また会う日まで
豊かさをもたらすモルモン書
「モルモン経—私たちの宗教のかなめ石」『聖徒の道』1987年1月号,4参照
モルモン書には力があって,真剣に読み始めるやいなやその力は読む者の人生に流れ込み始めます。
わたしたちには,神に近づきたい,日々の歩みの中でもっと神のようになりたい,絶えず神の存在を感じたいと願う気持ちが心の奥深くにあるのではないでしょうか。そうだとすれば,モルモン書はほかのどの書物よりもその助けとなるものです。
モルモン書は確かに真理を教えていますが,それだけではありません。モルモン書は確かにキリストを証していますが,それだけでもありません。それ以上のものがあるのです。モルモン書には力があって,真剣に読み始めるやいなやその力は読む者の人生に流れ込み始め,誘惑に打ち勝つための大きな力となっていきます。またそれは欺きを避ける力となり,狭くて細い道にとどまる力となります。聖文は「命の言葉」(教義と聖約84:85)と呼ばれていますが,モルモン書ほどその言葉にふさわしいものはありません。そうした言葉に飢え渇く者は,いよいよ豊かに命を見いだすようになるのです。……
これらの約束—家庭で愛と一致が強まり,親と子はいっそう敬い合い,霊性と義の面で高められること—は根拠のない約束ではありません。モルモン書は人を神に近づけると語った預言者ジョセフ・スミスが言わんとしていたことは,まさにそこなのです。……。
もう10年以上も前になりますが,わたしはモルモン書について次のように述べました。
「永遠の結果は,この書物をわたしたちがどう受け止めるかにかかっているのでしょうか。そのとおりです。祝福を受けるか,罰を受けるか,それにかかっているのです。
末日聖徒は皆,生涯この書物の研究を続けていく必要があります。さもなければ,自分自身を危険にさらし,生涯にわたって信仰と知識の一致をもたらすものをなおざりにしていることになるのです。モルモン書を通じてキリストという岩の上に家を建て,鉄の棒につかまり続ける改宗者とそうでない改宗者との間には大きな差があります。」
……主がわたしたちに授けてくださったこの偉大で驚くべき賜物を軽々しく取り扱うことによって,……のろいの下に置かれることのないようにしましょう。むしろ心にその言葉を蓄えることによってもたらされる約束を勝ち得ようではありませんか。