雨を地に降らせる」。 列王紀上19アハブはエリヤのしたすべての事、また彼がすべての預言者を刀で殺したことをイゼベルに告げたので、 列王紀上20スリヤの王ベネハダデはその軍勢をことごとく集めた。三十二人の王が彼と共におり、また馬と戦車もあった。彼は上ってサマリヤを囲み、これを攻めた。 列王紀上21さてエズレルびとナボテはエズレルにぶどう畑をもっていたが、サマリヤの王アハブの宮殿のかたわらにあったので、 列王紀上22スリヤとイスラエルの間に戦争がなくて三年を経た。 列王紀下 目次 列王紀下1アハブが死んだ後、モアブはイスラエルにそむいた。 列王紀下2主がつむじ風をもってエリヤを天に上らせようとされた時、エリヤはエリシャと共にギルガルを出て行った。 列王紀下3ユダの王ヨシャパテの第十八年にアハブの子ヨラムはサマリヤでイスラエルの王となり、十二年世を治めた。 列王紀下4預言者のともがらの、ひとりの妻がエリシャに呼ばわって言った、「あなたのしもべであるわたしの夫が死にました。ごぞんじのように、あなたのしもべは主を恐れる者でありましたが、今、債主がきて、わたしのふたりの子供を取って奴隷にしようとしているのです」。 列王紀下5スリヤ王の軍勢の長ナアマンはその主君に重んじられた有力な人であった。主がかつて彼を用いてスリヤに勝利を得させられたからである。彼は大勇士であったが、らい病をわずらっていた。 列王紀下6さて預言者のともがらはエリシャに言った、「わたしたちがあなたと共に住んでいる所は狭くなりましたので、 列王紀下7エリシャは言った、「主の言葉を聞きなさい。主はこう仰せられる、『あすの今ごろサマリヤの門で、麦粉一セアを一シケルで売り、大麦二セアを一シケルで売るようになるであろう』」。 列王紀下8エリシャはかつて、その子を生きかえらせてやった女に言ったことがある。「あなたは、ここを立って、あなたの家族と共に行き、寄留しようと思う所に寄留しなさい。主がききんを呼び下されたので、七年の間それがこの地に臨むから」。 列王紀下9時に預言者エリシャは預言者のともがらのひとりを呼んで言った、「腰をひきからげ、この油のびんを携えて、ラモテ・ギレアデへ行きなさい。 列王紀下10アハブはサマリヤに七十人の子供があった。エヒウは手紙をしたためてサマリヤに送り、町のつかさたちと、長老たちと、アハブの子供の守役たちとに伝えて言った、 列王紀下11さてアハジヤの母アタリヤはその子の死んだのを見て、立って王の一族をことごとく滅ぼしたが、 列王紀下12ヨアシはエヒウの第七年に位につき、エルサレムで四十年の間、世を治めた。その母はベエルシバの出身で、名をヂビアといった。 列王紀下13ユダの王アハジヤの子ヨアシの第二十三年にエヒウの子エホアハズはサマリヤでイスラエルの王となり、十七年世を治めた。 列王紀下14イスラエルの王エホアハズの子ヨアシの第二年に、ユダの王ヨアシの子アマジヤが王となった。 列王紀下15イスラエルの王ヤラベアムの第二十七年に、ユダの王アマジヤの子アザリヤが王となった。 列王紀下16レマリヤの子ペカの第十七年にユダの王ヨタムの子アハズが王となった。 列王紀下17ユダの王アハズの第十二年にエラの子ホセアが王となり、サマリヤで九年の間、イスラエルを治めた。 列王紀下18イスラエルの王エラの子ホセアの第三年にユダの王アハズの子ヒゼキヤが王となった。 列王紀下19ヒゼキヤ王はこれを聞いて、衣を裂き、荒布を身にまとって主に宮に入り、 列王紀下20そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。アモツの子預言者イザヤは彼のところにきて言った、「主はこう仰せられます、『家の人に遺言をなさい。あなたは死にます。生きながらえることはできません』」。 列王紀下21マナセは十二歳で王となり、五十五年の間、エルサレムで世を治めた。母の名はヘフジバといった。 列王紀下22ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年の間、世を治めた。母はボヅカテのアダヤの娘で、名をエデダといった。 列王紀下23そこで王は人をつかわしてユダとエルサレムの長老たちをことごとく集めた。 列王紀下24エホヤキムの世にバビロンの王ネブカデネザルが上ってきたので、エホヤキムは彼に隷属して三年を経たが、ついに翻って彼にそむいた。 列王紀下25そこでゼデキヤの治世の第九年の十月十日に、バビロンの王ネブカデネザルはもろもろの軍勢を率い、エルサレムにきて、これにむかって陣を張り、周囲にとりでを築いてこれを攻めた。 歴代志上 目次 歴代志上1アダム、セツ、エノス、 歴代志上2イスラエルの子らは次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、 歴代志上3ヘブロンで生れたダビデの子らは次のとおりである。長子はアムノンでエズレルびとアヒノアムから生れ、次はダニエルでカルメルびとアビガイルから生れ、 歴代志上4ユダの子らはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。 歴代志上5イスラエルの長子ルベンの子らは次のとおりである。——ルベンは長子であったが父の床を汚したので、長子の権はイスラエルの子ヨセフの子らに与えられた。それで長子の権による系図にしるされていない。 歴代志上6レビの子らはゲルション、コハテ、メラリ。 歴代志上7イッサカルの子らはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人。 歴代志上8ベニヤミンの生んだ者は長子はベラ、その次はアシベル、第三はアハラ、 歴代志上9このようにすべてのイスラエルびとは系図によって数えられた。これらはイスラエルの列王紀にしるされている。ユダはその不信のゆえにバビロンに捕囚となった。 歴代志上10さてペリシテびとはイスラエルと戦ったが、イスラエルの人々がペリシテびとの前から逃げ、ギルボア山で殺されて倒れたので、 歴代志上11ここにイスラエルの人は皆ヘブロンにいるダビデのもとに集まって来て言った、「われわれは、あなたの骨肉です。 歴代志上12ダビデがキシの子サウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時、次の人々が彼のもとに来た。彼らはダビデを助けて戦った勇士たちのうちにあり、 歴代志上13ここにダビデは千人の長、百人の長などの諸将と相はかり、 歴代志上14ツロの王ヒラムはダビデに使者をつかわし、彼のために家を建てさせようと香柏および石工と木工を送った。 歴代志上15ダビデはダビデの町のうちに自分のために家を建て、また神の箱のために所を備え、これがために幕屋を張った。 歴代志上16人々は神の箱をかき入れて、ダビデがそのために張った幕屋のうちに置き、そして燔祭と酬恩祭を神の前にささげた。 歴代志上17さてダビデは自分の家に住むようになったとき、預言者ナタンに言った、「見よ、わたしは香柏の家に住んでいるが、主の契約の箱は天幕のうちにある」。 歴代志上18この後ダビデはペリシテびとを撃ってこれを征服し、ペリシテびとの手からガテとその村々を取った。 歴代志上19この後アンモンの人々の王ナハシが死んで、その子がこれに代って王となった。 歴代志上20春になって、王たちが戦いに出るに及んで、ヨアブは軍勢を率いてアンモンびとの地を荒し、行ってラバを包囲した。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃って、これを滅ぼした。 歴代志上21時にサタンが起ってイスラエルに敵し、ダビデを動かしてイスラエルを数えさせようとした。 歴代志上22それでダビデは言った、「主なる神の家はこれである、イスラエルのための燔祭の祭壇はこれである」と。 歴代志上23ダビデは老い、その日が満ちたので、その子ソロモンをイスラエルの王とした。 歴代志上24アロンの子孫の組は次のとおりである。すなわちアロンの子らはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。 歴代志上25ダビデと軍の長たちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子らを勤めのために分かち、琴と、立琴と、シンバルをもって預言する者にした。その勤めをなした人々の数は次のとおりである。 歴代志上26門を守る者の組は次のとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫のうちのコレの子メシレミヤ。 歴代志上27イスラエルの子孫のうちで氏族の長、千人の長、百人の長、およびつかさたちは年のすべての月の間、月ごとに交替して組のすべての事をなして王に仕えたが、その数にしたがえば各組二万四千人あった。 歴代志上28ダビデはイスラエルのすべての長官、すなわち部族の長、王に仕えた組の長、千人の長、百人の長、王とその子たちのすべての財産および家畜のつかさ、宦官、有力者、勇士などをことごとくエルサレムに召し集めた。 歴代志上29ダビデ王はまた全会衆に言った、「わが子ソロモンは神がただひとりを選ばれた者であるが、まだ若くて経験がなく、この事業は大きい。この宮は人のためではなく、主なる神のためだからである。 歴代志下 目次 歴代志下1ダビデの子ソロモンはその国に自分の地位を確立した。その神、主が共にいまして彼を非常に大いなる者にされた。 歴代志下2さてソロモンは主の名のために一つの宮を建て、また自分のために一つの王宮を建てようと思った。 歴代志下3ソロモンはエルサレムのモリアの山に主の宮を建てることを始めた。そこは父ダビデに主が現れられた所、すなわちエブスびとオルナンの打ち場にダビデが備えた所である。 歴代志下4ソロモンはまた青銅の祭壇を造った。その長さ二十キュビト、幅二十キュビト、高さ十キュビトである。 歴代志下5こうしてソロモンは主の宮のためにしたすべての工事を終った。そしてソロモンは父ダビデがささげた物、すなわち金銀およびもろもろの器物を携えて行って神の宮の宝蔵に納めた。 歴代志下6そこでソロモンは言った、「主はみずから濃き雲の中に住まおうと言われた。 歴代志下7ソロモンが祈り終ったとき、天から火が下って燔祭と犠牲を焼き、主の栄光が宮に満ちた。 歴代志下8ソロモンは二十年を経て、主の家と自分の家とを建て終った。 