「使徒パウロの手紙,その3」『リアホナ』2023年10月号
使徒パウロの手紙
その3
テモテへの第一の手紙
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エペソ(現在のトルコにあった町)の教会指導者であったテモテ宛て
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恐らく紀元64-65年ごろにマケドニアで書かれた
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目的:テモテが教会での自分の義務をよりよく理解できるように助ける
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重要な教え:偽りの教義に関する警告,教会指導者の責任,ミニスタリングの方法に関する助言,善い行いをするようにとの励まし
テモテへの第二の手紙
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エペソ(現在のトルコにあった町)の教会指導者であったテモテ宛て
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紀元64-65年ごろにローマで書かれた
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目的:試練を通じて強さを与え,パウロの死後も引き続き強くあるよう教会を励ます
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重要な教え:背教,イエス・キリストを通して永遠の命を得ること,弟子としての祝福と試練
テトスへの手紙
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ギリシャ人改宗者のテトス宛て
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紀元64-65年ごろにニコポリス(現在のギリシャにあった町)で書かれた
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目的:クレテ(ギリシャの島)の教会を導くテトスを強める
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重要な教え:永遠の命への希望,ビショップの資格,義にかなった生活,バプテスマを受けた後に善い行いをすること
ピレモンへの手紙
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コロサイ(現在のトルコにあった町)の改宗者のピレモン宛て
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紀元60-62年ごろにローマで書かれた
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目的:教会に加わっていた,逃亡した奴隷のオネシモを赦すようピレモンを促す
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重要な教え:赦すこと,福音における兄弟姉妹として一致を見いだすこと
ヘブル人への手紙
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エルサレムのユダヤ人教会員宛て
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恐らく紀元60-62年ごろにローマで書かれた
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目的:モーセの律法に戻ることなく信仰を強く保つようにユダヤ人のクリスチャンを励ます
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重要な教え:イエス・キリストの性質と使命,メルキゼデク神権,キリストを信頼すること,信仰についての説教