セミナリー
マスター教義の復習5:聖句の場所と重要語句を暗記する


「マスター教義の復習5:聖句の場所と重要語句を暗記する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習5」モルモン書 教師用手引き

マスター教義の復習5

聖句の場所と重要語句を暗記する

聖文を読む若い女性

聖句とその教えを暗記しておくと,様々な祝福が受けられます。この課は,モルモン書のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記するのに役立ちます。

マスター教義の復習活動を使う。マスター教義の復習活動における一つの目的は,生徒が聖句の重要語句を暗記できるようにすることです。定期的にこの活動を行うことで,生徒が語句を暗記する助けとなります。クラスの時間以外でもマスター教義聖句の研究を続けるよう,生徒を励ますとよいでしょう。

生徒の準備:生徒に,毎日イエス・キリストを覚える方法を分かち合う準備をしてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句についての課を教えることが必要になる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

覚えること

ゴング長老の言葉を分かち合う前に,生徒を二人一組または少人数のグループにして,以下の質問について短く話し合ってもらうとよいでしょう:

  • あなたが,いつまでも覚えているだろうと感じるものは何ですか。それはなぜですか。

十二使徒定員会のゲレット・W・ゴング長老は,「救い主は,御自身がいつもわたしたちを覚えておられるのと同じように,わたしたちも救い主を覚えているようにと勧めておられます」と教えています(「いつも御子を覚える『リアホナ』2016年5月号,110)。

課のこの部分で,「生徒の準備」活動で得た洞察を生徒に分かち合ってもらいます。

  • なぜ天の御父はわたしたちに,いつも御子を覚えることを望んでおられるのだと思いますか。

  • あなたが毎日,イエス・キリストを覚えることができたのはどのような方法のおかげですか。

  • 救い主と,主がしてくださったことをすべて覚えることで,あなたの生活にどのような祝福がありましたか。

イエス・キリストを覚えるための大切な方法の一つは,聖文の主の教えを暗記することです。この課では,以下の表にあるマスター教義聖句の場所と重要語句の幾つかを暗記する機会があります。暗記するときには,その聖句の場所と重要語句を覚えることが,どうして毎日イエス・キリストをもっと覚えることにつながるのかをよく考えてください。

その聖句と重要語句にまだ印をつけていなければ,つけておくとよいでしょう。

聖句合わせ

生徒が下記の説明にあるステップ1に従って紙に聖句の場所と重要語句を書いている間,次の表を表示してください。

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「人は……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け」なさい。

クラスで使える時間から逆算して,この課で生徒に暗記してもらうマスター教義聖句の場所と重要語句の数を決めてください。以下にあるのは暗記法の一例です。ほかの暗記法を使用してもかまいません。この活動をクラス全体で一緒に行わない場合は,次の手順を生徒に表示するか,その他の方法で伝えてください。

現時点のあなたの生活で,イエス・キリストを覚えるのに最も役立つと感じる4つの聖句を選び,なぜそう感じたのかを考えてください。次に以下の活動を行ってください。「マスター教義」モバイルアプリを使っても,同様の活動が行えます。

  1. 1枚の紙を4等分に切り分けます。選んだマスター教義聖句ごとに,次のことを行います:

    1. 切り分けた紙に,それぞれ別の聖句の場所とその重要語句を一つずつ書きます。

    2. 下の例のように,重要語句を聖句の場所から切り離します(「/」の印の所を切ります):

      2ニーファイ26:33/「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

    生徒が残りの手順を始める前に,マスター教義聖句の場所と重要語句の表の表示をやめます。

  2. 4つの聖句の場所と重要語句のセットができたら,紙を重ねて混ぜます。

  3. 参考になるものを一切見ずに,それぞれの聖句の場所と対応する重要語句を合わせます。これを2,3回繰り返すとよいでしょう。自分で時間を計り,繰り返す度に速くなるようにするとよいでしょう。

  4. 下の例のように,語句も切り分けて難易度を上げます:

    2ニーファイ28:30/神は「ここにも少し,そこにも少しと,/教えに教え,/訓戒に訓戒を加えて,/それを人の子らに与え〔られる〕。」

    2ニーファイ32:3/「キリストの言葉を/よく味わ〔いなさい〕。/見よ,/キリストの言葉はあなたがたがなすべきことを/すべて/告げるからである。」

  5. 紙を混ぜ合わせてから,正しく組み合わせます。4つすべての聖句の場所と語句を一度に混ぜても,一つずつ聖句に取り組んでもかまいません。これを2,3回繰り返すとよいでしょう。自分で時間を計り,繰り返す度に速くなるようにするとよいでしょう。

  6. 時間に余裕があれば,ほかのマスター教義聖句をさらに幾つか選んで,この手順を繰り返します。

時間が十分に取った後,生徒に以下の質問の答えを学習帳に書いてもらい,その後に二人一組か少人数のグループ,またはクラス全体で分かち合ってもらいます。

  • あなたが聖句の場所と重要語句を暗記したマスター教義聖句はどれですか。

  • 現時点のあなたの生活で,最も役に立っていると感じる聖句はどれですか。なぜそう感じますか。

  • 今日あなたが焦点を当てた聖句は,イエス・キリストを覚えるうえでどのように役立つでしょうか。