どうすればキリストを中心とした家庭を築く備えができるでしょうか
神の王国を築くには,義にかなった家庭と家族を築くことから始まります。家族は教会で最も重要な単位です。教会員として,わたしたちは御霊の宿る家庭を築かなければなりません。キリストを中心とした家庭は,罪からの防御となり,この世からの避け所となり,献身と純粋な愛の宿る所となります。家の大きさに関係なく,家庭を「祈りの家,断食の家,信仰の家,学びの家,秩序の家,神の家」とすることができます(教義と聖約88:119)。
霊的に備える
若い女性がキリストを中心とした家庭を築くうえで,どの聖句や説教が役立つでしょうか。
エゼキエル16:44(母の模範の大切さ)
詩篇127:3;2ニーファイ25:26;モーサヤ4:14-15;教義と聖約68:25-28;88:119;93:40(両親は子供たちを教え,養い育てるように命じられている)
アルマ53:20-21;56:47-48(ヒラマンの若い勇士たちは母親から教えを受けた)
「家族―世界への宣言」『リアホナ』2010年11月号,129
ヘンリー・B・アイリング「わたしの孫たちへ」『リアホナ』2013年11月号,69-72
リチャード・G・スコット「平安に満ちた家庭を築くために」『リアホナ』2013年5月号,29-31
L・トム・ペリー「善い親になる」『リアホナ』2012年11月号,26-28
「家族」『若人の強さのために』14-15
ビデオ―「母親の務め―神との永遠の協力関係」
ビデオ―「秩序の家,神の家」
経験を分かち合う
毎回クラスの最初に,前回のレッスンで学んだことを生活に取り入れたときの経験について分かち合い,教え,証するように若い女性に勧めます。それによって個人的な改心が促され,福音が日々の生活に関連していることを理解できるように助けることができます。
教義を導入する
今週のレッスンを導入するために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。
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キリストを中心とした家庭とはどのような家庭かを説明してもらいます。そのような家庭ではどのような物が見えるでしょうか。そのような家庭ではどのように感じるでしょうか。「キリストを中心とした家庭を築くために,どのように備えられるだろうか」という質問への答えを挙げてもらいます。
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神の王国を築くうえで,母親の果たす役割を考えてもらいます。自分の母親や,若い女性が知っているほかの母親について考えもらい,見習いたいと思う特質を挙げるように勧めます(特質の例として,箴言31:10-31を参照)。
一緒に学ぶ
以下の活動は,若い女性がキリストを中心とした家庭を築く方法を理解する助けとなるでしょう。御霊の導きに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
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クラスを3つのグループに分け,各グループにモーサヤ4:14-15, アルマ53:20-21,56:47–48のいずれかを読んでもらいます。若い女性にこれらの聖句の中からキリストを中心とした家庭を築くために役立つ原則を幾つか見つけ,ホワイトボードに書いてもらいます。この概念で提案されているビデオの一つ,または両方を見せます。自分が母親になったつもりで,ビデオを見るように提案します。ビデオを見た後,そのビデオの主要なメッセージは何か,また,自分がキリストを中心とした家庭を築くうえで役立つと思われる原則で,新たに学んだことは何かを話し合ってもらいます。新たに挙げられた原則を,ホワイトボードに書き加えてもよいでしょう。自分の家族やほかの家族の中で,これらの原則に従っている模範を見たことがあれば,分かち合うように勧めます。
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若い女性に,これから結婚しようとしているカップルのために最適なアドバイスのリストをホワイトボードに書いてもらいます。ヘンリー・B・アイリング管長の説教「わたしの孫たちへ」を幾つかに分け,一人一人の若い女性に読でもらう部分を渡します。アイリング管長の説教から見つけたアドバイスをリストに書き加えてもらいます。キリストを中心とした家庭を築く準備として,今できる事柄を話し合うように勧めます。
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L・トム・ペリー長老の説教「善い親になる」で説明されている,より堅固な家族の文化を作るために両親にできる5つの事柄を,クラス全員で読みます。若い女性一人一人に,ペリー長老の提案を一つ選んでもらい,その提案を実践した家族の例を分かち合ってもらいます。そうすることは,キリストを中心とした家庭を築くのにどのように役立つかについて話してもらいます。ペリー長老の説教の最後の7段落を読んでもらい,堅固な家族の文化を築くことが大切である理由を分かち合ってもらいます。若い女性は,今の自分の家庭の中で堅固な家族の文化を築くために何ができるでしょうか。
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規範はなぜ大切なのでしょうか。キリストを中心とした家庭を築くために天の御父がわたしたちに与えておられる規範とは何でしょうか。(『家族―世界への宣言』7 段落目参照)若い女性は,この規範に基づいて家庭や家族を築く備えをするために,今何ができるでしょうか。家族が,天の御父が定められたような状況にない人に対して,自分ならどのような言葉をかけられるか,若い女性に尋ねます。ヒントを得るために,『若人の強さのために』の「家族」の最後の段落を読んでもらいます。
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クラスを幾つかのグループに分け,リチャード・G・スコット長老の説教「平安に満ちた家庭を築くために」の一部を各グループに割り当てます。各グループに,割り当てられた説教の一部を研究し,キリストを中心とした家族の説明や特質を探してもらいます。キリストを中心とした家族とはどのような家族かを絵に描いて,見つけたことを分かち合ってもらいます。若い女性は,自分の家庭をさらにキリストを中心とした家庭にするために,どんなことができるでしょうか。将来,キリストを中心とした家庭を築くために,どのように備えることができるでしょうか。
若い女性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。何を感じ,どんな印象を抱いたでしょうか。キリストを中心とした家庭を築く方法が理解できたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。このテーマにさらに時間を費やした方が助けになるでしょうか。
学んだことに従って生活する
今日学んだことに従って生活するにはどうすればよいか考えるように,若い女性に勧めます。例えば,以下のことを行うことができるでしょう。
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今の家庭で,良い影響を与える存在になることによって,両親を助ける。
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若い女性から見て,良いお母さんだと感じる人々から学び,その模範に従う。