神の御心に添った悲しみは悔い改めをどのように助けるか

使徒パウロは次のように教えています。「神のみこころに添うた悲しみは……救を得させる悔改めに導き，この世の悲しみは死をきたらせる。」（2コリント7：10）罪を犯すと，この世の悲しみや恥じる思い，落胆を感じるかもしれません。それでも救い主に頼って悔い改めようとするとき，わたしたちは心を変えていただけるように，また悲しみを喜びに変えていただけるように主に懇願します（アルマ36：18－20参照）。

神の御心に添った悲しみと真の悔い改め

神の御心に添った悲しみを感じると，わたしたちは自分の欠点に気づき，改善したいと思います。将来への希望と，自分に対する救い主の愛を感じます。

2コリント7章を研究しながら，次の質問について考えてください：

「悲しんで悔い改める」（9節）とはどういう意味でしょうか。
神の御心に添った悲しみを感じるとき，わたしたちはどのような行動を取るでしょうか（10－11節参照）。

この世の悲しみと神の御心に添った悲しみ

「この世の悲しみは，わたしたちを弱らせ，希望を失わせ，さらなる誘惑に屈するように説きつけます。

神のみこころに添うた悲しみは，改心と心の変化を招きます。それはわたしたちに罪を憎ませ，善を愛させます。立ち上がって，キリストの愛の光の中を歩むように促します。真の悔い改めにとって肝要なのは，苦悩と苦痛ではなく，変わることです。そうです。不従順を心から悔い，真に後悔することは，多くの場合，苦痛を伴いますが，神聖な悔い改めの過程におけるとても重要な段階なのです。しかし，罪悪感が自己嫌悪をもたらし，あるいは再び起き上がるのを妨げる場合，それは悔い改めを促すどころか，むしろ妨げとなります。」

十二使徒定員会　ディーター・F・ウークトドルフ長老「あなたなら，今できます」『リアホナ』2013年11月号，56