虐待
自分の子供が虐待を受けたらどうすればよいでしょうか


「自分の子供が虐待を受けたらどうすればよいでしょうか」「助ける方法」

「自分の子供が虐待を受けたらどうすればよいでしょうか」助ける方法

自分の子供が虐待を受けたらどうすればよいでしょうか

自分の子供が虐待されたことを知ると,ショックや不信,怒り,悲しみなど,様々な感情に襲われることがあるかもしれません。特に子供が家族の一員から虐待を受けている場合,だれの必要に焦点を当てればよいのか,葛藤する気持ちがあるのは当然のことです。全員の必要にどう対処すべきかを知ろうとすると,途方に暮れるかもしれません。第一に優先すべき事柄は,虐待を受けた子供の必要に応じることです。第二に優先すべき事柄は,自分と家族のためのサポートを確保することです。もし加害者が自分の子供の一人であれば,その子も助けを必要としています。

祈りを通して天の御父に相談し,贖罪を通して救い主の助けを求めることを心に留めてください。主は,どのような状況に置かれているかにかかわらず,御自分のもとに来るようわたしたち皆を招いておられます。

「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。

わたしは柔和で心のへりくだった者であるから,わたしのくびきを負うて,わたしに学びなさい。そうすれば,あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。

わたしのくびきは負いやすく,わたしの荷は軽いからである。」(マタイ11:28-30

子供の必要

虐待を受けた子供たちは元気なように見えるかもしれませんし,多くの子供たちが元気だと言うかもしれません。虐待の影響がないかのように振る舞う子供もいるでしょう。様々な理由により,子供たちは自分が虐待を受けたことを話したがらないことがあります。それは例えば羞恥心のためであったり,痛みや心の傷を避けるためであったり,問題に巻き込まれることへの恐れや,加害者に対する恐れ,ほかの人を問題に巻き込むことへの恐れ,起きたことや起こっていることへの理解不足,自分が経験したことを言葉で表現できないためであると考えられます。もし加害者が,子供たちの知っている人で,大事に思っている人であれば,子供たちはその加害者を結果から守りたいと思う可能性があると考慮することは大切です。子供がどのようなことを望んでいたとしても,虐待を発見したら直ちに次の事柄を行うことが重要です:

  1. 子供が今後虐待されないようにするための対策を講じる。

  2. 虐待を公的機関に通報する。加害者や自分の子供についての情報と,虐待に関して自分が知っている情報を共有する準備をしておきますが,通報した際に尋ねられるすべての質問に対する回答は持ち合わせていないのが一般的です。公的機関と協力して,自分が知っていることをできるだけ多く伝えてください。こうしたことが,子供を守るうえで助けになります。

  3. 子供が家族の一員(きょうだいや親など)から虐待を受けている場合,加害者に家から出て行ってもらうことが最善の選択肢である場合があります。

虐待を受けた子供は,サポートや理解,守ってもらえるという安心感を必要としています。守られていると感じるにはどのようなことが助けになるかを子供と話し,可能な限りその希望にこたえるようにしてください。教会の指導者や公的機関,専門のカウンセラーは,適切な安全対策を講じるうえで力になってくれます。

虐待はその子のせいではないこと,また虐待を受けることは罪ではなく,悔い改める必要もないことを伝え,子供を安心させてください。助けとサポートがあることを子供が知ることができるように助けてください。可能であれば,虐待を受けた子供たちに働き掛けた経験のある専門のカウンセラーに,子供を診てもらいます。カウンセラーに子供が虐待で受けた影響を診てもらい,子供が癒しを得られるように助ける方法についてアドバイスをもらうことができます。

自分と家族のために助けを得る

子供がほかの人から虐待を受けたとしても,それはあなたの責任ではないということを覚えておいてください。加害者のみに責任があるのです。虐待を受けた子供の親や家族は,専門家によるカウンセリングを受けることができます。また,教会の指導者から霊的,情緒的な面のサポートを受けることもできます。霊的,情緒的,社会的,肉体的,知的に力を取り戻すための時間を取るようにしてください。

自分と家族に優しくしてください。子供が虐待を受けていることが発覚することで,家族関係にひずみが生じてしまうことがあります。家族の関係を築けるような活動を続けて行ってください。親によく見られるのが,物事が決して普通に戻ることはないと感じてしまうことです。時間はかかるかもしれませんが,決して希望を捨てないでください。救い主イエス・キリストは,贖いを通してあなたを癒すことがおできになります。

家族の一員が加害者である場合,その人に家から出て行ってもらうことを検討する必要があるかもしれません。家族が引き裂かれてしまうように感じるかもしれませんが,距離を置くことは重要なステップであり,最終的に関係者全員が癒しを得ることにつながります。状況によっては,公的機関や専門のカウンセラーの助けを借りることで,最終的に家族を再び一つにすることが可能になる場合があります。その他の状況では,家族の再統合は勧められないこともあるでしょう。

地域社会と教会のリソース

(下記のリソースの中には,末日聖徒イエス・キリスト教会によって作成,維持,管理されていないものもあります。これらの資料は,追加のリソースとして役立てるように意図されていますが,教会の教義や教えと一致しない内容について,教会が是認するものではありません〔一部のリソースは英語のみ〕。)

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