「悔い改めた後も,自分が行った間違いについて考えるのをやめられないときはどうすればよいでしょうか?」『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2021年10月号
質疑応答
「悔い改めた後も,自分が行った間違いについて考えるのをやめられないときはどうすればよいでしょうか?」
改善できている点を認めましょう
天の御父はまだぼくたちに完全になることを期待してはおられないので,ぼくは間違いを学習経験として生かすようにしています。サタンは罪悪感を抱かせることでぼくたちを圧倒しようとしますが,サタンにはそれ以外には何の力もありません。ぼくはそのことを知っているので,自分の罪よりも,自分がどのように改善できているかに目を向けるようにしています。
ルーク・M,14歳(アメリカ合衆国,ユタ州)
自分を赦しましょう
自分を赦したとき,救い主のあなたへの愛を感じることができます。なぜなら,救い主はすでにあなたを赦しておられるからです。サタンはあなたの頭の中に落胆させるような思いを入れようとしますが,あなたはもっと強いです。そうした思いは天の御父から来るものではないので,出て行くように言いましょう!
カミラ・A,18歳(ドミニカ共和国)
心を高める音楽
わたしは自分の心を高め,励ましてくれる,霊を鼓舞する音楽を聴くのが好きです。天の御父に助けを求めて祈り,その後,心を高める音楽をかけると,御霊をとても強く感じて,前に進む助けとなります。
エルマ・P,18歳(フィリピン,西ネグロス州)
聖文の中に平安を
もし自分はすでに悔い改めたと感じているなら,聖文の中に平安を求めてください。主の言葉が与えられたのは,わたしたちが生活の中で平安を感じられるようにするためです。聖文を読むときに聖霊がともにいてくださるよう祈るなら,聖霊があなたを導いてくださいます。
エマ・M,19歳(スペイン)
思い出すことは助けになります
アルマ書第36章17-19節で,預言者アルマは自分の罪を思い出したことについて述べていますが,それによって自分がどれほど変わり,進歩したかに思い至って,さらに大きな喜びを感じています。アルマのように,過去の間違いを思い出すことは,再び間違いを犯さないようにする助けになります。
ジュリア・M,18歳(ブラジル,バイーア州)
神はわたしたちの罪をもう思い起こされません
聖文には,あなたが罪を悔い改めた後,神はもうその罪を思い起こされないとあります(教義と聖約58:42参照)。神がもうその罪を思い起こされないとしても,ぼくたちはそうではありません。過去の間違いを思い出すのはつらいものですが,過去の罪悪感を重荷と考えるのではなく,最善を尽くすことを思い出させてくれるものだと考えましょう。
イライジャ・W,17歳(アメリカ合衆国,ユタ州)
キリストの贖罪—あなたのために
自分の過去の罪について考えるとき,きちんと悔い改めていないとか,自分は神に赦していただくに値しないと感じてしまいがちです。でも,天の御父はわたしたちが向上することを望んでおられるということを思い出すことが大切です。御父は,わたしたちがいつまでも過去にとらわれたり,罪悪感を心に抱えたりすることを望んでおられません。天の御父は,御子イエス・キリストを救い主としてわたしたちに与えてくださいました。それは御子の贖罪によって,わたしたちが悔い改めて再び清くなれるようにするためです。
クロエ・W,16歳(アメリカ合衆国,アリゾナ州)
外に目を向けましょう
悔い改めれば,問題は解決し,間違いについて考えることはなくなると思う人もいるでしょう。しかし,必ずしもそうではありません。時々,神はそうした気持ちを消さずに,あなたがそれを乗り越えることを学べるようにしてくださることがあります。心から悔い改めたにもかかわらず,自分の過ちを忘れられないように思える場合は,キリストならそうされるように外に目を向け,周りの人たちに奉仕したり,自分の証を分かち合ったりしてみてください。そうすれば,自分の不十分な点のことを考えなくなって,その過程でだれかを助けることができるでしょう。
ジェイコブ・W,21歳(アメリカ合衆国,ユタ州)