リアホナ
総大会に備える7日間
2024年10月号


デジタル版のみ

総大会に備える7日間

ベニヤミン王の説教に際して行われた準備から,わたしたちが総大会に備えるためにすべきことを学ぶことができます。

民に語りかけるベニヤミン王

「あなたがたの神のために務める」Walter Rane画

モーサヤ2章が単にベニヤミン王の説教で始まっていないことは,示唆に富んだことではないでしょうか。それどころか,この章の最初の8節は,ベニヤミン王の説教の重要な側面を明らかにしています。つまり,預言者ベニヤミン王のメッセージを聞くために,個人や家族,指導者たちが心と思いを備えるために意図的に準備したことが示されています。例えば,以下のようなことが述べられています。

  1. 来て耳を傾けるよう,すべての人が招かれました(1節)。

  2. この招きは,預言者からの指示に応じて実行されました(モーサヤ1:10参照)。

  3. 個人と家族が特別な犠牲をささげる準備をしました(3節)。

  4. 彼らは神が自分たちのためにしてくださったすべてのことに感謝しました(4節)。

  5. 彼らは神殿まで旅をし,家族のための場所を見つけました(5節)。

  6. 彼らは神殿の方に向かって天幕を張り,そこにとどまって預言者の声を聞くことができるようにしました(6節)。

  7. 彼らは,その教えを書いたメッセージを送り,すべての人がその言葉を受け取れるようにしました(8節)。

わたしは神の預言者の言葉を聞く備えをしたこの例が大好きです。備えに関するこれらの聖句がモルモン書に収められているのは,総大会や年間を通しての神の預言者からのメッセージに対して意識的に備えるようわたしたちを鼓舞するためかもしれません。

ここ数年,わたしは総大会の前の週に意識的に準備をするように努めてきました。そして,そのおかげで,総大会の経験が多くのすばらしい方法でより有意義なものになりました。この7日間,総大会に意識的に備えるために,モーサヤ2章の聖句に基づいたアイデアを幾つか紹介します。

総大会に備える7日間―モーサヤ2:1-8の規範

モーサヤ2章

総大会に備える7日間

1.来て耳を傾けるようすべての人を招く(1節)。

1.総大会を視聴するよう人々を招く。

2.預言者の指示に従って行動する(モーサヤ1:10)。

2.預言者からの現在の招きに従って行動する。

3.犠牲と燔祭をささげる(3節)。

3.神の御言葉をより受け入れるために犠牲にできるものについて祈る。

4.神がしてくださったすべてのことに感謝する(4節)。

4.過去の総大会で学んだ教えによって,自分の人生が祝福されてきたことに感謝する。

5.神殿に旅をして,家族のための場所を見つける(5節)。

5.総大会を聴くための神聖な場所を作る。

6.預言者に向かって天幕を張る。とどまって聞く(6節)。

6.あなたの心が預言者にどれほど向いているかを評価し,「とどま〔って〕……聞〔く〕」ために備える。

7.メッセージを書面で発信する(8節)。

7.今後の総大会の研究のために計画を立てる。

1日目—総大会を視聴するよう人々を招く。ほかの人を個別に招いたり,ソーシャルメディアの友達全員に招待状を送ったりすることができます。周りの人を招くことのできるほかの方法について創造力を発揮しましょう!家族や家にいるルームメートのために,預言者や教会指導者から学ぶという特別なイベントや祝福を知ってもらうために,楽しい招待状を作ってもよいでしょう。

2日目—預言者からの現在の招きに従って行動する。わたしたちは,すでに受けた教えに従って行動することによって,指示を受け入れ,それに従って行動する準備ができていることを天の御父に示すことができます。預言者や使徒による過去の話を読み,彼らの招きに従って行動するとよいでしょう。

3日目—神の御言葉をより受け入れるために犠牲にできるものについて祈る。天の御父からさらに話を聞く用意ができていることを御父に示すために,今週どのような犠牲を払うか考えてください。例えば,ソーシャルメディア断食を行うようにというラッセル・M・ネルソン大管長からの以前の2回の招きに触発され,わたしは総大会に向けて,ソーシャルメディア(総大会について分かち合うことを除く)や,教会以外のメディアを犠牲にすることが有益であることに気がつきました。頭をすっきりさせ,イエス・キリストとその御言葉にもっと心を向ける助けになります。どのような犠牲を払うことが,各自の備えの助けとなるのかを知るために,霊感を求めて祈ることができます。

4日目—過去の総大会で学んだ教えによって,あなたの人生が祝福されてきたことに感謝する。過去の総大会の教えに従って行動したとき,あなたの人生がどのように祝福されてきたかを考えてください。それらの教えと祝福について,天の御父に感謝を表してください。自分の考えを日記に記録したり,自分の経験を愛する人に分かち合ったりするのもよいでしょう。

5日目—総大会を聴くための神聖な場所を作る。集会所,自宅,静かな公園,職場など,どのような場所で総大会を聴くことになるかにかかわらず,その場所を「学びの家」(教義と聖約109:8)として準備する方法があるかどうか考えてみましょう。ネルソン大管長が安息日について教えたように,総大会に向けて「家庭〔またはそのほかの場所〕を福音学習の中心の場所に改める」簡単な方法を考えてください。例えば,邪魔になりそうなものを片付けたり,一時的に取り除いたりするなどです。

6日目—あなたの心が預言者にどれほど向いているかを評価し,「とどま〔って〕……聞〔く〕」ために備える。預言者に向かって天幕を張っている人々について考えるとき,自分がどれだけ預言者と向き合っているかを評価することを思い出します。ネルソン大管長の「あなたはわたしのほかに,なにものをも神としてはならない」と,名誉中央幹部七十人のリン・G・ロビンズ長老の「どちらを向いていますか」を読み返すとよいでしょう。これらのお話は,わたしたちが神と神の預言者にどれほどよく向き合っているかについて,すばらしい質問をします。そうすることで,心を開いて悔い改めることができ,来たる総大会で神の戒めに従う準備がさらに整います。

また,ベニヤミン王が話すときに,民は天幕を離れずに「いながら……聞〔く〕」準備をした方法も気に入っています。若いころは,総大会の音楽を休憩に良い時間と考えていましたが,今は音楽も総大会の教えの重要な部分であることに気づきました。総大会のその部分から学び,各部会の2時間すべてそこに「い〔られる〕」よう,さらに良い準備をするようにしています。子供がいる場合や特別な状況では難しいかもしれませんが,何かできるなら(例えば子供のためにスナックや活動を備えたり,集中できるように早く床に就いたり)部会中に総大会を離れる必要性を減らし,代わりにベニヤミン王の民が行ったように「いながら……聞〔く〕」(モーサヤ2:6)ことができます。

7日目—今後の総大会の研究のために計画を立てる。ベニヤミン王の時代と同様に,今日の預言者たちの言葉を『リアホナ』または「福音ライブラリー」アプリを通じてすべての人に提供しています。今から大会後に預言者の言葉を研究する計画を立てて,大会に備えましょう!例えば,「福音ライブラリー」アプリで学習計画を作成する方法を学んだり,MagazineSubscriptions.ChurchofJesusChrist.orgで印刷版やデジタル版の『リアホナ』の定期購読を申し込んだりすることができます。

十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老による記事「総大会は『日々の暮らしや会話の指針』」を読み,預言者やほかの教会指導者からの教えに従って行動する備えをする方法についてさらにアイデアを得ることもできます。