なぜ回復が必要だったのでしょうか
イエス・キリストは地上で奉仕されていた間に,神権の権能によって御自身の教会を設立されました。 教会は啓示を受けて真実の教義を教える預言者と使徒によって導かれ,彼らが受けた啓示は記録されて聖典となりました。 使徒たちの死によって神権の権能は地上から取り去られ,啓示は途絶え,重要な教義が失われたり,ゆがめられたりしました。 預言者ジョセフ・スミスを通して,イエス・キリストが設立された教会が回復されたのです。
霊的に備える
準備する際,よく祈って以下の聖句や参考資料を研究してください。
アモス8:11-12;2テサロニケ2:3;1ニーファイ13:24-29;ジョセフ・スミス-歴史1:5-6(教会は背教によって失われた)
イザヤ29:13-14;使徒3:20-21(背教と回復については,古代に預言されていた)
教義と聖約1:17-23,30(イエス・キリストは,預言者ジョセフ・スミスを通して御自身の教会を回復された)
「背教」,「福音の回復」『真理を守る』153-154,162-165
D・トッド・クリストファーソン「なぜ教会が」『リアホナ』2015年11月号,108-111
ロバート・D・ヘイルズ「回復と再臨の備え―『わたしの手はあなたのうえにある』」『リアホナ』2005年11月号,88-92
ビデオ――「真理の探求」;「回復のメッセージ」
経験を分かち合う
毎回のクラスの最初に,前回のレッスンで学んだことを生活に取り入れたときの経験について分かち合い,教え,証するように若い女性に勧めます。それによって個人的な改宗が促され,福音が日々の生活に関連していることを理解できるように助けることができます。
教義を導入する
今週のレッスンを導入するために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。
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次の定義をホワイトボードに書きます。「真の福音の原則から遠ざかること」「何かを前の状態または状況に戻すこと」。次の言葉や聖句を書いた4枚の紙片を用意します。「背教」「回復」「イザヤ29:13」「イザヤ29:14」。若い女性一人一人に紙片を1枚ずつ渡し,ホワイトボードに書かれた定義の一つと合わせてもらいます。
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若い女性一人一人に,「なぜ回復が必要だったのでしょうか」という質問の答えを書いてもらいます。答えを集め,クラス全体で話し合います。
一緒に学ぶ
以下の活動は,若い女性が,なぜ福音の回復が必要だったのかを理解するのに役立ちます。御霊の導きに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
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若い女性に,D・トッド・クリストファーソン長老の説教「なぜ教会が」を読んで,末日における教会の回復と役割についての洞察を見つけてもらいます。 前もって何人かの若い女性に,回復された教会に感謝している理由について分かち合う準備をしてきてもらってもよいでしょう。ビショップの許可を得て,最近バプテスマを受けた会員をクラスに招き,教会と回復された福音について証を分かち合ってもらってもよいでしょう。
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ホワイトボードに「背教」「回復」と書き,これらの言葉の意味を若い女性に尋ねます(『真理を守る』153-154,162-165参照)。この概要に挙げられている聖句か,あなたが見つけたその他の聖句をホワイトボードに書きます。聖句を一つずつ読み,「背教」と「回復」のどちらに当てはまるか,若い女性に尋ねます。若い女性に,もし福音が回復されなければ,自分たちの人生はどのように違っていたと思うか尋ねます。
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クラスを半分に分け,一つのグループには背教について,別のグループには回復について教えるように頼みます。『真理を守る』やこの概要で提示されている聖句を使って準備する時間を与えます。レッスンの数日前に,これらを割り当てるのもよいでしょう。
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回復にまつわる出来事の絵(例えば,『福音の視覚資料セット』90-95参照)を見せます。若い女性に,『真理を守る』(163-165)にある「福音の回復-回復にまつわる出来事」を読んで,絵と出来事を組み合わせてもらいます。それぞれの出来事と何が回復されたかを分かち合うように勧めます。これらの回復のおかげで,わたしたちはどのような祝福を受けているでしょうか。
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ロバート・D・ヘイルズ長老の説教「回復と再臨の備え――『わたしの手はあなたのうえにある』」の中で紹介されている人物の名前を,若い女性一人一人に割り当てます(ウィリアム・ティンダル,ヨハネス・グーテンベルク,マルチン・ルターなど)。説教を読むか視聴して,それらの人物が回復に向けて世を備えるために行った事柄を見つけてもらい,それらを分かち合うように勧めます。これらの人々の犠牲は,今日の若い女性の生活にどのような影響を及ぼしているでしょうか。
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ジョセフ・スミス-歴史1:5-6をクラス全体で読みます。現代の人々が信じている,誤った教義や不完全な教義を幾つか若い女性に挙げてもらいます(例えば,神は肉体を持っておられない,幼児はバプテスマを受けなければならない,今日わたしたちには預言者は必要ではないなど)。回復された真理が,混乱を解消するうえでどのような助けになっているかについて分かち合ってもらいます。
若い女性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。福音の回復の必要性について理解できたでしょうか。どんな思いや印象を抱いたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やした方が助けになるでしょうか。
学んだことに従って生活する
今日学んだことに従って生活するにはどうすればよいか考えるように,若い女性に勧めます。例えば,以下のことを行うことができるでしょう。
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福音が回復されたおかげで,これまで自分が受けてきた祝福のリストを作成し,そのリストを家族に分かち合う。
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現在と将来にわたって,家族が,回復された福音の祝福を受けられるよう助けるために,自分がしようと思うことを日記に書く。