末日聖徒の声
ミルタが戻るのを助ける
わたしは家族とともに新しいワードに集い始め,そこで扶助協会会長会顧問として奉仕するよう召されました。わたしたち会長会は会長会集会の中で,ワードの扶助協会の姉妹たちの名前の一覧表を見て,姉妹たちとその家族をどう助ければよいか検討したものです。
わたしはミルタという姉妹が気になりました。教会員になってから長い年月がたっていましたが,どういうわけか何年も教会に来ていませんでした。
彼女の夫は長老定員会の会長であるものの,会員である子供たちは教会に集っていないことにわたしは気づきました。毎週,彼女の夫が一人で来ているのを見かけました。
わたしはその家族が一緒に教会に戻り,主が与えようとされている祝福を享受できるように助ける必要があると感じました。その後の会長会集会で,わたしはミルタが教会に戻れるよう助けたいと述べました。わたしたちはミルタを特別な方法で巻き込める活動を計画し,彼女に頼める幾つかの割り当てを考えました。
ミルタを訪問すると,彼女は一つ一つの割り当てを受け入れ,後でしっかり実行してくれました。彼女は会長会の一人が迎えに来て,扶助協会の活動に連れて行ってくれるのを,喜んで待っていることにわたしたちは気づきました。
会長会として家庭訪問の組み合わせを考えるとき,わたしはミルタと同僚になることについて検討してほしいと言いました。毎月欠かさず,わたしとミルタは家庭訪問に行きました。姉妹たちへの訪問は,一緒に話し,互いをさらによく知る機会となりました。
わたしが教会に誘うと,ミルタはただ「準備ができたと感じたら行くわ」と言いました。わたしはよく分かりませんでしたが,彼女の意志を尊重しました。そのうち,ミルタは「日曜日に行こうかしら」と言うようになり,
わたしは毎週期待しながら,彼女が来るのを待ちました。結局来ることはありませんでしたが,わたしは彼女のために祈り続けました。すると,我が家が突然,以前住んでいた場所に家族で引っ越すことになり,ミルタに別れを告げることができませんでした。わたしたち家族がワードを転出したとき,ミルタはまだ教会に戻っていませんでした。
数か月後,わたしはミルタが教会に戻り,しかも扶助協会の顧問となったと聞きました。
ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)はこう教えています。「皆さんは自分たちがどれほど多くの良い影響力を及ぼしているか分からないかもしれません。しかし,皆さんの働きかけによって生活の中で祝福を得る人がいるのです。」(『リアホナ』2003年11月号,115)
多くの場合,結果は思いがけないもので,しかも期待とは違うタイミングでやって来ます。働くのをやめないようにしましょう。これは主の業であり,わたしたちは多くの人々の人生を変えるために選ばれた主の道具なのです。