「2ニーファイ1章：福音の原則を見つける」『モルモン書 教師用手引き』（2024年）
「2ニーファイ1章：福音の原則を見つける」『モルモン書 教師用手引き』
2ニーファイ1章
福音の原則を見つける
もし，あなたの尊敬する人が人生の終わりに近づいていて，あなたに最後の忠告や勧告を分かち合ってくれるとしたら，どのような気持ちになるかを想像してみます。リーハイは自分が間もなく死ぬことを知っていたので，子供たちに語りかけ，神の戒めを守るように鼓舞しました。リーハイが教えた真理は，あなたの霊感と導きの源となり得ます。この課は，あなたの生活に応用することで，神の助けを受けられるように導いてくれる原則を見つけることを学ぶのに役立ちます。
学習者が福音の教義と原則を見いだすのを助ける。教義や原則を生徒に示すと有効な場合もありますが，多くの場合，生徒にとって最も必要なのは，自分で教義や原則を見つけられるよう導き促してもらうことです。生徒が自ら教義や原則を見つける能力を身につけるのを，しっかりと助けます。
生徒の準備：生徒に毎日の聖文研究を促します。生徒には，2ニーファイ1章で真の原則を探し，一例を分かち合う準備をしてもらいます。
学習活動案
探すもの
以下の画像を表示し，生徒に関連する活動を行ってもらいます。
代わりに，部屋に様々な物を隠し，生徒に探すべきものを伝えて，見つけてもらうのもよいでしょう。
以下の画像を確認し，隠されたものを1分間でどれだけ見つけられるか挑戦してみます。
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見つけやすかったのは，どのようなものでしたか。努力しないと見つからなかったのは，どのようなものでしたか。
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何を探せばいいのか知らなかったら，隠されたものを見つけるうえでどのような影響があったと思いますか。
以下の質問への答えは，生徒に二人一組か少人数のグループで分かち合ってもらってから，発表してもらうとよいでしょう：
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この活動と聖文研究はどのように似ているでしょうか。
研究するとき原則を見つけることで，聖文研究の経験がより豊かになります。
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は，原則とは何かを次のように説明しています：
「福音の原則は，道徳的選択の自由を正しく行使するための教義を基礎とした指針です。原則はより広範囲な福音の真理に基づいており，わたしたちが聖約の道を進むうえで方向と標準を示してくれます。」（デビッド・A・べドナー「わたしの福音の原則」『リアホナ』2021年5月号，123）
あなたが以前にニーファイ第一書で研究した真理の例として，わたしたちが聖約を守れば，義と神の力とをもって武装することになる（1ニーファイ14：14参照）と，わたしたちが聖文を自分に当てはめれば，そこから学ぶことができ有益である（1ニーファイ19：23参照）というものがあります。
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原則とはどのようなものであるか，あなたならどのように要約しますか。
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原則を見つけることがわたしたちの生活に役立つ理由には，どのようなものがありますか。
生徒の答えに注意深く耳を傾けます。原則とは何か，またどのようにわたしたちの生活の指針となるかを，生徒が必ず理解するようにしてください。
原則を見つける
生徒に，次の質問に対する答えを分かち合ってもらいます。2ニーファイ1章の聖句を使って原則を見つける方法を生徒が説明したり，具体例を示したりするときは，クラスへの準備を振り返ってもらうとよいでしょう。
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これまでどのようなことが聖句の中から原則を見つけるのに役立ちましたか。
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原則を見つけようとするうえで，難しかったことは何ですか。
聖句の中から原則を見つけるのに有効な方法の一つは，重要な言葉，表現，概念を見つけながら読むことです。以下の質問がこれを行うのに役立つでしょう：
生徒が学習帳に書き写せるように，以下の質問と手順をホワイトボードに表示します。これは，セミナリーを通して，また生徒個人の聖文研究にとって有用な参考資料になるでしょう：
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どのようなが言葉や表現が繰り返されいる，あるいは重要だと思われたか。
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どのような警告や約束がその聖句に含まれていたか。
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著者が伝えようとした主要な概念やポイントは何か。
