『わたしに従ってきなさい』

ピリピ2章

救いは獲得することができるか

イエスと幼い少女

「キリストとともに歩む」トレント・ガドムンセン画

使徒パウロは初期のクリスチャンに，「恐れおののいて自分の救の達成に努めなさい」（ピリピ2：12）と述べました。大管長会第一顧問のダリン・H・オークス管長は次のように尋ねています。「この〔節〕を，まったくわたしたち自身の義だけで救いと昇栄を得られるという意味に取れるでしょうか。」そして次のように説明しています。「どんなに従順で，どんなに善い行いをしたとしても，イエス・キリストの贖いによる恵みがなければ，わたしたちは自分の罪の影響から救われることはできないのです。」（「あなたがたはキリストをどう思うか」『聖徒の道』1989年2月号，68，69参照）

聖文と預言者たちは，永遠の命を受けるためには，イエス・キリストの恵みに頼り，天の御父と聖約を交わし，聖約を守らなければならないと教えています。ピリピ2：12－13を研究しながら，右の，預言者たちの教えについて考えてください：

「天への道を自分で勝ち取ることはできません。……

しかし何の手だてもないわけではありません。

神の恵みが，わたしたちの大いなる永遠の望みです。」

十二使徒定員会　ディーター・F・ウークトドルフ長老「恵みの賜物」『リアホナ』2015年5月号，108

「わたしたちが世の救い主の贖いの血によって贖われるのは確かですが，そのためにはわたしたちが自身の救いのためにできるかぎりのことをしなければなりません。」

ハロルド・B・リー大管長，Conference Report，Apr. 1970，116

「真の完全に至る唯一の希望は，天からの贈り物として賜るものなのです—『獲得』することはできません。このようにキリストの恵みにより，わたしたちは悲しみや罪から救われる……のです。」

十二使徒定員会　ジェフリー・R・ホランド長老「それだから，あなたがたもいずれ完全な者となりなさい」『リアホナ』2017年11月号，41