歴代志下9シバの女王はソロモンの名声を聞いたので、難問をもってソロモンを試みようと、非常に多くの従者を連れ、香料と非常にたくさんの金と宝石とをらくだに負わせて、エルサレムのソロモンのもとに来て、その心にあることをことごとく彼に告げた。 歴代志下10レハベアムはシケムへ行った。すべてのイスラエルびとが彼を王にしようとシケムへ行ったからである。 歴代志下11レハベアムはエルサレムに来て、ユダとベニヤミンの家の者、すなわち、えり抜きの軍人十八万人を集め、国を取りもどすためにイスラエルと戦おうとしたが、 歴代志下12レハベアムはその国が堅く立ち、強くなるに及んで、主のおきてを捨てた。イスラエルも皆彼にならった。 歴代志下13ヤラベアム王の第十八年にアビヤがユダの王となった。 歴代志下14アビヤはその先祖たちと共に眠って、ダビデの町に葬られ、その子アサが代って王となった。アサの治世に国は十年の間、穏やかであった。 歴代志下15時に神の霊がオデデの子アザリヤに臨んだので、 歴代志下16アサの治世の三十六年にイスラエルの王バアシャはユダに攻め上り、ユダの王アサの所にだれをも出入りさせないためにラマを築いた。 歴代志下17アサの子ヨシャパテがアサに代って王となり、イスラエルに向かって自分を強くし、 歴代志下18ヨシャパテは大いなる富と誉とをもち、アハブと縁を結んだ。 歴代志下19ユダの王ヨシャパテは、つつがなくエルサレムの自分の家に帰った。 歴代志下20この後モアブびと、アンモンびとおよびメウニびとらがヨシャパテと戦おうと攻めてきた。 歴代志下21ヨシャパテは先祖たちと共に眠り、先祖たちと共にダビデの町に葬られ、その子ヨラムが代って王となった。 歴代志下22エルサレムの民はヨラムの末の子アハジヤを彼の代りに王とした。かつてアラビヤびとと一緒に陣営に攻めてきた一隊の者が上の子たちをことごとく殺したので、ユダの王ヨラムの子アハジヤが王となったのである。 歴代志下23第七年になって、エホヤダは勇気をだしてエロハムの子アザリヤ、ヨハナンの子イシマエル、オベデの子アザリヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャパテなどの百人の長たちを招いて契約を結ばせた。 歴代志下24ヨアシは位についた時七歳で、エルサレムで四十年の間、世を治めた。彼の母はベエルシバから出た者で名をヂビアといった。 歴代志下25アマジヤは王となった時二十五歳で、二十九年の間エルサレムで世を治めた。その母はエルサレムの者で、名をエホアダンといった。 歴代志下26そこでユダの民は皆ウジヤをとって王となし、その父アマジヤに代らせた。時に十六歳であった。 歴代志下27ヨタムは王となった時二十五歳で、十六年の間エルサレムで世を治めた。その母はザドクの娘で名をエルシャといった。 歴代志下28アハズは王となった時二十歳で、十六年の間エルサレムで世を治めたが、その父ダビデとは違って、主の良しと見られることを行わず、 歴代志下29ヒゼキヤは王となった時二十五歳で、二十九年の間エルサレムで世を治めた。その母はアビヤと言って、ゼカリヤの娘である。 歴代志下30ヒゼキヤはイスラエルとユダにあまねく人をつかわし、また手紙をエフライムとマナセに書き送り、エルサレムにある主の宮に来て、イスラエルの神、主に過越の祭を行うように勧めた。 歴代志下31この事がすべて終った時、そこにいたイスラエルびとは皆、ユダの町々に出て行って、石柱を砕き、アシラ像を切り倒し、ユダとベニヤミンの全地、およびエフライムとマナセにある高き所と祭壇とを取りこわし、ついにこれをことごとく破壊した。そしてイスラエルの人々はおのおのその町々、その所領に帰った。 歴代志下32ヒゼキヤがこれらの事を忠実に行った後、アッスリヤの王セナケリブが来てユダに侵入し、堅固な町々に向かって陣を張り、これを攻め取ろうとした。 歴代志下33マナセは十二歳で王となり、五十五年の間エルサレムで世を治めた。 歴代志下34ヨシヤは八歳のとき王となり、エルサレムで三十一年の間世を治めた。 歴代志下35ヨシヤはエルサレムで主に過越の祭を行った。すなわち正月の十四日に過越の小羊をほふらせ、 歴代志下36国の民はヨシヤの子エホアハズを立て、エルサレムでその父に代って王とならせた。 エズラ記 目次 エズラ記1ペルシャ王クロスの元年に、主はさきにエレミヤの口によって伝えられた主の言葉を成就するため、ペルシャ王クロスの心を感動されたので、王は全国に布告を発し、また詔書をもって告げて言った、 エズラ記2バビロンの王ネブカデネザルに捕えられて、バビロンに移された者のうち、捕囚をゆるされてエルサレムおよびユダに上って、おのおの自分の町に帰ったこの州の人々は次のとおりである。 エズラ記3こうしてイスラエルの人々はその町々に住んでいたが、七月になって、民はひとりのようにエルサレムに集まった。 エズラ記4ユダとベニヤミンの敵である者たちは捕囚から帰ってきた人々が、イスラエルの神、主のために神殿を建てていることを聞き、 エズラ記5さて預言者ハガイおよびイドの子ゼカリヤのふたりの預言者は、ユダとエルサレムにいるユダヤ人に向かって、彼らの上にいますイスラエルの神の名によって預言した。 エズラ記6そこでダリヨス王は命を下して、バビロンのうちで、古文書をおさめてある書庫を調べさせたところ、 エズラ記7これらの事の後ペルシャ王アルタシャスタの治世にエズラという者があった。エズラはセラヤの子、セラヤはアザリヤの子、アザリヤはヒルキヤの子、 エズラ記8アルタシャスタ王の治世に、バビロンからわたしと一緒に上って来た者の氏族の長、およびその系譜は次のとおりである。 エズラ記9これらの事がなされた後、つかさたちは、わたしのもとに来て言った、「イスラエルの民、祭司およびレビびとは諸国の民と離れないで、カナンびと、ヘテびと、ペリジびと、エブスびと、アンモンびと、モアブびと、エジプトびと、アモリびとなどの憎むべき事を行いました。 エズラ記10エズラが神の宮の前に泣き伏して祈り、かつざんげしていた時、男、女および子供の大いなる群集がイスラエルのうちから彼のもとに集まってきた。民はいたく泣き悲しんだ。 ネヘミヤ書 目次 ネヘミヤ書1ハカリヤの子ネヘミヤの言葉。第二十年のキスレウの月に、わたしが首都スサにいた時、 ネヘミヤ書2アルタシャスタ王の第二十年、ニサンの月に、王の前に酒が出た時、わたしは酒をついで王にささげた。これまでわたしは王の前で悲しげな顔をしていたことはなかった。 ネヘミヤ書3かくて大祭司エリアシブは、その兄弟である祭司たちと共に立って羊の門を建て、これを聖別してそのとびらを設け、さらにこれを聖別して、ハンメアの望楼に及ぼし、またハナネルの望楼にまで及ぼした。 ネヘミヤ書4サンバラテはわれわれが城壁を築くのを聞いて怒り、大いに憤ってユダヤ人をあざけった。 ネヘミヤ書5さて、ここに民がその妻と共に、その兄弟であるユダヤ人に向かって大いに叫び訴えることがあった。 ネヘミヤ書6サンバラテ、トビヤ、アラビヤびとガシムおよびその他のわれわれの敵は、わたしが城壁を築き終って、一つの破れも残らないと聞いた。(しかしその時にはまだ門のとびらをつけていなかったのである。) ネヘミヤ書7城壁が築かれて、とびらを設け、さらに門衛、歌うたう者およびレビびとを任命したので、 ネヘミヤ書8その時民は皆ひとりのようになって水の門の前の広場に集まり、主がイスラエルに与えられたモーセの律法の書を持って来るように、学者エズラに求めた。 ネヘミヤ書9その月の二十四日にイスラエルの人々は集まって断食し、荒布をまとい、土をかぶった。 ネヘミヤ書10印を押した者はハカリヤの子である総督ネヘミヤ、およびゼデキヤ、 ネヘミヤ書11民のつかさたちはエルサレムに住み、その他の民はくじを引いて、十人のうちからひとりずつを、聖都エルサレムに来て住ませ、九人を他の町々に住ませた。 ネヘミヤ書12シャルテルの子ゼルバベルおよびエシュアと一緒に上ってきた祭司とレビびとは次のとおりである。すなわちセラヤ、エレミヤ、エズラ、 ネヘミヤ書13その日モーセの書を読んで民に聞かせたが、その中にアンモンびと、およびモアブびとは、いつまでも神の会に、はいってはならないとしるされているのを見いだした。 エステル記 目次 エステル記1アハシュエロスすなわちインドからエチオピヤまで百二十七州を治めたアハシュエロスの世、 エステル記2これらのことの後、アハシュエロス王の怒りがとけ、王はワシテおよび彼女のしたこと、また彼女に対して定めたことを思い起した。 エステル記3これらの事の後、アハシュエロス王はアガグびとハンメダタの子ハマンを重んじ、これを昇進させて、自分と共にいるすべての大臣たちの上にその席を定めさせた。 エステル記4モルデカイはすべてこのなされたことを知ったとき、その衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、町の中へ行って大声をあげ、激しく叫んで、 エステル記5三日目にエステルは王妃の服を着、王宮の内庭に入り、王の広間にむかって立った。王は王宮の玉座に座して王宮の入口にむかっていたが、 エステル記6その夜、王は眠ることができなかったので、命じて日々の事をしるした記録の書を持ってこさせ、王の前で読ませたが、 エステル記7王とハマンは王妃エステルの酒宴に臨んだ。 エステル記8その日アハシュエロス王は、ユダヤ人の敵ハマンの家を王妃エステルに与えた。モルデカイは王の前にきた。これはエステルが自分とモルデカイがどんな関係の者であるかを告げたからである。 エステル記9十二月すなわちアダルの月の十三日、王の命令と詔の行われる時が近づいたとき、すなわちユダヤ人の敵が、ユダヤ人を打ち伏せようと望んでいたのに、かえってユダヤ人が自分たちを憎む者を打ち伏せることとなったその日に、 エステル記10アハシュエロス王はその国および海に沿った国々にみつぎを課した。 ヨブ記 目次 ヨブ記1ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった。 ヨブ記2ある日、また神の子たちが来て、主の前に立った。サタンもまたその中に来て、主の前に立った。 ヨブ記3この後、ヨブは口を開いて、自分の生れた日をのろった。 ヨブ記4その時、テマンびとエリパズが答えて言った、 ヨブ記5試みに呼んでみよ、だれかあなたに答える者があるか。どの聖者にあなたは頼もうとするのか。 