「せいれいの声を聞く」『フレンド』2023年8月号,21
せいれいの声を聞く
去年の夏,わたしの家族はハイキングに行きました。歩いていると,小川がありました。姉と弟とわたしは,くつをぬいで水の中に入って行きました。
水がひざの少し上まで来たとき,わたしたちは立ち止まりました。年上の子たちが,もっと先の深い水の中で遊んでいるのが見えました。妹はにっこりして,「もっと深い方に行こうよ!」と言いました。
しかしわたしには,弟とそこに残るようにと言う声が頭の中で聞こえました。それはせいれいだということが,わたしには分っていました。姉に,見に行ってもいいけれど,弟とわたしは行かないと言いました。
姉はもどって来ると,水がとても荒くて歩くのは大変だったと言いました。わたしはその言葉を聞いたとき,自分と弟を安全に守るために正しい選択をしたことが分かりました。