エノス—モルモンの言葉

概要

エノス書からモルモンの言葉までの書は数百年にわたり，様々な預言者や霊感を受けた人々を紹介しています。ヤコブの息子であり，リーハイの孫であるエノスは，その罪のために「熱烈な祈り」をもって神に祈りました（エノス1：4）。ジェロム書とオムナイ書には，わたしたちの生活を祝福する様々な教えが含まれています。モルモンは，主の御心に従って，「ある賢明な目的のため」に小版を含むよう主の御霊に導かれました（モルモンの言葉1：3－7参照）。そしてベニヤミン王は，息子たちに信仰における聖文の重要な役割を教えました。

教えるための準備

以下の情報は，各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

エノス

この課の目的：この課は，生徒がイエス・キリストを信じる信仰を行使して悔い改め，赦しを得るのを助けることを目的としています。

生徒の準備：生徒に，レッスンの前にエノス1：1－8を読んでもらい，エノスが主について，そして自分の罪が赦されることについて学んだことと，それに対してエノスがどのように感じたかをよく考えてもらいます。その経験がエノスの人生をどのように変えたと思うか，生徒に深く考えてもらうとよいでしょう。
オンラインレッスンに関する提案：生徒に，エノス1：1－8にある意義深い語句について深く考えてもらった後で，それをホワイトボード機能を使って分かち合ってもらうとよいでしょう。生徒は，これらの中からより深く理解したい語句を一つ選んで，研究で学んだことをその語句の横にメモを書き加えるとよいでしょう。後でそのメモの説明を求めるとよいでしょう。

ジェロム—オムナイ

この課の目的：この課は，自分の生活を祝福して導きとなる聖文の原則を生徒が見いだし，実践する練習をするのに役立ちます。

生徒の準備：生徒に，日々の聖文研究を行う中で，自分の生活に役立ちそうな原則を見つける練習をしてもらいます。見つけた原則を少なくとも一つ分かち合う準備をしてきてもらうよう生徒を励まします。
画像：舵のある船の画像を表示するか，ホワイトボードに描きます
オンラインレッスンに関する提案：以下の質問でレッスンを始めるとよいでしょう：「あなたの人生の旅を海を航海する船のようなものだと想像してください。この船旅を導く，舵輪や舵にたとえられるものにはどのようなものがあるでしょうか。」生徒には，チャット機能を使って質問に答えてもらいます。生徒の答えを幾つか声に出して読んでから，デビッド・A・べドナー長老の言葉を表示してください。

モルモンの言葉

この課の目的：この課の目的は，主はすべてを御存じであり，主の業は成就されることを生徒が確信できるようにすることです。

生徒の準備：生徒に，親または教会指導者に，霊的な印象や促しにこたえたことで，自分がどのように導かれたり，祝福されたりしたことがあるかを尋ねてもらうとよいでしょう。
オンラインレッスンに関する提案：生徒が1ニーファイ9：5－6とモルモンの言葉1：7－8を読むときは，クラスをブレイクアウトルームに分けて，質問を話し合い，見つけた原則を明確にしてもらうとよいでしょう。グループの人数によっては，まず各グループから一人の生徒が1ニーファイ9：5－6についてグループで話し合った内容をクラス全体に分かち合い，次に各グループの別の生徒がモルモンの言葉1：7－8についてグループで話し合った内容を分かち合うようにするとよいでしょう。

モルモンの言葉1：12－18；モーサヤ1章

この課の目的：この課は，生徒が聖文研究をする意欲を高めるのに役立ちます。

生徒の準備：生徒に個人の聖文研究をしてもらい，それによってどう影響されたか，特にイエス・キリストに対する気持ちと信頼にどのような影響があったかを深く考えてもらいます。
ビデオ：「聖文の遺産」（22：30；タイムコード0：00－5：36および5：40－6：20を見ます）；「聖文の祝福」（3：05）；「わたしにとっての聖文」（4：58）
オンラインレッスンに関する提案：この課の終盤には，生徒が聖文研究に関する幾つかの活動を選択する機会がありますが，クラス全体でビデオ活動を行うとよいでしょう。上記のビデオのうち一つをダウンロードしておき，生徒に見せて，いかに聖文研究がわたしたちの生活を祝福し，天の御父とイエス・キリストを信じる信仰を増すかの例を見つけてもらいます。生徒の考えを分かち合ってもらってから，残りの活動から二つ選択してもらいましょう。

マスター教義の復習6

この課の目的：この課では，生徒がモルモン書の一つ以上のマスター教義聖句の真理について理解を深め，説明する機会を設けます。

生徒の準備：生徒に，この課にある表の各聖句を復習して，さらに理解したいと思う聖句を一つ選んでもらいます。選んだ聖句を読み，より理解を深めるよう努力してもらいます。これには，裏付けとなるほかの聖句を探したり，その聖句に関する自分の考えを学習帳に書いたり，だれかにその聖句について理解していることを尋ねることが含まれるでしょう。生徒に，実施したことと学んだことを分かち合う準備をしてきてもらいましょう。
画像：様々なゲームやスポーツイベントの画像
オンラインレッスンに関する提案：生徒にブレイクアウトルームに分かれてもらい，各グループごとに独自の「教えに教え」活動を協力して作ってもらうとよいでしょう。十分な時間が経過したら，生徒にメインルームに戻ってもらい，クラス全体にその活動を分かち合ってもらいましょう。