研究し，読み，復習し，祈る。繰り返す。
筆者はチリのカウティン州在住です。
奨学金がなければ，大学進学は無理でした。
イラスト／アダム・ハウリング
チリでは，大学に行くには，大学入学共通テストを受けなければなりません。わたしは，住んでいる所から遠く離れた大学でエンジニアリングを学びたいと思っていました。それにはとても費用がかかるので，わたしの目標は，試験の成績優秀者のための奨学金を獲得できるように，共通テストでずば抜けた点数を取ることでした。
わたしは，自分がどこの大学で何を学びたいか，そしてそれを実現するために何をしなければならないか，分かっていました。わたしはテストのための準備を始めました。テキストを勉強し，読み，復習しましたが，模擬試験では必要な点数にまだ届いていませんでした。わたしは天の御父に心を向けて祈り，知力が増し加えられ，理解力が高められて目標を達成できるように願い求めました。一年間，毎日そう祈り続けました。学校の特別な準備クラスに通い，受験生を対象とする公共機関のクラスに登録しました。
毎日の聖典学習を続け，セミナリーを一日も休みませんでした。アロン神権の自分の割り当てをすべて果たし，どんなに絶望的な状況にあっても，日曜日には試験勉強をしませんでした。日曜日は主の日であることを知っていたので，両親から教えられたようにその日を尊重したいと思ったのです。天の御父がわたしのために用意された祝福を，特にそれを最も必要としているときに，失うわけにはいかなかったのです。こうしたもろもろの努力にもかかわらず，模擬試験で必要な点数を取ることができない日々が続きました。
家族と一緒に断食して祈り，父がわたしに祝福をしてくれました。わたしは，このような霊的な準備とそのほかの準備をして，共通テストに臨みました。そして最終的に，必要な点数を獲得できただけでなく，自分の目標を上回り，数学部門で最高の偏差値を獲得することができたのです。わたしは必要だった奨学金と援助を受け，自分が選んだ大学で学ぶことができました。
自分にできることをすべて行い，自分の霊的な責任を第一に行うならば，天の御父が祝福してくださることを，わたしは子供のときから学びました。物事は常に自分が期待するように解決するとは限りませんが，神はわたしたちを見守ってくださいます。神の助けがあってはじめて，すべてが可能になることを知っています。