2022
賜物は分かち合うために
2022年12月号


フレンドtoフレンド

賜物は分かち合うために

このお話は,「あまり目立たない賜物」(大管長会クリスマスディボーショナル,2021年12月5日)broadcasts.ChurchofJesusChrist.orgをもとに書かれました。

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Illustration of a girl playing the violin.

わたしのおじいちゃんは,バイオリンがひけるようになりたいとずっと思っていました。でも,おじいちゃんのバイオリンは使われないまま,たなでほこりをかぶっていました。その後,おじいちゃんはそのバイオリンをわたしにくれたのですが,それから何年もの間,バイオリンは使われないまま,わたしのたなに置いてありました。わたしはバイオリンを習ったことがありません。

でも,わたしの孫娘のスカーレットはバイオリンをひくのが大好きです。新しい曲を習うのが大好きです。完璧にはひけないかもしれませんが,一生懸命練習します。スカーレットの音楽の賜物は,人々によろこびをもたらします。そして人にあたえることを通して,スカーレットに祝福をもたらします。

わたしたちはみんな,霊的な賜物を持っています。そうした賜物は,簡単には目に見えないこともあります。でも天のお父様は,わたしたち一人一人に賜物をあたえてくださいます。わたしたちを愛しておられるからです。お父様はわたしたちに,自分の賜物を分かち合ってほしいと望んでおられます。

そうした賜物には,例えば,耳をかたむける,仲良くする,おたがいのことを気にかける,人の悪いところをさがさない,神に助けを求める,などがあります。時々,わたしたちは自分の賜物を大切なものだと思えないことや,賜物を分かち合わないことがあります。その賜物が自分の望むほど完璧ではないと思っておそれてしまうこともあるでしょう。でも,賜物を分かち合わなければ,わたしたちは神の子供たちを祝福する機会をのがしてしまいます。神の愛を感じる機会をのがしてしまいます。

神からさずかった賜物は,たとえささやかなものであっても,使わないままにしないでください。賜物を,神と神の子供たちにささげましょう。天のお父様からさずけられた賜物は,分かち合うためにあるのです。

イラスト/アンナ・アロンソン

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