ヨブ記6ヨブは答えて言った、 ヨブ記7地上の人には、激しい労務があるではないか。またその日は雇人の日のようではないか。 ヨブ記8時にシュヒびとビルダデが答えて言った、 ヨブ記9ヨブは答えて言った、 ヨブ記10わたしは自分の命をいとう。わたしは自分の嘆きを包まず言いあらわし、わが魂の苦しみによって語ろう。 ヨブ記11そこでナアマびとゾパルは答えて言った、 ヨブ記12そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記13見よ、わたしの目は、これをことごとく見た。わたしの耳はこれを聞いて悟った。 ヨブ記14女から生れる人は日が短く、悩みに満ちている。 ヨブ記15そこでテマンびとエリパズは答えて言った、 ヨブ記16そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記17わが霊は破れ、わが日は尽き、墓はわたしを待っている。 ヨブ記18そこでシュヒびとビルダデは答えて言った、 ヨブ記19そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記20そこでナアマびとゾパルは答えて言った、 ヨブ記21そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記22そこでテマンびとエリパズは答えて言った、 ヨブ記23そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記24なにゆえ、全能者はさばきの時を定めておかれないのか。なにゆえ、彼を知る者がその日を見ないのか。 ヨブ記25そこでシュヒびとビルダデは答えて言った、 ヨブ記26そこでヨブは答えて言った、 ヨブ記27ヨブはまた言葉をついで言った、 ヨブ記28しろがねには掘り出す穴があり、精錬するこがねには出どころがある。 ヨブ記29ヨブはまた言葉をついで言った、 ヨブ記30しかし今はわたしよりも年若い者が、かえってわたしをあざ笑う。彼らの父はわたしが卑しめて、群れの犬と一緒にさえしなかった者だ。 ヨブ記31わたしは、わたしの目と契約を結んだ、どうして、おとめを慕うことができようか。 ヨブ記32このようにヨブが自分の正しいことを主張したので、これら三人の者はヨブに答えるのをやめた。 ヨブ記33だから、ヨブよ、今わたしの言うことを聞け、わたしのすべての言葉に耳を傾けよ。 ヨブ記34エリフはまた答えて言った、 ヨブ記35エリフはまた答えて言った、 ヨブ記36エリフは重ねて言った、 ヨブ記37これがためにわが心もまたわななき、その所からとび離れる。 ヨブ記38この時、主はつむじ風の中からヨブに答えられた、 ヨブ記39あなたは岩間のやぎが子を産むときを知っているか。あなたは雌じかが子を産むのを見たことがあるか。 ヨブ記40主はまたヨブに答えて言われた、 ヨブ記41あなたはつり針でわにをつり出すことができるか。糸でその舌を押えることができるか。 ヨブ記42そこでヨブは主に答えて言った、 詩篇 目次 詩篇1悪しき者のはかりごとに歩まず、罪びとの道に立たず、あざける者の座にすわらぬ人はさいわいである。 詩篇2なにゆえ、もろもろの国びとは騒ぎたち、もろもろの民はむなしい事をたくらむのか。 詩篇3ダビデがその子アブサロムを避けてのがれたときの歌 詩篇4聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇5聖歌隊の指揮者によって笛にあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇6聖歌隊の指揮者によってシェミニテにあわせ琴をもってうたわせたダビデの歌 詩篇7ベニヤミンびとクシのことについてダビデが主にむかってうたったシガヨンの歌 詩篇8聖歌隊の指揮者によってギテトにあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇9聖歌隊の指揮者によってムツラベンのしらべにあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇10主よ、なにゆえ遠く離れて立たれるのですか。なにゆえ悩みの時に身を隠されるのですか。 詩篇11聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇12聖歌隊の指揮者によってシェミニテにあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇13聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇14聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇15ダビデの歌 詩篇16ダビデのミクタムの歌 詩篇17ダビデの祈 詩篇18聖歌隊の指揮者によってうたわせた主のしもべダビデの歌、すなわち主がもろもろのあだの手とサウルの手から救い出された日にダビデはこの歌の言葉を主にむかって述べて言った 詩篇19聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇20聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇21聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇22聖歌隊の指揮者によってあけぼののめじかのしらべにあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇23ダビデの歌 詩篇24ダビデの歌 詩篇25ダビデの歌 詩篇26ダビデの歌 詩篇27ダビデの歌 詩篇28ダビデの歌 詩篇29ダビデの歌 詩篇30宮をささげるときにうたったダビデの歌 詩篇31聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇32ダビデのマスキールの歌 詩篇33正しき者よ、主によって喜べ、さんびは直き者にふさわしい。 詩篇34ダビデがアビメレクの前で狂ったさまをよそおい、追われて出ていったときの歌 詩篇35ダビデの歌 詩篇36聖歌隊の指揮者によってうたわせた主のしもべダビデの歌 詩篇37ダビデの歌 詩篇38記念のためにうたったダビデの歌 詩篇39聖歌隊の指揮者エドトンによってうたわせたダビデの歌 詩篇40聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇41聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇42聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子のマスキールの歌 詩篇43神よ、わたしをさばき、神を恐れない民にむかって、わたしの訴えをあげつらい、たばかりをなすよこしまな人からわたしを助け出してください。 詩篇44聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子のマスキールの歌 詩篇45聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたコラの子のマスキールの歌、愛の歌 詩篇46聖歌隊の指揮者によって女の声のしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌 詩篇47聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 詩篇48コラの子の歌、さんび 詩篇49聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 詩篇50アサフの歌 詩篇51聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、これはダビデがバテセバに通った後預言者ナタンがきたときによんだもの 詩篇52聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはエドムびとドエグがサウルにきて、「ダビデはアヒメレクの家にきた」と告げたときにダビデがよんだもの 詩篇53聖歌隊の指揮者によってマハラテのしらべにあわせてうたわせたダビデのマスキールの歌 詩篇54聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはジフびとがサウルにきて、「ダビデはわれらのうちに隠れている」と言った時によんだもの 詩篇55聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌 詩篇56聖歌隊の指揮者によって、「遠き所におる音をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデがガテでペリシテびとに捕えられたときによんだもの 詩篇57聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが洞にはいってサウルの手をのがれたときによんだもの 詩篇58聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌 詩篇59聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはサウルがダビデを殺そうとして人をつかわし、その家をうかがわせたときダビデのよんだもの 詩篇60聖歌隊の指揮者によって、「あかしのゆり」というしらべにあわせて教のためにうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと戦ったとき、ヨアブがその帰りに、塩の谷でエドムびと一万二千人を殺したときによんだもの 詩篇61聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇62聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの歌 詩篇63ユダの野にあったときによんだダビデの歌 詩篇64聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇65聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび 詩篇66聖歌隊の指揮者によってうたわせた歌、さんび 詩篇67聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせた歌、さんび 詩篇68聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび 詩篇69聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたダビデの歌 詩篇70聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの記念の歌 詩篇71主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。 