一致を通してシオンを築く

D・トッド・クリストファーソン長老

十二使徒定員会

2008年10月の総大会の説教に基づく

シオンとは，場所と人々の両方を指します。シオンとは，古代のエノクの町に与えられた名前です。主はエノクの民をシオンと呼ばれました。「彼らが心を一つにし，思いを一つにし，義のうちに住んだからである。そして，彼らの中に貧しい者はいなかった。」（モーセ7：18）別の箇所で主は，「心の清い者，それこそシオンである」と言われました（教義と聖約97：21）。

家庭，支部，ワード，ステークにシオンを確立するためには，わたしたちは次のことを行う必要があります。（1）心と思いにおいて一つとなる。（2）聖なる民になる。（3）貧しい人と助けを必要としている人の世話をする。これらの実現をシオンが築かれるまで待っていることはできません。これらを実現して初めてシオンが築かれるのです。

わたしたち一人一人が救い主を生活の中心に置き，主がわたしたちを導くために任命された指導者に従い，互いへの愛と関心において一致するとき，わたしたちは心を一つにし，思いを一つにすることができます。こうした一致と互いへの愛を様々な方法で何度も繰り返していくことで，「シオンを再び起こす」（欽定訳〔英文〕イザヤ52：8から和訳）ことができるのです。