「虐待の事実またはその疑いがあることが分かった場合はどうしたらよいでしょうか」「助ける方法」
「虐待の事実またはその疑いがあることが分かった場合はどうしたらよいでしょうか」「助ける方法」
虐待の事実またはその疑いがあることが分かった場合はどうしたらよいでしょうか
虐待の事実またはその疑いが虐待の事実またはその疑いがあることが分かった場合は,公的機関へ虐待について通報してください。その後,その人が守りと癒しを得るため医療支援や教会指導者,専門のカウンセラーなどのリソースに連絡が取れるよう助けてください。
虐待の被害者と話をするときの指針
虐待の被害者と話す際は,優しさと思いやりを示し,細心の注意を払ってください。被害者は,すぐには虐待について話せないかもしれません。以下の指針は,自分が経験したことを説明する能力のある青少年や成人と話す際に最も参考になるでしょう。年少の子供たちや,身体的または精神的な能力が低下している人については,経験したことを話してもらう際,さらなる支援が必要になる場合があります。
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時間を取って耳を傾ける。
虐待の被害者が自分のことを話し始めるまでには時間がかかる場合があります。重要なのは,忍耐強く耳を傾けることです。愛と信頼を示すことで,不安を解消してあげてください。可能であれば,気兼ねなく落ち着いて話ができる場所に移動してください。冷静に,時間をかけて話に耳を傾けてください。
その人が話すことに対してうろたえたり,過度に反応したりしないようにしてください。そうすると,その人が話すのをやめてしまう恐れがあります。
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打ち明けられたことを真剣に受け止める。
虐待についての報告が偽りであることはめったにありません。聞いている間は,その人が話していることをはねつけたり,過小評価したりしようとしないでください。その人は起こったことについて話すのを恐れている場合があるため,話を聴く際は思いやりをもち,協力的であるようにしてください。共感を示してください。虐待について話すのには勇気が要ること,真実を話してくれたと信じていることを伝え,安心させてあげてください。
子供の虐待に関しては,加害者が,虐待についてだれかに話したら身体的に危害を加えるか,ほかに悪いこと起こると言って,子供を脅している可能性があります。あなたの愛と,守り保護したいという望みを伝えて,安心させてあげてください。
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被害者を非難したり,虐待を受けたのはその人に何らかの落ち度があったのだと示唆したりすることのないようにする。
エジプトに売られたヨセフの話を思い起こしてください。ヨセフは,自分が兄たちの指導者になるという夢を見ました。ヨセフが自分の夢について兄たちに話すと,兄たちはそのことでヨセフを憎み,後に穴に投げ入れ,奴隷として売り払いました(創世37章参照)。ヨセフはその夢について兄たちに話しましたが,兄たちがヨセフをそのように扱ったのは,ヨセフのせいではありませんでした。ヨセフは責められるような悪いことは何もしていなかったのです。
虐待の被害者は,罪の意識や責任を感じることがあり,自分が責めを負わなければならないと思い込むことがあります。虐待を止めたり,防いだりするために,自分がもっと賢く,強くあるべきだったと思っていることもあります。子供が虐待を受けるとき,そそのかされたり,だまされたりしていることがよくあります。虐待は被害者のせいではなく,何も悪いことはしていないと被害者に伝え,安心させてあげてください。
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助けを求める。
直ちに,公的機関,児童福祉サービス〔訳注—児童相談所など〕,成人福祉サービス〔訳注—警察やDV被害者相談,女性相談センターなど〕,被害者養護サービス,医療の専門家に助けを求めてください。こうしたサービスは被害者を保護し,さらなる虐待を防ぐうえで助けになります。詳しくは,「危険な状況にありますか」ページを参照してください。
教会指導者と会員は,公的機関に虐待を報告するうえで,すべての法的義務を果たす必要があります。ビショップとステーク会長は,counselingresources.orgにアクセスして詳しい情報を入手してください。
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被害者がリソースとのつながりを持てるように助ける。
被害者は,公的機関,医療サービス,リーガルサービス,専門のカウンセラー,教会の指導者など,外部のリソースやその他の専門家の助けを必要としている場合があります。被害者がこうしたリソースを訪ね,安全を確保する計画を立てられるよう,一緒に行くことを被害者に申し出るとよいでしょう。
ビショップはまた,虐待に対処し,癒しのプロセスを始められるよう,リソースと支援を提供できます。
被害者が未成年者であり,虐待について両親や保護者に話していないようであれば,両親や保護者に相談するよう励ましてください。保護者が加害者である場合は,虐待をしていない親あるいはほかの信頼できる大人に相談するよう勧めてください。
教会と地域社会のリソース
(下記のリソースの中には,末日聖徒イエス・キリスト教会によって作成,維持,管理されていないものもあります。これらの資料は,追加のリソースとして役立てるように意図されていますが,教会の教義や教えと一致しない内容について,教会が是認するものではありません〔一部のリソースは英語のみ〕。)
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“Tips for Talking with Survivors of Sexual Assault”(「性的暴行のサバイバーと話すためのヒント」)Rape,Abuse & Incest National Network (RAINN)
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“If You Suspect a Child Is Being Harmed”(「子供が危害を受けていると疑われる場合」)Rape,Abuse & Incest National Network (RAINN)
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“When Someone You Know Is Being Abused: Safety and Well-Being Tipsheet Series”(「自分が知っている人が虐待を受けているとき:安全と幸福のためのヒントシリーズ」)National Center on Domestic Violence,Trauma & Mental Health
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“How to Help a Friend Who Is Being Abused”(「虐待されている友人を助ける方法」)womenshealth.gov
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“Is Someone You Know Being Abused?”(「あなたの知っている人が虐待を受けていますか?」)IRIS Domestic Violence Center
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“Domestic Violence and Abuse: Recognizing the signs of an abusive relationship and getting help”(「家庭内暴力と虐待:虐待関係の兆候を認識し,助けを得る」)HelpGuide.org