詩篇72ソロモンの歌 詩篇73アサフの歌 詩篇74アサフのマスキールの歌 詩篇75聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたアサフの歌、さんび 詩篇76聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたアサフの歌、さんび 詩篇77聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたアサフの歌 詩篇78アサフのマスキールの歌 詩篇79アサフの歌 詩篇80聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの歌 詩篇81聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの歌 詩篇82アサフの歌 詩篇83アサフの歌、さんび 詩篇84聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌 詩篇85聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 詩篇86ダビデの祈 詩篇87コラの子の歌、さんび 詩篇88聖歌隊の指揮者によってマハラテ・レアノテのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌、さんび。エズラびとヘマンのマスキールの歌 詩篇89エズラびとエタンのマスキールの歌 詩篇90神の人モーセの祈 詩篇91いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は 詩篇92安息日の歌、さんび 詩篇93主は王となり、威光の衣をまとわれます。主は衣をまとい、力をもって帯とされます。まことに、世界は堅く立って、動かされることはありません。 詩篇94あだを報いられる神、主よ、あだを報いられる神よ、光を放ってください。 詩篇95さあ、われらは主にむかって歌い、われらの救の岩にむかって喜ばしい声をあげよう。 詩篇96新しい歌を主にむかってうたえ。全地よ、主にむかってうたえ。 詩篇97主は王となられた。地は楽しみ、海に沿った多くの国々は喜べ。 詩篇98歌 詩篇99主は王となられた。もろもろの民はおののけ。主はケルビムの上に座せられる。地は震えよ。 詩篇100感謝の供え物のための歌 詩篇101ダビデの歌 詩篇102苦しむ者が思いくずおれてその嘆きを主のみ前に注ぎ出すときの祈 詩篇103ダビデの歌 詩篇104わがたましいよ、主をほめよ。わが神、主よ、あなたはいとも大いにして誉と威厳とを着、 詩篇105主に感謝し、そのみ名を呼び、そのみわざをもろもろの民のなかに知らせよ。 詩篇106主をほめたたえよ。主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 詩篇107「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、 詩篇108ダビデの歌、さんび 詩篇109聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇110ダビデの歌 詩篇111主をほめたたえよ。わたしは正しい者のつどい、および公会で、心をつくして主に感謝する。 詩篇112主をほめたたえよ。主をおそれて、そのもろもろの戒めを大いに喜ぶ人はさいわいである。 詩篇113主をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。主のみ名をほめたたえよ。 詩篇114イスラエルがエジプトをいで、ヤコブの家が異言の民を離れたとき、 詩篇115主よ、栄光をわれらにではなく、われらにではなく、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、ただ、み名にのみ帰してください。 詩篇116わたしは主を愛する。主はわが声と、わが願いとを聞かれたからである。 詩篇117もろもろの国よ、主をほめたたえよ。もろもろの民よ、主をたたえまつれ。 詩篇118主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 詩篇119 詩篇120都もうでの歌 詩篇121都もうでの歌 詩篇122ダビデがよんだ都もうでの歌 詩篇123都もうでの歌 詩篇124ダビデがよんだ都もうでの歌 詩篇125都もうでの歌 詩篇126都もうでの歌 詩篇127ソロモンがよんだ都もうでの歌 詩篇128都もうでの歌 詩篇129都もうでの歌 詩篇130都もうでの歌 詩篇131ダビデがよんだ都もうでの歌 詩篇132都もうでの歌 詩篇133ダビデがよんだ都もうでの歌 詩篇134都もうでの歌 詩篇135主をほめたたえよ、主のみ名をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。 詩篇136主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 詩篇137われらはバビロンの川のほとりにすわり、シオンを思い出して涙を流した。 詩篇138ダビデの歌 詩篇139聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇140聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 詩篇141ダビデの歌 詩篇142ダビデがほら穴にいた時によんだマスキールの歌、祈 詩篇143ダビデの歌 詩篇144ダビデの歌 詩篇145ダビデのさんびの歌 詩篇146主をほめたたえよ。わが魂よ、主をほめたたえよ。 詩篇147主をほめたたえよ。われらの神をほめうたうことはよいことである。主は恵みふかい。さんびはふさわしいことである。 詩篇148主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ。もろもろの高き所で主をほめたたえよ。 詩篇149主をほめたたえよ。主にむかって新しい歌をうたえ。聖徒のつどいで、主の誉を歌え。 詩篇150主をほめたたえよ。その聖所で神をほめたたえよ。その力のあらわれる大空で主をほめたたえよ。 箴言 目次 箴言1ダビデの子、イスラエルの王ソロモンの箴言。 箴言2わが子よ、もしあなたがわたしの言葉を受け、わたしの戒めを、あなたの心におさめ、 箴言3わが子よ、わたしの教を忘れず、わたしの戒めを心にとめよ。 箴言4子供らよ、父の教を聞き、悟りを得るために耳を傾けよ。 箴言5わが子よ、わたしの知恵に心をとめ、わたしの悟りに耳をかたむけよ。 箴言6わが子よ、あなたがもし隣り人のために保証人となり、他人のために手をうって誓ったならば、 箴言7わが子よ、わたしの言葉を守り、わたしの戒めをあなたの心にたくわえよ。 箴言8知恵は呼ばわらないのか、悟りは声をあげないのか。 箴言9知恵は自分の家を建て、その七つの柱を立て、 箴言10ソロモンの箴言。知恵ある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみとなる。 箴言11偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる。 箴言12戒めを愛する人は知識を愛する、懲しめを憎む者は愚かである。 箴言13知恵ある子は父の教訓をきく、あざける者は、懲しめをきかない。 箴言14知恵はその家を建て、愚かさは自分の手でそれをこわす。 箴言15柔かい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす。 箴言16心にはかることは人に属し、舌の答は主から出る。 箴言17平穏であって、ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、争いがあって、食物の豊かな家にまさる。 箴言18人と交わりをしない者は口実を捜し、すべてのよい考えに激しく反対する。 箴言19正しく歩む貧しい者は、曲ったことを言う愚かな者にまさる。 箴言20酒は人をあざける者とし、濃い酒は人をあばれ者とする、これに迷わされる者は無知である。 箴言21王の心は、主の手のうちにあって、水の流れのようだ、主はみこころのままにこれを導かれる。 箴言22令名は大いなる富にまさり、恩恵は銀や金よりも良い。 箴言23治める人と共に座して食事するとき、あなたの前にあるものを、よくわきまえ、 箴言24悪を行う人をうらやんではならない、また彼らと共におることを願ってはならない。 箴言25これらもまたソロモンの箴言であり、ユダの王ヒゼキヤに属する人々がこれを書き写した。 箴言26誉が愚かな者にふさわしくないのは、夏に雪が降り、刈入れの時に雨が降るようなものだ。 箴言27あすのことを誇ってはならない、一日のうちに何がおこるかを知ることができないからだ。 箴言28悪しき者は追う人もないのに逃げる、正しい人はししのように勇ましい。 箴言29しばしばしかられても、なおかたくなな者は、たちまち打ち敗られて助かることはない。 箴言30マッサの人ヤケの子アグルの言葉。