自立するとはどういう意味でしょうか
自立するとき,わたしたちは神が与えてくださった祝福や能力を活用して,自分自身と家族の必要を満たし,問題の対処法を見いだします。自立するにつれ,ほかの人々に仕え,世話できるようにもなります。主はわたしたちが霊的にも物質的にも自立するよう望んでおられます。
霊的に備える
これらの聖文とその他のリソースを研究するとき,自立することの大切さを若い男性にどのように教えればよいか分かるよう御霊の導きを求めてください。
マタイ25:1-13(10人のおとめのたとえ)
ルカ2:52(イエスはますます知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛された)
1テモテ5:8(人はその親族をかえりみるべきである)
教義と聖約83:2,4(女たちは夫に扶養を要求する権利がある。子供たちはその親に扶養を求める権利がある)
ヘンリー・B・アイリング「霊的な備え―早くから始め,絶えず積み重ねる」『リアホナ』2005年11月号,37-40
ロバート・D・ヘイルズ「物心両面で賢い養い手となる」『リアホナ』2009年5月号,7-10;ビデオ―「賢い養い手となる」も参照
「家族―世界への宣言」『リアホナ』2010年11月号,129
「自立する」『真理を守る』169
「自立」『手引き 第2部―教会の管理運営』6.1.1
ロバート・D・ヘイルズ「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」『リアホナ』2015年11月号,44-47
ビデオ― “Life’s Drama”(人生のドラマ)
若い男性に指導する機会を与える
定員会会長会の一員(または祭司定員会のビショップ補佐)が,定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし,(聖文と小冊子『神への務め』から)神権の義務について教え,神への務めを成し遂げた経験を分かち合うように励まします。また,福音のレッスンを教えるよう,アドバイザーまたは定員会の会員に依頼します。このための準備として,会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。
学ぶ経験を始める
先週のレッスンを復習し,今週のレッスンの導入をするために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えてください。
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若い男性に,先週のレッスンで学んだことを応用した経験について分かち合い,教え,証を述べるよう勧めます。
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ホワイトボードに「自立」と書き,自立するとはどういうことだと思うか若い男性に尋ねます。彼らに考え,答えるための時間を与えます。定員会全員で『真理を守る』の169ページの「自立する」を読みます。読んだ事柄に基づいて,彼らが自立の定義に加えたいと思うことは何でしょうか。独り立ちし,夫および父親になるとき自立できるようになる備えとして,現在何ができるか若い男性に尋ねます。
一緒に学ぶ
以下にあげる活動はどれも,定員会の会員が自立について学ぶうえで役立ちます。御霊の促しに従って,定員会に最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
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若い男性をグループに分けて,各グループに次の自立に関する側面の一つを割り当てます。教育,財政管理,デート,霊的な強さ。各グループに,ロバート・D・ヘイルズ長老の説教「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」の中でこれらの話題について触れている部分を読んでもらいます。 そこから学んだことと,これらのうち一つの分野でさらに自立するために実行しようと思うことを分かち合ってもらいます。
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以下の自立に関連するテーマを別々の紙に書きます。「健康」,「教育」,「職業」,「家庭貯蔵」,「財政管理」,「霊的な力」。若い男性一人一人に興味のあるテーマを選んでもらい,『手引き 第2部』6.1.1の項にあるテーマについて読むよう勧めます(34ページ)。若い男性一人一人に,自分が選んだテーマについて学んだこと,それが自立とどのように関連するか,これらの分野で自立に備えるうえで現在自分に何ができるかについて手短かにクラスで教えるよう頼みます。若い男性が青少年時代に払った努力は,彼らが夫や父親になるとき,どのような祝福を家族にもたらすことができますか。
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定員会集会の前に,一人または数人の定員会会員に,司令官モロナイがレーマン人と戦うに当たって自身の軍隊をどのように備えさせたかについて教える準備をするよう勧めます(アルマ46-49参照)。レッスンのアイデアには,物質的な備え(アルマ43:18-21,37-39; 48:8-9参照)と霊的な備え(アルマ46:11-21,48:7,11-13参照)を含めるとよいでしょう。この備えは,ニーファイ人が自分たちの命と自由と家族を守るに当たって,どのような効力を及ぼしましたか。この範例から,若い男性は自立について何を学ぶでしょうか。若い男性が今後直面するかもしれない試練に備えるために,今できることは何ですか。
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ホワイト ボードの左側に「依存」,右側に「自立」という言葉を書きます。若い男性に,二つの言葉の定義を尋ねます(助けが必要ならば,『真理を守る』の168-169ページを参照するように伝える)。青少年に,ほかの人に依存している状態および自立する方法を挙げてもらいます。主がわたしたちに自立するよう望まれるのはなぜでしょうか。ビデオ「賢い養い手となる」を見せます(あるいは,ロバート・D・ヘイルズ長老の説教「物心両面で賢い養い手となる」にあるこの話について読む)。若い男性に,どのように自立するかについてヘイルズ長老が教えている事柄を見つけてもらい,彼らの答えをホワイトボードに書きます。将来家族を養うために,今若い男性が培う必要のある習慣や生活規範にはどのようなものがあるか尋ねます。どのような行動を避ける必要があるでしょうか。この話し合いの一環として,若い男性にビデオ“Life’s Drama”(人生のドラマ)
を見せるか,ヘイルズ長老の説教の第3段落を読むよう勧めるとよいでしょう。2:35 -
若い男性を二人一組あるいは小さなグループに分けます。各グループに,この概要にあるような自立に関する聖文を割り当てます。割り当てられた聖文を読んだ後,自立についてのポスターを作成するよう,若い男性に勧めます。『リアホナ』から見本となるポスターを見せるのもよいでしょう。若い男性に,定員会で自分たちのポスターを紹介する機会を与えます。
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若い男性に,自然災害(地震やハリケーンなど)への備えとして,自分や家族にできることは何か尋ねます。クラス全員で,ヘンリー・B・アイリング管長の説教「霊的な備え―早くから始め,絶えず積み重ねる」の最初の3段落を読みます。わたしたちが直面するかもしれない「霊的な災害」あるいは試練にはどのようなものがありますか。これらの試練に霊的に備えるために何ができますか。若い男性一人一人に,アイリング管長の説教の残りから一部を割り当て,これらの質問への答えを探してもらいます。彼らに見つけたことを分かち合うよう勧めます。
若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。どんな思いや印象を抱いたでしょうか。彼らは自立について,だれかに説明できるほどよく理解しているでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。このテーマにもっと時間を費やした方がよいでしょうか。
行動するように勧める
司会をしている若い男性が閉会行事を行います。彼は以下を行うことができます。
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自立することの大切さについての自身の証や,このレッスンを受けて感じたことを定員会で分かち合う。
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定員会の若い男性に,定員会集会で感じたことに従って行動し,もっと自立するように励ます。