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あなたに対し聖霊は何を強調されたか。
これらの言葉，記述，概念から，あなたの人生に役立つ可能性のある真理を書きます。書いた後，以下を自問自答してください：
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この原則は，どのような状況や時代や文化にも当てはまるか。そうでないとしたら，どのように調整すれば当てはまるか。
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この原則は，わたしやほかの人々を天の御父とイエス・キリストにさらに近づかせてくれるだろうか。
2ニーファイ1章には，リーハイが死ぬ前に子供たちに与えた最後の勧告が幾つか含まれています。リーハイは子供たちに神の慈しみを思い起こさせて，生涯を通じて導くものとなるよう，幾つかの原則を教えました。
2ニーファイ1：1－4を読み，真の原則を見つけます。上に挙げられた箇条書きの質問を使用するとよいでしょう。
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どのようなことに気づきましたか。
数人の生徒に分かち合ってもらいます。生徒は，様々な原則を見つけることでしょう。生徒の努力に感謝の気持ちを伝えて，分かち合ってもらったことは自分とクラスメートにとって価値があることを知らせます。
リーハイが教えた原則の一例は，主の警告に従うことで，わたしたちは主に守っていただくことができる，ということです（2ニーファイ1：3－4参照）。
真理を見つけたら，それが何を意味するのか，そして自分の生活にどのように役立つのかを深く考えると助けになります。
見つけたばかりの真理をよりよく理解する方法や，よりよく応用する方法を生徒に分かち合ってもらいます。必要に応じて，以下の質問の幾つか，またはすべてについて尋ねます。
以下の質問の幾つかが役立つかもしれません：
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主の警告に従ったあなたやほかの人を，主はどのように守られたことがありますか。
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主の警告は，主について，また主があなたをどう思われているかについて，あなたに何を教えていますか。
今日，主はどのような形であなたに警告を発し，あなたはどのように対応したいのか，深く考えてみてください。
原則を見つける能力を伸ばす
以下の活動にあるこの手順に従うことで，聖文の原則を見つける能力を伸ばしましょう。
リーハイの息子たちへの最後の勧告に関して，以下の聖句のうち少なくとも二つを読みます。また， ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「リーハイ，家族を教える」のタイムコード0：39－3：35を見て，これらの聖句を確認してもよいでしょう。真の原則を見つけるには「原則を見つける」の手順を用います。
以下の聖句を表示するか，ホワイトボードに書きます：
2ニーファイ1章から，自分にとって最も役立つと思う真理を一つ選び，以下のことを学習帳に書きます：
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あなたが見つけた原則と，それを見つけた聖句の場所
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あなたが考えるその原則の意味の説明
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どのような点で真理があなたを導き，あなたの人生に大きな祝福をもたらすかもしれないと感じるか
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この原則から，あなたが天の御父とイエス・キリストについて学ぶこと
生徒に答えを分かち合ってもらいます。これを行う一つの方法は，複数の生徒に見つけた原則をホワイトボードに書いてもらうことです。次に一人の生徒に，クラスメートが書いた多くの原則の中から，自分にとって興味深いか意味があると思うものを一つ選んでもらいます。そして，その原則を見つけた生徒に，上記の質問への自分の答えを発表してもらいます。この活動は複数回繰り返してもよいでしょう。生徒が分かち合ってくれた永遠の真理と，そうした真理を知り応用することがわたしたちの生活にどのように役立つのかを強調します。よくできたことを褒めてあげましょう。あなた自身が見つけた原則も分かち合うとよいでしょう。
2ニーファイ1章で，原則を見つけ理解するためにあなたが行ったことを振り返ります。
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個人の聖文研究で常に原則を見つけることは，どのように役立つでしょうか。
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それは，あなたとイエス・キリストとの関係や，主のようになりたいという意欲にどのように影響しますか。
聖文の中に原則を見つけることの重要性を証し，生徒には今日学んだスキルを聖文研究で頻繁に使うよう促してください。