その人はイテエルに向かって言った、すなわちイテエルと、ウカルとに向かって言った、 箴言31マッサの王レムエルの言葉、すなわちその母が彼に教えたものである。 伝道の書 目次 伝道の書1ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。 伝道の書2わたしは自分の心に言った、「さあ、快楽をもって、おまえを試みよう。おまえは愉快に過ごすがよい」と。しかし、これもまた空であった。 伝道の書3天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。 伝道の書4わたしはまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た。見よ、しえたげられる者の涙を。彼らを慰める者はない。しえたげる者の手には権力がある。しかし彼らを慰める者はいない。 伝道の書5神の宮に行く時には、その足を慎むがよい。近よって聞くのは愚かな者の犠牲をささげるのにまさる。彼らは悪を行っていることを知らないからである。 伝道の書6わたしは日の下に一つの悪のあるのを見た。これは人々の上に重い。 伝道の書7良き名は良き油にまさり、死ぬる日は生るる日にまさる。 伝道の書8だれが知者のようになり得よう。だれが事の意義を知り得よう。人の知恵はその人の顔を輝かせ、またその粗暴な顔を変える。 伝道の書9わたしはこのすべての事に心を用いて、このすべての事を明らかにしようとした。すなわち正しい者と賢い者、および彼らのわざが、神の手にあることを明らかにしようとした。愛するか憎むかは人にはわからない。彼らの前にあるすべてのことは空である。 伝道の書10死んだはえは、香料を造る者のあぶらを臭くし、少しの愚痴は知恵と誉よりも重い。 伝道の書11あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。 伝道の書12あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に、 雅歌 目次 雅歌1ソロモンの雅歌 雅歌2わたしはシャロンのばら、谷のゆりです。 雅歌3わたしは夜、床の上で、わが魂の愛する者をたずねた。わたしは彼をたずねたが、見つからなかった。わたしは彼を呼んだが、答がなかった。 雅歌4わが愛する者よ、見よ、あなたは美しい、見よ、あなたは美しい。あなたの目は、顔おおいのうしろにあって、はとのようだ。あなたの髪はギレアデの山を下るやぎの群れのようだ。 雅歌5わが妹、わが花嫁よ、わたしはわが園にはいって、わが没薬と香料とを集め、わが蜜蜂の巣と、蜜とを食べ、わがぶどう酒と乳とを飲む。友らよ、食らえ、飲め、愛する人々よ、大いに飲め。 雅歌6女のうちの最も美しい者よ、あなたの愛する者はどこへ行ったか。あなたの愛する者はどこへおもむいたか。わたしたちはあなたと一緒にたずねよう。 雅歌7女王のような娘よ、あなたの足は、くつの中にあって、なんと麗しいことであろう。あなたのももは、まろやかで、玉のごとく、名人の手のわざのようだ。 雅歌8どうか、あなたは、わが母の乳ぶさを吸ったわが兄弟のようになってください。わたしがそとであなたに会うとき、あなたに口づけしても、だれもわたしをいやしめないでしょう。 イザヤ書 目次 イザヤ書1アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻。 イザヤ書2アモツの子イザヤがユダとエルサレムについて示された言葉。 イザヤ書3見よ、主、万軍の主はエルサレムとユダからささえとなり、頼みとなるもの——すべてささえとなるパン、すべてささえとなる水——を取り去られる。 イザヤ書4その日、七人の女がひとりの男にすがって、「わたしたちは自分のパンをたべ、自分の着物を着ます。ただ、あなたの名によって呼ばれることを許して、わたしたちの恥を取り除いてください」と言う。 イザヤ書5わたしはわが愛する者のために、そのぶどう畑についてのわが愛の歌をうたおう。わが愛する者は土肥えた小山の上に、一つのぶどう畑をもっていた。 イザヤ書6ウジヤ王の死んだ年、わたしは主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見た。 イザヤ書7ユダの王、ウジヤの子ヨタム、その子アハズの時、スリヤの王レヂンとレマリヤの子であるイスラエルの王ペカとが上ってきて、エルサレムを攻めたが勝つことができなかった。 イザヤ書8主はわたしに言われた、「一枚の大きな札を取って、その上に普通の文字で、『マヘル・シャラル・ハシ・バズ』と書きなさい」。 イザヤ書9しかし、苦しみにあった地にも、やみがなくなる。さきにはゼブルンの地、ナフタリの地にはずかしめを与えられたが、後には海に至る道、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤに光栄を与えられる。 イザヤ書10わざわいなるかな、不義の判決を下す者、暴虐の宣告を書きしるす者。 イザヤ書11エッサイの株から一つの芽が出、その根から一つの若枝が生えて実を結び、 イザヤ書12その日あなたは言う、「主よ、わたしはあなたに感謝します。あなたは、さきにわたしにむかって怒られたが、その怒りはやんで、わたしを慰められたからです。 イザヤ書13アモツの子イザヤに示されたバビロンについての託宣。 イザヤ書14主はヤコブをあわれみ、イスラエルを再び選んで、これをおのれの地に置かれる。異邦人はこれに加わって、ヤコブの家に結びつらなり、 イザヤ書15モアブについての託宣。アルは一夜のうちに荒されて、モアブは滅びうせ、キルは一夜のうちに荒されて、モアブは滅びうせた。 イザヤ書16彼らはセラから荒野の道によって小羊をシオンの娘の山に送り、国のつかさに納めた。 イザヤ書17ダマスコについての託宣。見よ、ダマスコは町の姿を失って、荒塚となる。 イザヤ書18ああ、エチオピヤの川々のかなたなるぶんぶんと羽音のする国、 イザヤ書19エジプトについての託宣。見よ、主は速い雲に乗って、エジプトに来られる。エジプトのもろもろの偶像は、み前に震えおののき、エジプトびとの心は彼らのうちに溶け去る。 イザヤ書20アッスリヤの王サルゴンからつかわされた最高司令官がアシドドに来て、これを攻め、これを取った年、—— イザヤ書21海の荒野についての託宣。つむじ風がネゲブを吹き過ぎるように、荒野から、恐るべき地から、来るものがある。 イザヤ書22幻の谷についての託宣。あなたがたはなぜ、みな屋根にのぼったのか。 イザヤ書23ツロについての託宣。タルシシのもろもろの船よ、泣き叫べ、ツロは荒れすたれて、家なく、船泊まりする港もないからだ。この事はクプロの地から彼らに告げ知らせられる。 イザヤ書24見よ、主はこの地をむなしくし、これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、その民を散らされる。 イザヤ書25主よ、あなたはわが神、わたしはあなたをあがめ、み名をほめたたえる。あなたはさきに驚くべきみわざを行い、いにしえから定めた計画を真実をもって行われたから。 イザヤ書26その日ユダの国で、この歌をうたう、「われわれは堅固な町をもつ。主は救をその石がきとし、またとりでとされる。 イザヤ書27その日、主は堅く大いなる強いつるぎで逃げるへびレビヤタン、曲りくねるへびレビヤタンを罰し、また海におる龍を殺される。 イザヤ書28エフライムの酔いどれの誇る冠と、酒におぼれた者の肥えた谷のかしらにあるしぼみゆく花の美しい飾りは、わざわいだ。 イザヤ書29ああ、アリエルよ、アリエルよ、ダビデが営をかまえた町よ、年に年を加え、祭をめぐりこさせよ。 イザヤ書30主は言われる、「そむける子らはわざわいだ、彼らは計りごとを行うけれども、わたしによってではない。彼らは同盟を結ぶけれども、わが霊によってではない、罪に罪を加えるためだ。 イザヤ書31助けを得るためにエジプトに下り、馬にたよる者はわざわいだ。彼らは戦車が多いので、これに信頼し、騎兵がはなはだ強いので、これに信頼する。しかしイスラエルの聖者を仰がず、また主にはかることをしない。 イザヤ書32見よ、ひとりの王が正義をもって統べ治め、君たちは公平をもってつかさどり、 イザヤ書33わざわいなるかな、おのれ自ら滅ぼされないのに、人を滅ぼし、だれも欺かないのに人を欺く者よ。あなたが滅ぼすことをやめたとき、あなたは滅ぼされ、あなたが欺くことを終えたとき、あなたは欺かれる。 イザヤ書34もろもろの国よ、近づいて聞け。もろもろの民よ、耳を傾けよ。地とそれに満ちるもの、世界とそれから出るすべてのものよ、聞け。 イザヤ書35荒野と、かわいた地とは楽しみ、さばくは喜びて花咲き、さふらんのように、 イザヤ書36ヒゼキヤ王の第十四年に、アッスリヤの王セナケリブが上ってきて、ユダのすべての堅固な町々を攻め取った。 イザヤ書37ヒゼキヤ王はこれを聞いて、衣を裂き、荒布を身にまとって主の宮に入り、 イザヤ書38そのころヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。アモツの子預言者イザヤは彼のところに来て言った、「主はこう仰せられます、あなたの家を整えておきなさい。あなたは死にます、生きながらえることはできません」。 イザヤ書39そのころ、バラダンの子であるバビロンの王メロダク・バラダンは手紙と贈り物を持たせて使節をヒゼキヤにつかわした。これはヒゼキヤが病気であったが、直ったことを聞いたからである。 イザヤ書40あなたがたの神は言われる、「慰めよ、わが民を慰めよ、 イザヤ書41海沿いの国々よ、静かにして、わたしに聞け。もろもろの民よ、力を新たにし、近づいて語れ。われわれは共にさばきの座に近づこう。 イザヤ書42わたしの支持するわがしもべ、わたしの喜ぶわが選び人を見よ。わたしはわが霊を彼に与えた。彼はもろもろの国びとに道をしめす。 イザヤ書43ヤコブよ、あなたを創造された主はこう言われる。イスラエルよ、あなたを造られた主はいまこう言われる、「恐れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの名を呼んだ、あなたはわたしのものだ。 イザヤ書44しかし、わがしもべヤコブよ、わたしが選んだイスラエルよ、いま聞け。 