神権の誓詞と聖約とは何でしょうか

わたしたちは「誓詞と聖約」によって聖なる神権を受けます。これは，わたしたちが召しを尊んで大いなるものとし，戒めを忠実に守り，そして神の口から出る一つ一つの言葉に従って生きるという聖約を天の御父と交わすなら，御父が神権の力と祝福を授けるという誓詞，つまり誓いの言葉を与えてくださるという意味です。

霊的に備える

あなたが神権者として召しを尊んで大いなるものとしたときのことを考えます。そうしたとき，あなたはどのような祝福を受けたでしょうか。召しを尊んで大いなるものとするように，あなたを促すものは何でしょうか。

若い男性が神権を受けたときに交わした聖約を守る妨げとなりかねないことには何があるでしょうか。あなたは若い男性が神権を尊んで大いなるものとするのを，または神権を行使するのを，どんなときに見たでしょうか。

神権の聖約について聖文とリソースを研究するとき，若い男性が神権者として召しと責任を尊んで大いなるものとする助けとなることを探します。

教義と聖約 84：33－44（神権の誓詞と聖約を通して永遠の命を得る）

教義と聖約 121：34－40（召される者は多いが選ばれる者は少ないのはなぜか）

教義と聖約 121：41－46（神権は義によってのみ行使されるべきである）

ヘンリー・B・アイリング「信仰と神権の誓詞と聖約」『リアホナ』2008年5月号，61－64

アンソニー・D・パーキンズ「自分自身について気をつけなさい」『リアホナ』2012年11月号， 54－56

「メルキゼデク神権を受けるために備える」『神への務めを果たす』84－87

ビデオ―「あなたがたは身を清めなさい」

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若い男性に指導する機会を与える

定員会会長会の一員（または祭司定員会のビショップ補佐）が，定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし，（聖文と小冊子『神への務め』から）神権の義務について教え，神への務めを達成した経験を分かち合うよう励まし，アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として，会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。

学ぶ経験を始める

先週のレッスンを復習し，今週のレッスンを導入するために，以下のアイデアから選ぶか，自分自身でアイデアを考えてください。

それぞれの若い男性に，先週のレッスンから学んだことに関する絵を描いてもらい，定員会と分かち合ってもらいます。彼らは学んだことをどのように応用したでしょうか。
定員会集会に辞書を持って行き，若い男性に「誓詞」に関連する語である「誓い」「誓約」「誓言」「宣誓」（さらに英語のoath）と「聖約」に関連する語である「契約」「契約条項」（さらに英語のcovenant）の定義を調べるように勧めます。一人の若い男性に，ホワイトボードにそれらの定義を短くまとめてもらいます。若い男性はこれらの言葉がなぜ神権を受けることに関連すると考えているでしょうか（教義と聖約 84：40－41参照）。

一緒に学ぶ

以下の活動はそれぞれ，定員会の会員がバプテスマのときに交わした聖約を理解するうえで役立つでしょう。御霊の導きに従って，定員会に最も適した活動を一つ，あるいは幾つか選んでください。

定員会の会員の何人かは，『神への務め』にあるメルキゼデク神権に備える活動（84－86ページ参照）をすでに終えているかもしれません。もしそうであれば，彼らが神権について学んだことを定員会のほかの会員に教えるように勧めるとよいでしょう。
ホワイトボードに「神権の誓詞と聖約」と書きます。その下に「人の約束」と「神の約束」と書きます。人が神権を受けるとき，神と交わす聖約があることを説明します。定員会会員に，教義と聖約 84：33－44を調べてもらい，神権を受ける人がする約束と，その代わりに神がされる約束に印を付けてもらいます。ホワイトボードの適切な項目の下に，見つけたことを書いてもらいます。神権を尊んで大いなるものとするときに得られる祝福を定員会の会員が理解できるような，あなた個人の経験を分かち合います。
ビデオ「あなたがたは身を清めなさい」を見せ，若い男性に，神権を尊んで大いなるものとすることにおいて，忠実さが重要であることについて何を学んだか分かち合ってもらいます。ビショップの許可を得て，定員会集会に数人の姉妹（若い男性の母親など）を招き，忠実な神権者が生活にどのような影響をもたらしてきたか，若い男性と分かち合うように依頼します。

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それぞれの若い男性に，ヘンリー・B・アイリング管長の説教「信仰と神権の誓詞と聖約」のコピーを渡し，アイリング管長が語った，信仰をもって召しを尊んで大いなるものとする神権者が受けるすべての祝福を確認するように勧めます。見つけたことを分かち合ってもらいます。アイリング管長が挙げた祝福の中で，彼らはどれをいちばん望むでしょうか。またそれはなぜでしょうか。
若い男性と，アンソニー・D・パーキンズ長老の説教「自分自身について気をつけなさい」から『神権の誓詞と聖約』という見出しの部分を分かち合います。一人の若い男性に，パーキンズ長老が述べている「天へ続く……道」をホワイトボードに描くように勧めます。それから，それぞれの若い男性に，神権者が避けるべき霊的な危険を警告する標識を，その道に加えるように勧めます。神権者として，これらの危険を避けるために何ができるでしょうか。

若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。彼らは神権の誓詞と聖約についてよりいっそう理解しているでしょうか。どんな思いや印象を抱いているでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やした方がよいでしょうか。

教師へのヒント

「尊厳と礼儀を持って正しくない答えに対応する。生徒がその後も気持ちよく参加できるようにしなければならない。ある場合には，『すみません。はっきりと質問していなかったと思います。もう一度，質問を言わせてください』などと言って，正しくない答えの責任をあなたが取っても良い。」（『教師，その大いなる召し』69）

行動するように勧める

司会をしている若い男性が閉会行事を司会します。彼は以下を行うことができます。

自分の神権の召しと責任を尊んで大いなるものとするためにこれから行うと計画していることを定員会に話し，定員会の会員にも，彼ら自身の計画を立てるように勧める。
神権の義務を果たすときに天の御父がどんな方法で祝福してくださるかを見つけるように，定員会の会員にチャレンジする。