「わたしの教会は……このように……呼ばれなければならない」
教会の正式名称を使うとき,わたしたちは祝福を受け,ほかの人たちに祝福をもたらします。
アフリカでは,加わるべき教会を探していた人たちが夢を見たという報告があります。夢の中で,彼らはイエス・キリストの名で呼ばれている教会を探すよう指示を受けました。教会を探す中で,彼らは救い主の名前が中心となっている教会を一つだけ見つけました。末日聖徒イエス・キリスト教会です。
ラテンアメリカでは,数人の末日聖徒が,「モルモン教会」に出席するよう友人を招いたけれども良い反応が得られなかったと報告しています。それが変わったのは,聖徒たちが,末日聖徒イエス・キリスト教会に来るよう招いたときでした。「あなたの教会がイエス・キリスト教会と呼ばれているのなら,ぜひ行ってみたいと思う」と友人たちは言ったそうです。
アメリカ合衆国では,ある初等協会の少年が近所の人たちを自分のバプテスマに招待しました。ある別の宗派の牧師は,「モルモン教会」のバプテスマであれば自分は絶対に行かなかっただろうと言いました。しかし,少年の教会がイエス・キリストを中心としていることが分かったため,その牧師は妻と一緒に出席したのでした。
ある航空券予約代理店の担当者が教会員にメールアドレスを尋ねたとき,その教会員は「ldschurch.orgです」と答えました。
「それはどこの教会ですか」と担当者は尋ねました。
「末日聖徒イエス・キリスト教会です」と会員は答えました。
「わたしは一度に何日も続けて出勤するのですが,その間,主について少しも話をすることができないのです」と,担当者は言いました。「今,クリスチャンの方と話をしているのだと知って,それだけで幸せな気持ちです。」
その教会員はすぐに,航空会社に提出している自分のプロフィールを更新して,ChurchofJesusChrist.orgという教会の新しいメールアドレスに変えました。1
約束の成就
これらのすばらしい話は,ラッセル・M・ネルソン大管長が2018年10月に,そして再び2020年4月に,末日聖徒に約束したことの成就を表しています。
「わたしたちが主の教会の正しい名称を回復するために全力を尽くすならば,この教会の頭である主は末日聖徒の頭に,わたしたちが今まで見たことのないような力と祝福を注いでくださるということを,皆さんに約束します」とネルソン大管長は言っています。「わたしたちは,必要な神の知識と力を持つようになるでしょう。そしてイエス・キリストの回復された福音の祝福をあらゆる国民,部族,国語の民,民族に携えて行き,世を主の再臨に備えさせるでしょう。」2
最近,わたしは自分のソーシャルメディアのアカウントを通じて,教会の正しい名称を使うことによって受けた祝福について教えてください,と教会員に呼びかけました。2,600件以上の回答が寄せられたことに,わたしは胸を打たれました。
そのうちの幾つかを皆さんに紹介したいと思います。中には聞き覚えがある話もあるでしょう。ネルソン大管長の勧めに従う中で,皆さんも同じような祝福を受けてきたからです。
イエス・キリストに近づく
教会の正式名称のおかげで救い主に思いを向けるようになったという,ジェイコブの証に心を動かされました。「自分が生活のあらゆる側面でイエス・キリストに思いを向けるようになったことに気がつきました。」ジェイコブはそう分かち合ってくれました。「聖餐を取るとき,わたしは主と,主の贖いの犠牲に思いをはせます。聖文を読むとき,わたしは主の言葉と,主に関するそのほかの記述により深く注意を払うようになっています。このことは,わたしを主に近づけ,救い主,贖い主としての主の役割をよりよく理解する助けとなっています。」
ベスとブライスにとって救い主の名前がどのような意味を持つかを知ることができ,祝福だと感じました。「救い主とのつながりをより近く感じるようになりました」とベスは言います。「どの教会に行っているのかと尋ねられて,末日聖徒イエス・キリスト教会の一員ですと答えるとき,わたしは確かな帰属感を覚えます。わたしは主の民に属しています。わたしは主の家族に属しています。わたしは主のものです。」
ブライスは言います。教会の正しい名称のおかげで,「自分がだれに仕えているのか,だれのようになろうとしているのかを思い出すことができます。これらの教えを与えてくださるのは救い主であり,人からもたらされたものではないことを,わたしに思い出させてくれるのです。」
「救い主の名前には力があります」
宣教師のヘイリーは,このように言っています。「主の教会の正しい名称を使うことによって,わたしたちが回復された主の福音について人々に教えるとき,より大きな力と権威がもたらされます。わたしが『末日聖徒イエス・キリスト教会』と言うとき,主の御霊が,これこそが今日地上に回復された主の教会であることを確認し,証してくださいます。わたしがぜひとも正しい名称を使いたいと思うのは,わたしもまたその真理に対して自分の生きた証を加えているからです!」
