わたしの生活の中で,儀式はなぜ大切なのでしょうか
儀式とは,霊的な意味を持つ,神聖で外形的な業です。儀式は,神権の鍵を持つ人の指示の下に,神権の権能を持つ人によって執り行われます。儀式によって,わたしたちは自分が何者であるかを覚え,神との関係を思い出すことができます。また,わたしたちがキリストのもとに来て,永遠の命を受けられるように助けてくれます。
霊的に備える
以下の聖句と資料をよく祈って研究してください。 若い女性が儀式の大切さを理解できるよう助けるために,どの聖句や資料を分かち合うべきだと感じますか。
マタイ3:13-17(イエス・キリストのバプテスマ)
使徒19:1-6(パウロ,正しい方法でバプテスマを受けていなかった人々に,再びバプテスマを施す)
3ニーファイ11:21-26(イエス・キリスト,バプテスマを施す権能を与え,正しい手順について教えられる)
モロナイ8:10-12(モルモン,バプテスマについて教える)
教義と聖約84:19-21(神権の儀式によって神性の力が現れる)
信仰箇条1:3-5(儀式は救いに不可欠である)
デビッド・A・ベドナー,「いつも罪の赦しを保つ」『リアホナ』2016年5月号,59-62
ゲーリー・E・スティーブンソン,「あなたの4分間」『リアホナ』2014年5月号,84-86
「神権の儀式と祝福」『手引き 第2部―教会の管理運営』20.1
「儀式」『真理を守る』46
ビデオ―「神権の力を信じる信仰」
経験を分かち合う
毎回のクラスの最初に,前回のレッスンで学んだことを生活に取り入れたときの経験について分かち合い,教え,証するように若い女性に勧めます。それによって個人的な改宗が促され,福音が日々の生活に関連していることを理解できるように助けることができます。
教義を導入する
今週のレッスンを導入するために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。
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「儀式」という言葉をホワイトボードに書き,若い女性にこの言葉の定義を言ってもらいます(助けが必要なときは,この概要の最初の段落を参照するとよいでしょう)。儀式は必要でないと言う人に対して,若い女性はどのように答えるでしょうか。 (アイデアが必要な場合は,デビッド・A・ベドナー長老の説教「いつも罪の赦しを保つ」の「聖霊と神殿の儀式」の項を参照することもできます。)
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若い女性に,考えつくかぎりできるだけたくさんの福音の儀式を,挙げてもらいます。その中でどの儀式が昇栄に不可欠でしょうか(助けが必要な場合は,『真理を守る』の「儀式」の項を読んでもよいでしょう)。天の御父は,なぜわたしたちに儀式をお与えになったのでしょう。
一緒に学ぶ
以下の活動は,若い女性が神殿の儀式がなぜ大切かを理解するうえで助けとなるでしょう。 聖霊の促しに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
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デビッド・A・ベドナー長老の説教「いつも罪の赦しを保つ」の中の,「儀式を通して罪の赦しを得,保つ」の項には,バプテスマの儀式,聖霊の賜物を授けるための按手,聖餐によってもたらされる祝福が書かれています。 これらの儀式がどのようにわたしたちの助けとなるかを若い女性が学ぶのを助けるため,若い女性にそれぞれ儀式を一つずつ選んでもらい,その儀式についてこの項から学べることを全て挙げてもらいます。そして,絵を使ったり,ゲームをするなど,独創的な方法で,自分が学んだことをクラスの他のメンバーに教えるよう勧めます。
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ゲストあるいは何か偉業を成し遂げた(例えば「成長するわたし」の表彰を受けた,良い学業成績を収めた,劇の配役オーディションに合格したなど)若い女性をクラスに招き,達成するための必須条件は何だったのか,またどのようにしてそれらを満たしたのかを紹介してもらいます。 そして若い女性にゲーリー・E・スティーブンソン長老の説教「あなたの4分間」の中の,「オリンピック選手には,」で始まる段落を読むよう勧めます。 これらの儀式は,ゲストが紹介してくれた必須条件とどのような点で似ているでしょうか。スティーブンソン長老の残りの説教を読み,儀式についてその他に教えられている事柄を探すこともできます。
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『手引き 第2部」の20.1に書かれている儀式を施す際の4つの条件について,クラスで復習します。 若い女性に3ニーファイ11:21-26を読んでもらい,これらの条件がバプテスマに関して救い主が語られたこととどのように一致しているかを確認してもらいます。 最近見た儀式について考え,その4つの条件とどのように一致しているかを説明してもらいます。 この条件を満たさないまま儀式が施されたら,どうなってしまうでしょうか。 これらの条件について知ることはなぜ大切かを尋ねます。
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若い女性に,別の信仰を持つ人にバプテスマについて教えている場面を想像してもらいます。そのとき相手に「わたしは自分の教会でもうバプテスマを受けている」と言われました。 若い女性は,もう一度バプテスマを受ける必要があることをその人が理解できるように,思いやりに満ちた方法でどのように助けることができるでしょうか。 どの聖句や経験を分かち合えばよいでしょうか。 以下に記されている条件を紹介してもよいでしょう。『手引き 第2部』の20.1;マタイ3:13-17;使徒19:1-6;3ニーファイ11:21-26;モロナイ8:10-12。 可能ならば,専任宣教師にレッスンに参加してもらい,求道者に儀式の大切さをどのように伝えているかを話してもらいます(あらかじめビショップに許可を取ってください)。
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以下のスペンサー・W・キンボール大管長の言葉を分かち合います。「儀式を受けることで,思い出すことができます。 忘れないようにさせ,覚えていられるように助けることこそが聖餐の真の目的です。」(Teaching of Spencer W. Kimball,エドワード・L・キンボール編〔1982年〕,112) 若い女性たちに,福音の儀式(『真理を守る』の46-47ページに記されている儀式を参照)を挙げてもらい,それぞれの儀式は何を覚えていられるように助けてくれるか話し合ってもらいます。
若い女性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。 若い女性は儀式の大切さについて理解したでしょうか。 どんな思いや印象を抱いたでしょうか。 他に質問はないでしょうか。 この教義にもっと時間を費やすべきでしょうか。
学んだことに従って生活する
今日学んだことに従って生活するにはどうすればよいか考えるように,若い女性に勧めます。例えば,以下のことを行うことができるでしょう。
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家庭の夕べのレッスンで,儀式の大切さについて教える。
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『成長するわたし』の中の「信仰」の徳質の体験4あるいは「神から受け継いだ特質」の徳質の体験4を完了する。