イザヤ書45わたしはわが受膏者クロスの右の手をとって、もろもろの国をその前に従わせ、もろもろの王の腰を解き、とびらをその前に開かせて、門を閉じさせない、と言われる主はその受膏者クロスにこう言われる、 イザヤ書46ベルは伏し、ネボはかがみ、彼らの像は獣と家畜との上にある。あなたがたが持ち歩いたものは荷となり、疲れた獣の重荷となった。 イザヤ書47処女なるバビロンの娘よ、下って、ちりの中にすわれ。カルデヤびとの娘よ、王座のない地にすわれ。あなたはもはや、やさしく、たおやかな女ととなえられることはない。 イザヤ書48ヤコブの家よ、これを聞け。あなたがたはイスラエルの名をもってとなえられ、ユダの腰から出、主の名によって誓い、イスラエルの神をとなえるけれども、真実をもってせず、正義をもってしない。 イザヤ書49海沿いの国々よ、わたしに聞け。遠いところのもろもろの民よ、耳を傾けよ。主はわたしを生れ出た時から召し、母の胎を出た時からわが名を語り告げられた。 イザヤ書50主はこう言われる、「わたしがあなたがたの母を去らせたその離縁状は、どこにあるか。わたしはどの債主にあなたがたを売りわたしたか。見よ、あなたがたは、その不義のために売られ、あなたがたの母は、あなたがたのとがのために出されたのだ。 イザヤ書51「義を追い求め、主を尋ね求める者よ、わたしに聞け。あなたがたの切り出された岩と、あなたがたの掘り出された穴とを思いみよ。 イザヤ書52シオンよ、さめよ、さめよ、力を着よ。聖なる都エルサレムよ、美しい衣を着よ。割礼を受けない者および汚れた者は、もはやあなたのところに、はいることがないからだ。 イザヤ書53だれがわれわれの聞いたことを信じ得たか。主の腕は、だれにあらわれたか。 イザヤ書54「子を産まなかったうまずめよ、歌え。産みの苦しみをしなかった者よ、声を放って歌いよばわれ。夫のない者の子は、とついだ者の子よりも多い」と主は言われる。 イザヤ書55「さあ、かわいている者はみな水にきたれ。金のない者もきたれ。来て買い求めて食べよ。あなたがたは来て、金を出さずに、ただでぶどう酒と乳とを買い求めよ。 イザヤ書56主はこう言われる、「あなたがたは公平を守って正義を行え。わが救の来るのは近く、わが助けのあらわれるのが近いからだ。 イザヤ書57正しい者が滅びても、心にとめる人がなく、神を敬う人々が取り去られても、悟る者はない。正しい者は災の前に取り去られて、 イザヤ書58「大いに呼ばわって声を惜しむな。あなたの声をラッパのようにあげ、わが民にそのとがを告げ、ヤコブの家にその罪を告げ示せ。 イザヤ書59見よ、主の手が短くて、救い得ないのではない。その耳が鈍くて聞き得ないのでもない。 イザヤ書60起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。 イザヤ書61主なる神の霊がわたしに臨んだ。これは主がわたしに油を注いで、貧しい者に福音を宣べ伝えることをゆだね、わたしをつかわして心のいためる者をいやし、捕われ人に放免を告げ、縛られている者に解放を告げ、 イザヤ書62シオンの義が朝日の輝きのようにあらわれいで、エルサレムの救が燃えるたいまつの様になるまで、わたしはシオンのために黙せず、エルサレムのために休まない。 イザヤ書63「このエドムから来る者、深紅の衣を着て、ボズラから来る者はだれか。その装いは、はなやかに、大いなる力をもって進み来る者はだれか」。「義をもって語り、救を施す力あるわたしがそれだ」。 イザヤ書64どうか、あなたが天を裂いて下り、あなたの前に山々が震い動くように。 イザヤ書65わたしはわたしを求めなかった者に問われることを喜び、わたしを尋ねなかった者に見いだされることを喜んだ。わたしはわが名を呼ばなかった国民に言った、「わたしはここにいる、わたしはここにいる」と。 イザヤ書66主はこう言われる、「天はわが位、地はわが足台である。あなたがたはわたしのためにどんな家を建てようとするのか。またどんな所がわが休み所となるのか」。 エレミヤ書 目次 エレミヤ書1ベニヤミンの地アナトテの祭司のひとりである、ヒルキヤの子エレミヤの言葉。 エレミヤ書2主の言葉がわたしに臨んで言う、 エレミヤ書3もし人がその妻を離婚し、女が彼のもとを去って、他人の妻となるなら、その人はふたたび彼女に帰るであろうか。その地は大いに汚れないであろうか。あなたは多くの恋人と姦淫を行った。しかもわたしに帰ろうというのか」と主は言われる。 エレミヤ書4主は言われる、「イスラエルよ、もし、あなたが帰るならば、わたしのもとに帰らなければならない。もし、あなたが憎むべき者をわたしの前から取り除いて、ためらうことなく、 エレミヤ書5エルサレムのちまたを行きめぐり、見て、知るがよい。その広場を尋ねて、公平を行い、真実を求める者が、ひとりでもあるか捜してみよ。あれば、わたしはエルサレムをゆるす。 エレミヤ書6ベニヤミンの人々よ、エルサレムの中から避難せよ。テコアでラッパを吹き、ベテハケレムに合図の火をあげよ。北から災が臨み、大いなる滅びが来るからである。 エレミヤ書7主からエレミヤに臨んだ言葉はこうである。 エレミヤ書8主は言われる、その時ユダの王たちの骨と、そのつかさたちの骨と、祭司たちの骨と、預言者たちの骨と、エルサレムに住む人々の骨は墓より掘り出されて、 エレミヤ書9ああ、わたしの頭が水となり、わたしの目が涙の泉となればよいのに。そうすれば、わたしは民の娘の殺された者のために昼も夜も嘆くことができる。 エレミヤ書10イスラエルの家よ、主のあなたがたに語られる言葉を聞け。 エレミヤ書11主からエレミヤに臨んだ言葉は言う、 エレミヤ書12主よ、わたしがあなたと論じ争う時、あなたは常に正しい。しかしなお、わたしはあなたの前に、さばきのことを論じてみたい。悪人の道がさかえ、不信実な者がみな繁栄するのはなにゆえですか。 エレミヤ書13主はわたしにこう言われた、「行って、亜麻布の帯を買い、腰に結べ。水につけてはならない」。 エレミヤ書14ひでりの事についてエレミヤに臨んだ主の言葉。 エレミヤ書15主はわたしに言われた、「たといモーセとサムエルとがわたしの前に立っても、わたしの心はこの民を顧みない。彼らをわたしの前から追い出し、ここを去らせよ。 エレミヤ書16主の言葉はまたわたしに臨んだ、 エレミヤ書17「ユダの罪は、鉄の筆、金剛石のとがりをもってしるされ、彼らの心の碑と、祭壇の角に彫りつけられている。 エレミヤ書18主からエレミヤに臨んだ言葉。 エレミヤ書19主はこう言われる、「行って、陶器師のびんを買い、民の長老と年長の祭司のうちの数人を伴って、 エレミヤ書20さて祭司インメルの子で、主の宮のつかさの長であったパシュルは、エレミヤがこれらの事を預言するのを聞いた。 エレミヤ書21ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュルと祭司マアセヤの子ゼパニヤを、エレミヤのもとにつかわし、 エレミヤ書22主はこう言われる、「ユダの王の家に下り、その所にこの言葉をのべて、 エレミヤ書23主は言われる、「わが牧場の羊を滅ぼし散らす牧者はわざわいである」。 エレミヤ書24バビロンの王ネブカデレザルがユダの王エホヤキムの子エコニヤおよびユダの君たちと工匠と鍛冶をエルサレムからバビロンに移して後、主はわたしにこの幻をお示しになった。見よ、主の宮の前に置かれているいちじくを盛った二つのかごがあった。 エレミヤ書25ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年(バビロンの王ネブカデレザルの元年)にユダのすべての民についての言葉がエレミヤに臨んだ。 エレミヤ書26ユダの王ヨシヤの子エホヤキムが世を治めた初めのころ、主からこの言葉があった、 エレミヤ書27ユダの王ヨシヤの子ゼデキヤが世を治め始めたころ、この言葉が主からエレミヤに臨んだ。 エレミヤ書28その年、すなわちユダの王ゼデキヤの治世の初め、その第四年の五月、ギベオン出身の預言者であって、アズルの子であるハナニヤは、主の宮で祭司とすべての民の前でわたしに語って言った、 エレミヤ書29これは預言者エレミヤがエルサレムから、かの捕え移された長老たち、およびネブカデネザルによってエルサレムからバビロンに捕え移された祭司と預言者ならびにすべての民に送った手紙に書きしるした言葉である。 エレミヤ書30主からエレミヤに臨んだ言葉。 エレミヤ書31「主は言われる、その時わたしはイスラエルの全部族の神となり、彼らはわたしの民となる」。 エレミヤ書32ユダの王ゼデキヤの十年、すなわちネブカデレザルの十八年に、主の言葉がエレミヤに臨んだ。 エレミヤ書33エレミヤがなお監視の庭に閉じ込められている時、主の言葉はふたたび彼に臨んだ、 エレミヤ書34バビロンの王ネブカデレザルがその全軍と、彼に従っている地のすべての国の人々、およびもろもろの民を率いて、エルサレムとその町々を攻めて戦っていた時に、主からエレミヤに臨んだ言葉、 エレミヤ書35ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの時、主からエレミヤに臨んだ言葉。 エレミヤ書36ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年に主からこの言葉がエレミヤに臨んだ、 エレミヤ書37ヨシヤの子ゼデキヤはエホヤキムの子コニヤに代って王となった。バビロンの王ネブカデレザルが彼をユダの地の王としたのである。 エレミヤ書38マッタンの子シパテヤ、パシュルの子ゲダリヤ、セレミヤの子ユカル、マルキヤの子パシュルはエレミヤがすべての民に告げていたその言葉を聞いた。 エレミヤ書39ユダの王ゼデキヤの九年十月、バビロンの王ネブカデレザルはその全軍を率い、エルサレムに来てこれを攻め囲んだが、 エレミヤ書40侍衛の長ネブザラダンは、バビロンに移されるエルサレムとユダの人々のうちにエレミヤを鎖につないでおいて、これを捕えて行ったが、ついにラマで彼を釈放した。その後、主の言葉がエレミヤに臨んだ。 