「2ニーファイ11章：キリストの証人」『モルモン書 教師用手引き』（2024年）
「2ニーファイ11章」『モルモン書 教師用手引き』
2ニーファイ11章
キリストの証人
イエス・キリストの証人といえば，だれが思い浮かびますか。ニーファイは弟のヤコブと預言者イザヤの証を非常に喜んだため，自分自身のイエス・キリストの証とともに記録しました。この課は，イエス・キリストの実在を証する力を強めるのに役立ちます。
生徒に，イエス・キリストについて証してもらいます。生徒がイエス・キリストを知り，愛するようになったら，主に対する気持ちを分かち合ってもらいます。そうすることで，生徒は御霊を招くことができ，御霊は自分の言ったことが真実であると証してくださいます。十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長は，「キリストの純粋な証を述べられているときに，御霊を制止することはできません」と強調しました（「純粋な証」『リアホナ』2004年11月号，41）。
生徒の準備：生徒には，友達や大切な人に，どのようにイエス・キリストの証を得たかを尋ねておいてもらいます。
学習活動案
証人の大切さ
以下の簡単なシナリオを使用して，生徒が証人の大切さを理解する助けとするとよいでしょう。生徒が興味を持てるよう，シナリオに情報を付け加えてもかまいません。例えば，ある友達が生徒がどこにいたかを知りたがっている，などが考えられます。または，そのときに犯罪が起こっていて，生徒にアリバイが必要なのかもしれません。
あるいは，生徒が言うことを信じてもらうのに証人の助けが必要だったことがあるかを，尋ねるだけでもよいでしょう：
あなたが，昨夜の6時から7時までどこにいたか説明する必要があると想像してください。
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そのときに何をしていたかを，どうすれば証明できるでしょうか。
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あなたが居た場所を立証してくれる証人はいますか。
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真実を探すときには，なぜ証人が重要なのでしょうか。
2ニーファイ11：2－3を読んで，ニーファイが言及した証人たちと，彼らがどのような経験をしたかを探してください。
生徒に，見つけたことと，それについての考えを発表してもらいます。効果的であるようなら，以下の質問をするとよいでしょう：
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なぜこの3人が有力な証人になるのでしょうか。
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あなたなら，彼らから何を学びたいですか。
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3節から，神についてのどのような真理を学ぶことができますか。
生徒が回答する際は，ホワイトボードに次の未完成の文章を書いておくとよいでしょう：天の御父は，証人を遣わして……を立証される。そして，生徒の言葉で文章を完成させるとよいでしょう。
2ニーファイ11：4，6を読んで，ニーファイが自分の民に特に知ってもらいたかったことを探してください。
生徒が，下記の原則のような記述をまだホワイトボードに書いていない場合は，書き加えるとよいでしょう。
2ニーファイ11章から学べる真理の一つは，天の御父は，証人を遣わして御子の実在を立証される，ということです。
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なぜ天の御父は，証人を遣わして御子について証されるのでしょうか。
少しの間，救い主イエス・キリストに対するあなた自身の信仰と思いを深く考えてみましょう。救い主の証人たちのことを考え，その証人たちからあなた自身とあなたの主への信仰にどのような影響があったか，考えてください。この課を続けながら，証人たちがあなたを人生でどのように助け強めてくれるか，その方法を探してください。
ニーファイは弟ヤコブの教えと証を，2ニーファイ11章の前に入れています。2ニーファイ11章以降で，ニーファイは預言者イザヤの教えと証を取り上げています。「2ニーファイ9－10章はヤコブの証」と3節のヤコブの名の横に，「2ニーファイ12－24章はイザヤの証」と2節のイザヤの名の横に書いておくとよいでしょう。
イエス・キリストの証人
この課は，あなた個人のイエス・キリストの証を強めるために役立ちます。主は生きておられることをあなた自身がすでに知っているか，それとも主の実在にまだ確信がないかにかかわらず，聖霊は，あなたが神の選ばれた証人たちを通して主をもっと知るように助けてくださいます。現在のあなたの主に対する証の深さは，主をさらによく知りたいという気持ちほど重要ではありません。
以下の学習提案は，生徒を3人のグループに分け，それぞれが別の証人を研究するようにするとよいでしょう。十分に時間を取ってから，生徒に自分のグループで学んだことを分かち合ってもらいます。
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ヤコブ—ヤコブが2ニーファイ9－10章を通して伝えたキリストの教えや証から，あなたにとって有意義なものを見つけてください。（参考となり得る聖句は，2ニーファイ9：10－12，20－23，41；10：25などです。）
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イザヤ—イザヤが2ニーファイ12－24章を通して伝えたキリストの教えや証から，あなたにとって有意義なものを見つけてください。（参考となり得る聖句は，2ニーファイ16：1－3；17：14；19：6－7；22：2；24：3などです。）
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ニーファイ—ニーファイ個人の記述のキリストの教えや証から，あなたにとって有意義なものを見つけてください。（参考となり得る聖句は，1ニーファイ11：31－33；19：8－10；2ニーファイ4：18－21；25：26，29などです。）
現代のキリストの証人
ニーファイが「神はさらに多くの証人を遣わ〔される〕」（2ニーファイ11：3）と証したことを思い出してください。これらの証人には，主の末日の使徒たちが含まれます。以下のイエス・キリストの現代の証人のうち，少なくとも二人の証を見てください。聖霊が与えてくださる考えや気持ちを意識しながら見るようにしましょう。全編のビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。
5人分すべてを見る時間がない場合は，生徒が見たいビデオを選ぶとよいでしょう。各ビデオの間に，イエス・キリストについて学んだことや感想を，生徒が学習帳に記録する時間を取るとよいでしょう。
「キリストの特別な証人—ラッセル・M・ネルソン大管長」（タイムコード4：32－5：47を見ます）
「キリストの特別な証人—M・ラッセル・バラード会長」（タイムコード2：22－3：45を見ます）
「キリストの特別な証人—クエンティン・L・クック長老」（タイムコード3：53－4：57を見ます）
「キリストの特別な証人—ニール・L・アンダーセン長老」（タイムコード4：20－5：24を見ます）
「キリストの特別な証人—D・トッド・クリストファーソン長老」（タイムコード4：30－5：51を見ます）
イエス・キリストの証人
ニーファイがイエス・キリストの実在を証する3人の証人として，尊敬する預言者（イザヤ），主を個人的に知る人（彼の弟ヤコブ），そして自分自身の証を選んだことに注目しましょう。
次の活動では，生徒に自分の考えを学習帳に記録してもらうとよいでしょう。生徒が書いている間，以下の箇条書きを表示しておくと助けになるでしょう。始める前に「生徒の準備」で学んだことを思い出すよう生徒に勧めるとよいでしょう。
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ニーファイ，ヤコブ，イザヤ，現代の預言者たちの救い主に関する教えから，あなたにとって有意義なものを記してください。
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あなたが個人的に知っている，イエス・キリストの証人であると思う人の名前を記してください。その人の証から学んだことも書いてください。（その人がキリストの証をどのように得たかを聞くには，その人と話すか，メールを送るとよいでしょう。）
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あなた自身のイエス・キリストの証に関する感想を記してください。これには，あなたが経験したことや，主について学んだことなども含むとよいでしょう。また，イエス・キリストの証を得たいというあなたの望み，証を強めるためにしたいことなどを書いてもよいでしょう。
数人の生徒を募り，書いたことを分かち合ってもらいます。
レッスンの終わりには，イエス・キリストに関する賛美歌を歌うか聴くとよいでしょう。