モルモン書に何を見いだしますか

ゲーリー・E・スティーブンソン長老

十二使徒定員会

2016年10月の総大会における説教から。

皆さんが時間と静かな場所を見つけてモルモン書を読むとき，答えを見いだし，導きを心に感じ，モルモン書についての自分の証と，イエス・キリストについての自分の証を得る姿が目に浮かびます。

読みながら，この貴い書物に収められた言葉にじっくり目を通すことにより，ほとんどのページで，愛する救い主，主イエス・キリストにまみえることでしょう。呼び方は様々ですが，平均すると1.7節につき1回，主の御名が何らかの形で用いられています。¹キリスト御自身が，この末日に，この書物が真実であると証しておられるのです。「あなたがたの主，あなたがたの神が生きているように確かに，その書は真実である。」（教義と聖約17：6）

わたしは，主が預言者モロナイを通して，皆さん一人一人に，またモルモン書を読むすべての人に与えてくださった招きと約束に感謝しています。「また，この記録〔モルモン書〕を受けるとき，これが真実かどうか〔イエス・〕キリストの名によって永遠の父なる神に問うように，あなたがたに勧めたい。もしキリストを信じながら，誠心誠意問うならば，神はこれが真実であることを，聖霊の力によってあなたがたに明らかにしてくださる。」（モロナイ10：4；3，5節も参照）

皆さんがモルモン書の中に見いだす真理は，皆さんを高め，霊感をもたらすことでしょう。それらの真理は皆さんの信仰を強め，皆さんの霊を光で満たし，皆さんの理解し得ない未来に皆さんを備えさせてくれることでしょう。

この書物のページから，皆さんは神の無限の愛と，理解し難いほどの恵みを見いだすことでしょう。そこに見いだす教えに従おうと努力するときに，皆さんの喜びは膨らみ，皆さんの理解は増し，現世で遭遇する多くの問題に対して皆さんが求めている答えが明らかになることでしょう。その書物に目を向けるなら，皆さんは主に目を向けるのです。