エレミヤ書41七月のころ、王家のもので、エリシャマの子ネタニヤの子であり、また王の高官のひとりであるイシマエルは、王の十人のつかさたちと共にミヅパにいたアヒカムの子ゲダリヤのもとにきて、ミヅパで食を共にしたが、 エレミヤ書42そのとき軍勢の長たち、およびカレヤの子ヨハナンと、ホシャヤの子アザリヤ、ならびに民の最も小さい者から最も大いなる者にいたるまで、 エレミヤ書43エレミヤがすべての民にむかって、彼らの神、主の言葉をことごとく語り、彼らの神、主が自分をつかわして言わせられるその言葉をみな告げ終った時、 エレミヤ書44エジプトの地に住んでいるユダヤ人すなわちミグドル、タパネス、メンピス、パテロスの地に住む者の事についてエレミヤに臨んだ言葉、 エレミヤ書45ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年に、ネリヤの子バルクがこれらの言葉をエレミヤの口述にしたがって書にしるした時、預言者エレミヤが彼に語った言葉、 エレミヤ書46もろもろの国の事について預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。 エレミヤ書47パロがまだガザを撃たなかったころ、ペリシテびとの事について預言者エレミヤに臨んだ主の言葉。 エレミヤ書48モアブの事について、万軍の主、イスラエルの神はこう言われる、「ああ、ネボはわざわいだ、これは滅ぼされた。キリヤタイムははずかしめられて取られ、とりでは、はずかしめられてこわされた。 エレミヤ書49アンモンびとについて、主はこう言われる、「イスラエルには子がないのか、世継ぎがないのか。どうしてミルコムがガドを追い出して、その民がその町々に住んでいるのか。 エレミヤ書50主が預言者エレミヤによって語られたバビロンとカルデヤびとの地の事についての言葉。 エレミヤ書51主はこう言われる、「見よ、わたしは、滅ぼす者の心を奮い起して、バビロンを攻め、カルデヤに住む者を攻めさせる。 エレミヤ書52ゼデキヤは王となったとき二十一歳であったが、エルサレムで十一年世を治めた。母の名はハムタルといい、リブナのエレミヤの娘である。 哀歌 目次 哀歌1ああ、むかしは、民の満ちみちていたこの都、国々の民のうちで大いなる者であったこの町、今は寂しいさまで座し、やもめのようになった。もろもろの町のうちで女王であった者、今は奴隷となった。 哀歌2ああ、主は怒りを起し、黒雲をもってシオンの娘をおおわれた。主はイスラエルの栄光を天から地に投げ落し、その怒りの日に、おのれの足台を心にとめられなかった。 哀歌3わたしは彼の怒りのむちによって、悩みにあった人である。 哀歌4ああ、黄金は光を失い、純金は色を変じ、聖所の石はすべてのちまたのかどに投げ捨てられた。 哀歌5主よ、われわれに臨んだ事を覚えてください。われわれのはずかしめを顧みてください。 エゼキエル書 目次 エゼキエル書1第三十年四月五日に、わたしがケバル川のほとりで、捕囚の人々のうちにいた時、天が開けて、神の幻を見た。 エゼキエル書2彼はわたしに言われた、「人の子よ、立ちあがれ、わたしはあなたに語ろう」。 エゼキエル書3彼はわたしに言われた。「人の子よ、あなたに与えられたものを食べなさい。この巻物を食べ、行ってイスラエルの家に語りなさい」。 エゼキエル書4人の子よ、一枚のかわらを取って、あなたの前に置き、その上にエルサレムの町を描きなさい。 エゼキエル書5人の子よ、鋭いつるぎを取り、それを理髪師のかみそりとして、あなたの頭と、ひげとをそり、はかりで量って、その毛を分けなさい。 エゼキエル書6主の言葉が、わたしに臨んで言った、 エゼキエル書7主の言葉がまたわたしに臨んだ、 エゼキエル書8第六年の六月五日にわたしがわたしの家に座し、ユダの長老たちがわたしの前に座していたとき、主なる神の手がわたしの上に下った。 エゼキエル書9時に彼はわたしの耳に大声に呼ばわって言われた、「町を罰する者たちよ、おのおの滅ぼす武器をその手に持って近よれ」と。 エゼキエル書10時にわたしは見ていたが、見よ、ケルビムの頭の上の大空に、サファイヤのようなものが王座の形をして、その上に現れた。 エゼキエル書11時に霊はわたしをあげて、東に向かう主の宮の東の門に連れて行った。見よ、その門の入口に二十五人の者がいた。わたしはその中にアズルの子ヤザニヤと、ベナヤの子ペラテヤを見た。共に民のつかさであった。 エゼキエル書12主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書13主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書14ここにイスラエルの長老のうちのある人々が、わたしの所に来て、わたしの前に座した。 エゼキエル書15主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書16主の言葉が再びわたしに臨んだ、 エゼキエル書17時に主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書18主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書19あなたはイスラエルの君たちのために悲しみの歌をのべて エゼキエル書20第七年の五月十日に、イスラエルの長老たちのある人々が、主に尋ねるためにきて、わたしの前に座した。 エゼキエル書21主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書22また主の言葉がわたしに臨んで言った、 エゼキエル書23主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書24第九年の十月十日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書25主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書26第十一年の第一日に主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書27主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書28主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書29第十年の十月十二日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書30主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書31第十一年の三月一日に主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書32第十二年の十二月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書33主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書34主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書35主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書36人の子よ、イスラエルの山々に預言して言え。イスラエルの山々よ、主の言葉を聞け。 エゼキエル書37主の手がわたしに臨み、主はわたしを主の霊に満たして出て行かせ、谷の中にわたしを置かれた。そこには骨が満ちていた。 エゼキエル書38主の言葉がわたしに臨んだ、 エゼキエル書39人の子よ、ゴグに向かって預言して言え。主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。 エゼキエル書40われわれが捕え移されてから二十五年、都が打ち破られて後十四年、その年の初めの月の十日、その日に主の手がわたしに臨み、わたしをかの所に携えて行った。 エゼキエル書41彼がわたしを拝殿に連れて行って、脇柱を測ると、こなたの幅も六キュビト、かなたの幅も六キュビトあった。 エゼキエル書42彼はわたしを北の方の内庭に連れ出し、庭に向かった北の方の建物に対する室に導いた。 エゼキエル書43その後、彼はわたしを門に導いた。門は東に面していた。 エゼキエル書44こうして、彼はわたしを連れて、聖所の東に向いている外の門に帰ると、門は閉じてあった。 エゼキエル書45あなたがたは、くじを引き、地を分けて、それを所有するときには、地の一部を聖なる地所として主にささげよ。その長さは二万五千キュビト、幅は二万キュビトで、その区域はすべて聖なる地である。 エゼキエル書46主なる神は、こう言われる、内庭にある東向きの門は、働きをする六日の間は閉じ、安息日にはこれを開き、またついたちにはこれを開け。 エゼキエル書47そして彼はわたしを宮の戸口に帰らせた。見よ、水の宮の敷居の下から、東の方へ流れていた。宮は東に面し、その水は、下から出て、祭壇の南にある宮の敷居の南の端から、流れ下っていた。 エゼキエル書48イスラエルの部族の名は次のとおりである。北の果からヘテロンの道を経て、ハマテの入口に至り、ハマテに相対するダマスコの北の境にあるハザル・エノンに及び、東の方から西の方へのびる地方、これがダンの分である。 ダニエル書 目次 ダニエル書1ユダの王エホヤキムの治世の第三年にバビロンの王ネブカデネザルはエルサレムにきて、これを攻め囲んだ。 ダニエル書2ネブカデネザルの治世の第二年に、ネブカデネザルは夢を見、そのために心に思い悩んで眠ることができなかった。 ダニエル書3ネブカデネザル王は一つの金の像を造った。その高さは六十キュビト、その幅は六キュビトで、彼はこれをバビロン州のドラの平野に立てた。 ダニエル書4ネブカデネザル王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に告げる。どうか、あなたがたに平安が増すように。 ダニエル書5ベルシャザル王は、その大臣一千人のために、盛んな酒宴を設け、その一千人の前で酒を飲んでいた。 ダニエル書6ダリヨスは全国を治めるために、その国に百二十人の総督を立てることをよしとし、 ダニエル書7バビロンの王ベルシャザルの元年に、ダニエルは床にあって夢を見、また脳中に幻を得たので、彼はその夢をしるして、その事の大意を述べた。 ダニエル書8われダニエルは先に幻を見たが、後またベルシャザル王の治世の第三年に、一つの幻がわたしに示された。 ダニエル書9メデアびとアハシュエロスの子ダリヨスが、カルデヤびとの王となったその元年、 ダニエル書10ペルシャの王クロスの第三年に、ベルテシャザルと名づけられたダニエルに、一つの言葉が啓示されたが、その言葉は真実であり、大いなる戦いを意味するものであった。