男性と女性の役割は,家族の中でどのように補い合うでしょうか
神の計画により,天の御父は夫婦で補い合いながらそれぞれの役割を果たせるよう,男性と女性に異なる賜物と能力をお与えになりました。「性別は,人の前世,現世および永遠の状態と目的にとって必須の特性なのです。……父親は愛と義をもって自分の家族を管理しなければなりません。また,生活必需品を提供し,家族を守るという責任を負っています。また母親には,子供を養い育てるという主要な責任があります。これらの神聖な責任において,父親と母親は対等のパートナーとして互いに助け合うという義務を負っています。」(「家族-世界への宣言」『リアホナ』2010年11月号,129)
霊的に備える
よく祈って以下の聖句やリソースを研究してください。 夫婦が互いに補い合う役割を持つことを若い女性が理解するうえで役立つのは,どの聖句や話でしょうか。
箴言22:6;教義と聖約68:25;121:41-43;モーセ5:1(両親の責任)
アルマ53:21;56:47-48(若い勇士たちは母親から教えを受けた)
教義と聖約第25章(夫を支えることに関するエマ・スミスへの勧告)
「家族― 世界への宣言」『リアホナ』2010年11月号,129
リンダ・K・バートン「ともに高め合いましょう」『リアホナ』2015年5月号,29-32
L・トム・ペリー「永続する平安を見いだし,永遠の家族を築く」『リアホナ』2014年11月号,43-45
D・トッド・クリストファーソン「道徳に及ぼす女性の力」『リアホナ』2013年11月号,29-32
「個人の価値」徳質の体験4,『成長するわたし』31
ビデオ― 「人生で出会う女性たち」
経験を分かち合う
毎回のクラスの最初に,前回のレッスンで学んだことを生活に取り入れたときの経験について分かち合い,教え,証するように若い女性に勧めます。それによって個人的な改宗が促され,福音が日々の生活に関連していることを理解できるように助けることができます。
教義を導入する
今週のレッスンを導入するために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。
-
若い女性に今日のレッスンの題名を伝えます。なぜこのテーマは採り上げるべき重要なテーマなのでしょうか。
-
共通の目標を達成するために一緒に使う二つの物を用意します(えんぴつと紙,金づちと釘など)。若い女性にそれぞれの物の違いと,どのような方法で一緒に使うかを説明してもらいます。男性と女性は神の目的を達成するために補い合う(あるいは補完し合う),別々の責任が与えられていると説明します。若い女性に,男女が互いを補い合う幾つかの方法を述べるように勧めます。
一緒に学ぶ
以下の活動は,若い女性が,男女の役割が家族の中でどのように補い合うかを理解するのに役立ちます。 御霊の導きに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
-
ビショップの許可を得て,1組の夫婦をクラスに招きます。 リンダ・K・バートン姉妹の説教「ともに高め合いましょう」の「補い合う役割において高め,助ける」の項を一緒に読んでください。 家族の中で男女がどのように互いに助け合うかについて,若い女性は何を学べるでしょうか。 訪問してくれた夫婦に,どのようにして互いの役割を果たせるように助け合ってきたか話してもらいます。 あなたや家族がより良くなるうえで,結婚がどのように役立ってきたか分かち合うのもよいでしょう。
-
若い女性に,父親と母親が果たすよう主が期待しておられる責任のリストを作るように言います。 このリストを作る助けとなるよう「家族― 世界への宣言」の第7段落と,L・トム・ペリー長老の説教「永続する平安を見いだし,永遠の家族を築く」およびD・トッド・クリストファーソン長老の説教「道徳に及ぼす女性の力」から関連のある部分を調べてもらいます。 父親と母親の神聖な役割について,これらのリソースから何を学ぶことができますか。 父親と母親の役割はどのように互いに補い合うものとなっているでしょうか。 これらの教えは,世の教えとどのように異なっているでしょうか。 若い女性に,自らの役割を補い合っている両親を目にしたことがあるなら,その模範的な振る舞いについて発表してもらいます。
-
このレッスンで提案されているものも含め,両親の責任について教える聖句を幾つか挙げて,若い女性に割り振ります。 それぞれの若い女性に,聖句を発表し,その聖句が教える責任について説明してもらいます。 これらの責任を果たすときに夫婦がどのように互いを補い合うか,両親はどのようにそれぞれの役割を果たしながら補い合ってきたか,意見を述べるように勧めます。
-
若い女性に,ビデオ「人生で出会う女性たち」を見ながら,「伴侶」という言葉の意味を考えてもらいます。 彼女たちが将来の夫の「助け手」となれる方法を挙げてもらいます(創世2:18参照)。 「成長するわたし」の「個人の価値」の徳質の体験4に個人またはクラスで取り組み,将来の夫を補う妻としての自分の役割について感じたことを日記に書くように勧めます。
2:42 -
若い女性に,教義と聖約第25章を読み,夫を支えるためにエマ・スミスがするように勧められたこと,そして彼女を支え祝福するために夫がするだろうと主が言われたことを見つけるように勧めます。 結婚生活の中でこの勧告に従っている人々の例として,あなたや若い女性には,誰のことが思い浮かぶでしょうか。 若い女性に,将来どのような夫婦関係を築きたいか,そしてその備えとして今からできることは何かを書き留めるように勧めます。 数人の若い女性に,書いたことを分かち合ってもらいます。
若い女性に,今日学んだことを分かち合ってもらいます。 家族の中で補い合う男女の役割について理解できたでしょうか。 どのような感情や印象を抱いたでしょうか。 他に質問はないでしょうか。 このテーマにもっと時間を費やした方がよいでしょうか。
学んだことに従って生活する
今日学んだことに従って生活するにはどうすればよいか考えるように,若い女性に勧めます。例えば,以下のことを行うことができるでしょう。
-
両親が天与の役割を果たしたことで受けてきた具体的な祝福に対して,母親や父親に感謝を伝えます。
-
母親としての天与の役割について思い出させてくれる「家族―世界への宣言」の一節を選びます。
-
『成長するわたし』の次の項目を完了する。「信仰」の特質の体験2,「神から受け継いだ特質」の徳質の体験2,「個人の価値」の特質の体験4