また,ニコラはわたしにこう言いました。「以前は,わたしが『モルモン』と言うと,わたしたちと同じ信仰を持たない人たちから,かすかな疑いの雰囲気を感じることがよくありました。彼らがこれまで『モルモン教徒』について耳にした様々な記憶が,すごい勢いで頭の中を巡っている音が聞こえるような気さえしたものです。でも,今は平安があり,たいていは受け入れられていると感じます。救い主の名前には力があります。救い主は平安をもたらされます。教会の正しい名称を口にするだけで,福音が真実であるというわたしの証は大きく成長してきました。この名称を言う度に,わたしは御霊を感じます。時には自分たちの信じていることについて教会の名称を言うだけで精いっぱいというときもありますが,それで十分です。」
誤解を解く
アメリカ合衆国の大学教授ハロルドは,教会の正式名称を使うことが数々の誤解を解く助けになってきたと言います。ある学生が,宗教に関する議論を要約しようとして,こう言ったそうです。「モルモン教徒を除いて,すべての宗派はクリスチャンだと思います。」
ハロルドはその誤解を解く絶好の機会だと考えました。「わたしは学生たちに言ったんです。『モルモン』というのは,わたしたちが聖書とモルモン書をイエス・キリストについて証する二つの昔の聖典として信じていることから,この教会の会員につけられた通称です,と。」
メアリーはわたしに心を開いて,教会の正式名称が子供たちを教えるうえでどのような祝福となってきたかを分かち合ってくれました。「わたしたちはこの末日におけるイエス・キリストの教会の聖徒であって,自分たちを『モルモン』とは呼ばないことを教えるとき,わたしの子供たちは以前よりも混乱がなくなりました。以前は混乱して,こんなふうに聞いてきました。『どうしてモルモンなの?それは,わたしたちがクリスチャンではないっていうこと?』この変化は,学校で信者でないほかの子たちと話すときに,子供たちの助けとなっていると感じます。」
「わたしはイエス・キリストの宣教師です」
ネルソン大管長は,わたしたちは教会の正しい名称を使うとき,福音を広めるための「神の知識と力を持つようになる」と約束しています。テレサが職場の友人から教会について尋ねられたときの経験を通して,わたしの霊は鼓舞されました。ネルソン大管長の勧めに従い,テレサは教会の正式名称を伝えることから始めました。
「彼は教会に興味を持ちました」とテレサは言います。「彼は教会について数か月かけて研究し,その後奇跡的に,わたしの息子であるビショップによってバプテスマを受けたのです。その日は,わたしも,わたしの家族も,とても幸せでした。あの約束は真実です。」
ジョーダンは,多くの人たちがまだ教会の名称をあまりよく知らないと言います。「教会の正式名称を使うことで,わたしは教会がいかにイエス・キリストを中心としているか,そしてなぜわたしたちが自分たちのことを末日聖徒と呼ぶのかを説明する機会を得られます。」
ある男性から,あなたは「モルモンの宣教師」かと尋ねられたとき,クロエは力強く次のように証しました。「いいえ,わたしはイエス・キリストの宣教師です。」その男性は救い主に従いたいという望みを口にしたため,クロエは末日聖徒イエス・キリスト教会は救い主によって導かれていることを教えたそうです。そして,主の教会についての情報を彼に伝えました。
「教会をわたしの名で呼びなさい」
御自分の教会の名称を預言者ジョセフ・スミスに明らかにされた際,救い主は次のように言われました。「わたしの教会は,終わりの時にこのように,すなわち末日聖徒イエス・キリスト教会と呼ばれなければならない。」(教義と聖約115:4)また,ニーファイ人に対して次のように言われました。「あなたがたは教会をわたしの名で呼びなさい。……わたしの名で呼ばれなければ,どうしてわたしの教会であろうか。」(3ニーファイ27:7-8)
わたしはトミーという名の末日聖徒とともに証します。教会の正式名称を使うとき,わたしたちは祝福を受け,ほかの人たちに祝福をもたらします。トミーはわたしに次のように話してくれました。「争いや恐れがはびこっている時代に,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることの祝福をほかの人たちと分かち合うとき,わたしは自分が,嵐からの避け所があることをほかの人たちが知る手助けをしているのだと気づきます。その避け所には,彼らのことを気にかけ,イエス・キリストに従う主の弟子たちがいるのです。」