彼はその言葉に心を留め、その幻を悟った。 ダニエル書11わたしはまたメデアびとダリヨスの元年に立って彼を強め、彼を力づけたことがあります。 ダニエル書12その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。 ホセア書 目次 ホセア書1ユダヤの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世、イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世に、ベエリの子ホセアに臨んだ主の言葉。 ホセア書2あなたがたの兄弟に向かっては「アンミ(わが民)」と言い、あなたがたの姉妹に向かっては「ルハマ(あわれまれる者)」と言え。 ホセア書3主はわたしに言われた、「あなたは再び行って、イスラエルの人々が他の神々に転じて、干ぶどうの菓子を愛するにもかかわらず、主がこれを愛せられるように、姦夫に愛せられる女、姦淫を行う女を愛せよ」と。 ホセア書4イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。主はこの地に住む者と争われる。この地には真実がなく、愛情がなく、また神を知ることもないからである。 ホセア書5祭司たちよ、これを聞け、イスラエルの家よ、心をとめよ、王の家よ、耳を傾けよ、さばきはあなたがたに臨む。あなたがたはミヅパにわなを設け、タボルの上に網を張ったからだ。 ホセア書6「さあ、わたしたちは主に帰ろう。主はわたしたちをかき裂かれたが、またいやし、わたしたちを打たれたが、また包んでくださるからだ。 ホセア書7わたしがイスラエルをいやすとき、エフライムの不義と、サマリヤの悪しきわざとは現れる。彼らは偽りをおこない、内では盗びとが押し入り、外では山賊の群れが襲いきたる。 ホセア書8ラッパをあなたの口にあてよ、はげたかは主の家に臨む。彼らがわたしの契約を破り、わたしの律法を犯したからだ。 ホセア書9イスラエルよ、もろもろの民のように喜びおどるな。あなたは淫行をなして、あなたの神を離れ、すべての穀物の打ち場で受ける淫行の価を愛した。 ホセア書10イスラエルは実を結ぶ茂ったぶどうの木である。その実を多く結ぶにしたがって、祭壇を増し、その地の豊かなるにしたがって、柱の像を麗しくした。 ホセア書11わたしはイスラエルの幼い時、これを愛した。わたしはわが子をエジプトから呼び出した。 ホセア書12エフライムはひねもす風を牧し、東風を追い、偽りと暴虐とを増し加え、アッスリヤと取引をなし、油をエジプトに送った。 ホセア書13エフライムが物言えば、人々はおののいた。彼はイスラエルの中に自分を高くした。しかし彼はバアルによって罪を犯して死んだ。 ホセア書14イスラエルよ、あなたの神、主に帰れ。あなたは自分の不義によって、つまずいたからだ。 ヨエル書 目次 ヨエル書1ペトエルの子ヨエルに臨んだ主の言葉。 ヨエル書2あなたがたはシオンでラッパを吹け。わが聖なる山で警報を吹きならせ。国の民はみな、ふるいわななけ。主の日が来るからである。それは近い。 ヨエル書3見よ、わたしがユダとエルサレムとの幸福をもとに返すその日、その時、 アモス書 目次 アモス書1テコアの牧者のひとりであるアモスの言葉。これはユダの王ウジヤの世、イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世、地震の二年前に、彼がイスラエルについて示されたものである。 アモス書2主はこう言われる、「モアブの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれを罰してゆるさない。これは彼がエドムの王の骨を焼いて灰にしたからである。 アモス書3イスラエルの人々よ、主があなたがたに向かって言われたこと、わたしがエジプトの地から導き上った全家に向かって言ったこの言葉を聞け。 アモス書4「バシャンの雌牛どもよ、この言葉を聞け。あなたがたはサマリヤの山におり、弱い者をしえたげ、貧しい者を圧迫し、またその主人に向かって、『持ってきて、わたしたちに飲ませよ』と言う。 アモス書5イスラエルの家よ、わたしが悲しみの歌をもって、あなたがたについて宣べるこの言葉を聞け、 アモス書6「わざわいなるかな、安らかにシオンにいる者、また安心してサマリヤの山にいる者、諸国民のかしらのうちの著名な人々で、イスラエルの家がきて従う者よ。 アモス書7主なる神はこのようにわたしに示された。見よ、二番草のはえ出る初めに主は、いなごを造られた。見よ、その二番草は王の刈った後に、はえたものである。 アモス書8主なる神は、このようにわたしに示された。見よ、ひとかごの夏のくだものがある。 アモス書9わたしは祭壇のかたわらに立っておられる主を見た。主は言われた、「柱の頭を打って、敷居を震わせ、これを打ち砕いて、すべての民の頭の上に落ちかからせよ。その残った者を、わたしはつるぎで殺し、そのひとりも逃げおおす者はなく、のがれうる者はない。 オバデヤ書オバデヤの幻。主なる神はエドムについてこう言われる、われわれは主から出たおとずれを聞いた。ひとりの使者が諸国民のうちにつかわされて言う、「立てよ、われわれは立ってエドムと戦おう」。 ヨナ書 目次 ヨナ書1主の言葉がアミッタイの子ヨナに臨んで言った、 ヨナ書2ヨナは魚の腹の中からその神、主に祈って、 ヨナ書3時に主の言葉は再びヨナに臨んで言った、 ヨナ書4ところがヨナはこれを非常に不快として、激しく怒り、 ミカ書 目次 ミカ書1ユダの王ヨタム、アハズおよびヒゼキヤの世に、モレシテびとミカが、サマリヤとエルサレムについて示された主の言葉。 ミカ書2その床の上で不義を計り、悪を行う者はわざわいである。彼らはその手に力あるゆえ、夜が明けるとこれを行う。 ミカ書3わたしは言った、ヤコブのかしらたちよ、イスラエルの家のつかさたちよ、聞け、公義はあなたがたの知っておるべきことではないか。 ミカ書4末の日になって、主の家の山はもろもろの山のかしらとして堅く立てられ、もろもろの峰よりも高くあげられ、もろもろの民はこれに流れくる。 ミカ書5今あなたは壁でとりまかれている。敵はわれわれを攻め囲み、つえをもってイスラエルのつかさのほおを撃つ。 ミカ書6あなたがたは主の言われることを聞き、立ちあがって、もろもろの山の前に訴えをのべ、もろもろの丘にあなたの声を聞かせよ。 ミカ書7わざわいなるかな、わたしは夏のくだものを集める時のように、ぶどうの収穫の残りを集める時のようになった。食らうべきぶどうはなく、わが心の好む初なりのいちじくもない。 ナホム書 目次 ナホム書1ニネベについての託宣。エルコシびとナホムの幻の書。 ナホム書2撃ち破る者があなたに向かって上って来る。城を守れ、道をうかがえ。腰に帯せよ、大いに力を強くせよ。 ナホム書3わざわいなるかな、血を流す町。その中には偽りと、ぶんどり物が満ち、略奪はやまない。 ハバクク書 目次 ハバクク書1預言者ハバククが見た神の託宣。 ハバクク書2わたしはわたしの見張所に立ち、物見やぐらに身を置き、望み見て、彼がわたしになんと語られるかを見、またわたしの訴えについてわたし自らなんと答えたらよかろうかを見よう。 ハバクク書3シギヨノテの調べによる、預言者ハバククの祈。 ゼパニヤ書 目次 ゼパニヤ書1ユダの王アモンの子ヨシヤの世に、ゼパニヤに臨んだ主の言葉。ゼパニヤはクシの子、クシはゲダリヤの子、ゲダリヤはアマリヤの子、アマリヤはヒゼキヤの子である。 ゼパニヤ書2あなたがた、恥を知らぬ民よ、共につどい、集まれ。 ゼパニヤ書3わざわいなるかな、このそむき汚れた暴虐の町。 ハガイ書 目次 ハガイ書1ダリヨス王の二年六月、その月の一日に、主の言葉が預言者ハガイによって、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベル、およびヨザダクの子、大祭司ヨシュアに臨んだ、 ハガイ書2ダリヨス王の二年の七月二十一日に、主の言葉が預言者ハガイに臨んだ、 ゼカリヤ書 目次 ゼカリヤ書1ダリヨスの第二年の八月に、主の言葉がイドの子ベレキヤの子である預言者ゼカリヤに臨んだ、 ゼカリヤ書2またわたしが目をあげて見ていると、見よ、ひとりの人が、測りなわを手に持っているので、 ゼカリヤ書3時に主は大祭司ヨシュアが、主の使の前に立ち、サタンがその右に立って、これを訴えているのをわたしに示された。 ゼカリヤ書4わたしと語った天の使がまた来て、わたしを呼びさました。わたしは眠りから呼びさまされた人のようであった。 ゼカリヤ書5わたしがまた目をあげて見ていると、飛んでいる巻物を見た。 ゼカリヤ書6わたしがまた目をあげて見ていると、四両の戦車が二つの山の間から出てきた。その山は青銅の山であった。 ゼカリヤ書7ダリヨス王の第四年の九月、すなわちキスリウという月の四日に、主の言葉がゼカリヤに臨んだ。 ゼカリヤ書8万軍の主の言葉がわたしに臨んだ、 ゼカリヤ書9託宣主の言葉はハデラクの地に臨み、ダマスコの上にとどまる。アラムの町々はイスラエルのすべての部族のように主に属するからである。 ゼカリヤ書10あなたがたは春の雨の時に、雨を主に請い求めよ。主はいなずまを造り、大雨を人々に賜い、野の青草をおのおのに賜わる。 ゼカリヤ書11レバノンよ、おまえの門を開き、おまえの香柏を火に焼き滅ぼさせよ。 ゼカリヤ書12託宣イスラエルについての主の言葉。すなわち天をのべ、地の基をすえ、人の霊をその中に造られた主は、こう仰せられる、 ゼカリヤ書13その日には、罪と汚れとを清める一つの泉が、ダビデの家とエルサレムの住民とのために開かれる。 ゼカリヤ書14見よ、主の日が来る。その時あなたの奪われた物は、あなたの中で分かたれる。 マラキ書 目次 マラキ書1マラキによってイスラエルに臨んだ主の言葉の託宣。 マラキ書2祭司たちよ、今この命令があなたがたに与えられる。 マラキ書3「見よ、わたしはわが使者をつかわす。彼はわたしの前に道を備える。またあなたがたが求める所の主は、たちまちその宮に来る。見よ、あなたがたの喜ぶ契約の使者が来ると、万軍の主が言われる。 マラキ書4万軍の主は言われる、見よ、炉のように燃える日が来る。その時すべて高ぶる者と、悪を行う者とは、わらのようになる。その来る日は、彼らを焼き尽して、根も枝も残さない。