「信仰の試し」『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2021年9月号,18-19
わたしに従ってきなさい
信仰の試し
1833年,アメリカ合衆国ミズーリ州ジャクソン郡。この地で暮らしていた聖徒たちは暴徒によって家を追われました。
ジョセフ・スミスはどうすればいいのだろうと思いました。間もなく啓示が与えられました。ジョセフは人を集めてミズーリまで旅をし,聖徒たちが家を再び得られるように助けるよう命じられました。
ジョセフは志願者の一団とともにミズーリに向けて出発しました。この隊は後に「シオンの陣営」として知られるようになります。
困難もありましたが,多くの参加者はその旅路を楽しみました。
一か月の行軍の後,陣営は川の近くで止まりました。
対岸の人たちが自分たちを攻撃しようと待っているという話を聞いたのです。
どうしましょう?
待ち受けて……
……神の救いを目にしましょう。
間もなく嵐がやって来ました。
この嵐は神が起こされたものです!
雨により川の水位がとても上がったため,陣営の敵は川を渡れませんでした。
数日後,ジョセフは啓示を受けました。ミズーリ州の聖徒たちが家に戻るのを助けられてはいませんでしたが,家に帰る時が来たという啓示でした。
主はわたしたちの努力を受け入れてくださいました。
わたしたちは信仰の試練としてここまで連れて来られたのです。(教義と聖約105:19参照)
一部の人は,旅は失敗だったと考えました。
ここまで来たのは何の意味もなかった!
なぜここの聖徒たちを助ける前に帰るんですか?
多くの人は,この旅は預言者とともにいて預言者から学ぶ特別な機会だったと考えました。
シオンの陣営は教会の将来の指導者たちを備える助けになりました。シオンの陣営で行軍した8人の男性が,十二使徒定員会に召されました。